命の尊さ講話(R3.12.9)

   12月9日(木)6限に、岐阜県総合医療センター新生児内科医長 寺澤 大祐先生から「いのちの理由~コウノドリの現場から、あなたへ」という演題でご講演をいただきました。今年度、岐阜県教育委員会が試行の意味で実施した「いのちの授業」への専門医の派遣先として、郡上高校、山県高校、そして本校の3校が選ばれ、大変貴重な機会をいただきました。
   「すべての命を輝かせたい。」という強い思いで医療にあたる先生の「生きる意味のない命はない。」という言葉は、多くの生徒たちの感動を呼びました。「勉強する理由は、よりよい社会・世界を創り出すためであり、他人の力になるためである。」とメッセージは、多くの生徒たちに希望をもたらしました。

   講演後、34名の生徒が先生との座談会に臨みました。先生が、小説・映画『風に立つライオン』のモデルである、ケニアで国際医療活動に従事した柴田紘一郎先生や、その小説と名曲『風に立つライオン』を生み出した歌手さだまさしと親交が深いことを聴いて、生徒たちは驚いていました。また、先生自身が関係していらっしゃるすべての医療従事者が素晴らしいとおっしゃられたことで、看護・医療の道を進もうとする生徒たちの目が輝いていました。全体会の後も、個人的な質問をしたり、握手を求めたりする生徒が絶えませんでした。

以下、生徒の感想文を掲載します。
〈1年女子〉
「毎年、誕生日を迎えられることが、当たり前ではないことを改めて感じました。医療は治すことだけではなく、その人が今後の人生、もしくは限られた時間の中での人生をどうしたら輝けるかを考える場であることを知りました。自分の赤ちゃんを授かったら、その子の人生のことを責任もって考えたいし、いっぱいその子を愛せる親になりたいです。また、自分を生んでくれた母に感謝したいです。」
〈2年男子〉
「『誕生日おめでとう。』という言葉には、いつ死ぬか分からない人生の中で今まで生きてこれたことへの感謝の気持ちが込められているという話を聴いて感動しました。僕も病気を抱えて生きています。なので今元気に学校に通えるように治療してくれた医者の先生、看護師さん、支えてくれた家族に感謝して生きていきたいと思いました。今僕が生きているのはキセキだと思いました。」
〈3年女子〉
「今ある命は、当たり前のものではないということがよくわかった。長生きをする人もいれば、たった数ヶ月で天に帰ってしまう赤ちゃんのいて、今生きていることに感謝をしないといけないと思った。また病院は長生きを目標にするのではなく、その子が輝ける人生にしてあげる場所であると聴いて、自分もそんな思いをもって将来看護師になりたいと思った。」