令和元年度 第2回活性化協議会(山高MIRAI(未来)プロジェクト) 議事要旨

日時 令和2年2月18日(火) 14:00~15:00

場所 山県高等学校 校長室

出席者 (敬称略、順不同)

恩田 佳幸  岐阜県議会議員
宇野 邦朗  山県市副市長
吉田 茂広  山県市議会議長
大野 良輔  山県市教育委員
宇野  睦  山県市商工会会長
水谷 直義  ミズタニバルブ工業(株)取締役
藤井 里樹  岐阜アグリフーズ(株)代表取締役社長
鬼頭 立城  山県市教育委員会学校教育課長
長野 健一  山県市まちづくり企業支援課課長
武藤 好伸  山県市立美山中学校長
吉田 安孝  山県高等学校同窓会長
高橋 宗彦  岐阜県教育委員会教育総務課教育主管
伊 藤  崇  山県高等学校長
伏見 圭太  山県高等学校教頭
愛敬 隆施  山県高等学校企業実習担当


会 議 (議事概要)

1 学校長より

  •  来年度からコース分けが始まる。普通教室にエアコンが設置され、快適に過ごせるようになった。来年度は全教室に設置される予定。校舎の外壁、廊下、トイレ等の改修工事も完成した。学校名の看板も新しくなった。看板については、将来的にもっと鮮やかな色にした方が良いかもしれない。
  • 教室のICT化の工事が完成した。職員の方が使いこなせるように準備をしたい。
  • 3年生が自宅学習期間に入り1・2年生の2学年になったが、比較的落ち着いている。来年度に期待したい。

2 令和元年度の事業報告と会計中間決算報告について

  • 今年度の2年生の「企業実習」は多業種にわたり、地元企業にお世話になったが、来年度は、工業類型の男子生徒が地元の製造業にお世話になる。 類型準備として、工業類型の企業実習受け入れ先企業は50社に依頼をし、22社に受けていただいた。また、令和3年度に開始する「ものづくり講座」の受け入れ先機関への依頼も開始した。現在、「企業実習」の実施に向けての準備と「ものづくり講座」の実施計画の作成をしている。
  • 地域連携と中高連携については、学校代表として地道に活動してくれている生徒会、吹奏楽部、科学研究部を高く評価したい。
  • 県の「地域連携による活力ある高校づくり推進事業」の予算は、事業費、広報物製作費合せて105万円いただいている。企業実習や吹奏楽部の講師報償費とその旅費、学校案内パンフレット製作費、老人福祉施設訪問事業での支出となった。講師報償費で余剰金が出ている。

3 企業実習、ものづくり講座について

  • 実習については、工業類型希望者全員が参加する。企業と生徒の組み合わせに苦労した。将来的には地元中学出身者が地元企業で実習ができるようにしたい。来年2月に成果発表会を行う予定。実習先の職員の巡回に4人必要となるので、職員の確保が課題となっている。3月4日(水)に開講式を行う。
  • 令和3年度には、3年次生に対して「ものづくり講座」を実施する。実習費用は、「国際たくみアカデミー」については負担していただける。「東海職業能力開発大学校」については、生徒負担になる。また、交通費については、「国際たくみアカデミー」については、事業費で負担していただける予定であるが、「東海職業能力開発大学校」については、県と相談中である。
  • また、福祉類型も1年間の実習に出したいが、教員数が足らないために実施できない。校外研修を増やしたいと思っている。

4 意見交流

  • ・企業実習に行く生徒の通勤方法についてはどのように考えているのか。→受け入れ先企業は、なるべく生徒の自宅に近いところを選択させているので、基本的には自転車通勤を考えている。
  • 企業実習には事前指導を行うのか。また、保険についてはどうなっているのか。→安全指導、マナー指導については、本校において講師を招いて実習前に実施する。企業側との顔合わせは終了した。3月4日(水)に開講式を行う。保険は、加入予定。
  • 小学校に見守り隊があるように、山県高校の生徒も見守りたい。同窓会が中心となって、学校の環境整備を実施したい。何かお役に立てることがあれば言ってほしい。
  • 企業実習体験者で、お世話になった企業に就職した生徒はいるのか。→実習先にそのまま就職した生徒は1名いる。その他、実習先ではないが同業種に就職した者もいる。 長期間のインターンシップに不安を持っている企業もある。企業が人を求めているのは理解しているが、人材育成のために力を貸してほしいとお願いしている。
  • 類型選択について、1年次での選択は難しいと思うがどのような指導をしているのか。また選択のやり直しはできるのか。→類型選択に向けての模擬授業、施設見学などを体験させ、仮登録から本登録まで半年ほど猶予を持たせている。保護者への説明もしている。選択後は2年次生、3年次生と変更はできない。
  • 来年度、キャリアパスポートを中学生に持たせる。今までよりも適性が明確になる。中学校での職業体験も充実させたい。キャリア開発について、高大との連携も強化させたい
  • 今の高一生は、類型についてほとんど知りませんでした。新入生については、福祉を勉強するために山県高校を希望する生徒もいるので、よろしくお願いしたい。
  • 木工関係の事業所が実習先に入っていない理由は。企業実習の単位数が多いが、企業側にお任せではないのか。学校で実習はできないのか。→木工関係の事業所については、一昨年度依頼したが、安全上の問題によって断られた。
    学校の外で勉強させるのも県の方針なので理解してほしい。
  • R2年度について、地元企業の実習先が少ない。→そもそも、山県市内の受け入れ可の企業が少ない。
  • 受け入れやすい企業の規模について。→会社の負担になるのは理解できるので、零細企業では実習は難しいと思われる
    校長より: 色々な点で至らない点はあるが、普通科で工業の実習を行うのは県では初めての試みである。より良いものにしていきたいと思っている。

以上

 

印刷用PDFはこちら 

2020年9月2日(水)掲載 令和元年度 第1回活性化協議会(山高MIRAI(未来)プロジェクト) 議事要旨

日時 令和元年6月28日(金) 14:30~16:15

場所 山県高等学校 校長室

出席者(敬称略、順不同)
恩田 佳幸  岐阜県議会議員
宇野 邦朗  山県市副市長
田 茂広  山県市議会議長
大野 良輔  山県市教育委員
水谷 直義  ミズタニバルブ工業(株)代表取締役
奥田 英彦  山県市企画財政課長
鬼頭 立城  山県市教育委員会学校教育課長
武藤 好伸  山県市立美山中学校長
吉田 安孝  山県高等学校同窓会長
高橋 宗彦  岐阜県教育委員会教育総務課教育主管
伊 藤  崇  山県高等学校長
伏見 圭太  山県高等学校教頭
愛敬 隆施  山県高等学校企業実習担当


授業参観(全12クラスの授業参観)


会 議 (議事概要)

1 学校の現状と平成30年度の取組について

○学校長より

  • 今年度入学生は定員120名のところ105名が入学した。
  • 一昨日よりエアコンが稼働し、教室内で落ち着いて授業を受けている。
  • 本校生徒は70%弱が就職をし、そのうちの95%が県内で地元の山県市や岐阜市北部、関市に就職している。そのような現状を踏まえ、地域の将来を担う人材の育成に努めている。
  • 今年度入学生からはご存知のとおり普通科単位制となり、2年次からは5つの類型に分かれて学習をする。製造業や福祉などを中心に地元に貢献させたい。工業類型については、2年次は企業実習、3年次はものづくり講座を実施する。現時点の工業類型の希望者が26名と多いので、今後の運営を考えて少し減らしていきたい。デュアルシステムの協力先企業の確保が大変であるので、委員の方々にもご協力をいただきたい。ものづくり講座でお世話になる国際たくみアカデミーとは連携協定を結んだが、今後、岐阜工業高校や東海職業能力開発大学校との連携については年度末までに協議したい。国際たくみアカデミーでは広く浅く学ばせてあげたい。評価は外部講師がすることになる。今後は外部施設への移動にかかる費用の捻出が課題になる。
  • 福祉類型については、福祉、食物、保育を学ぶが、本校では福祉を推進していきたい。外部施設への移動は何とかなりそうである。評価は本校教員が行う。
  • 地元での就職に繋がる人材を育成していくので、協力をお願いしたい。

2 今年度の事業計画と予算について

○教頭より

  • 単位制類型をどのように進めていくか各関係機関に働きかけて具体的な計画をたてていきたい。7月から工業類型の企業実習においての26名の実習先の確保、ものづくり講座でお世話になる予定の国際たくみアカデミー、商工労働部航空宇宙産業課、東海職業能力開発大学校と協議し、実習内容を決めるとともに予算についての計画や依頼をしていきたい。このような活動をする中で、生徒のニーズに合わせた幅広い進路に対応ができるようにしていきたい。
  • ICTが秋以降に導入が予定されているので、昨年購入していただいたタブレットパソコンとともに他機器を活用した授業研究の推進を行っていきたい。

○学校長より

  • 工業高校へ行きたい地元の中学生が本校に入学し、地元に就職できたらよい。

→以上承認

 

3意見交流

  • 工業類型の1年次の導入部分がない。オリエンテーションはどうするのか。国際たくみアカデミーにいきなり連れていって理解させるのは大変なので、あらかじめベースを作っておいて実習に向かわせてはどうか。→4~5月に5回オリエンテーションを実施した。5~6月にかけて体験を含めて各類型の説明会を行った。2年次からの企業実習に備えて準備させたい。また3年次のものづくり講座においては工業の各分野を広く浅く教えたいので、県の商工労働部 航空宇宙産業課に出向いてアドバイスをいただいた。工業高校と同じことはせずに本校独自の実習内容を考えていきたい。
  • 建設関係はどうするのか。→国際たくみアカデミーの類型体験で木工関係に興味を持った生徒がいるので、実習で広く浅く教えていただく中で学ばせてやりたい。木工関連の企業とも連携したい。
  • デュアルシステムにおいて山県市の企業が研修先にあるが、こうした企業に就職する生徒はいるのか?→就職を希望している生徒はいるし、卒業生もお世話になっている。
  • 山県市の予算の使い道は?必要なら早めに要求してほしい。→広報に関する費用として使いたい。
  • 保育園、小中高の連携を強めていきたい。小中の生徒と関わって自己有用感を高めてもらいたい。授業参観での生徒の様子を見ると連帯感や一体感が感じられない。教室全体に一体感をもたない様子で企業が指導をできるのか。→1年生については、類型説明や類型体験において研修をしている。今年1年かけて希望者の意識を高めていきたい。
  • 関係機関の役割として、登下校の支援をしていきたい。現在、バス停ロータリーに屋根付きのシェルターの設置を計画している。→バスの本数は増便していただいたが、ハーバスを伊自良から中洞まで運行していただけるとありがたい。シェルターの件はよろしくお願い致します。
  • 3年生で毎朝元気に挨拶をする生徒がいる。美山校区に小中高とあるので、連携を強化していきたい。入試の前の面接があるが、山高を受ける生徒が単位制についてよく知らなかった。これからどんどん広報していきたい。
  • 授業の様子のまま社会に出ては通用しない。学力をつける前に身に付けさせること があるのではないか。これで就職させては企業も戸惑うのではないか。
  • G2の学校の中では一番の取り組みがある。その取り組みの中でもデュアルシステムについては地元企業の後押しがあるおかげで成立している。このように地域に貢献できる学校としての取り組みが進んでいる。多様な進路先のある普通科高校、多様な生徒を支援するためにどうしていくか。  工業類型は20名を越えても、そのまま希望者を受け入れてほしい。普通科の選択科目の内容が難しいかもしれない。→実態を見ていただいて、こういう学校も必要だということをわかっていただきたい。4月から人手が足りない中で先生方も頑張っている。デュアルシステムの中身についてはギブ&テイクにならない可能性もあるが、地域の将来を担う人材育成のためにご理解をいただきたい。

以上

印刷用PDFはこちら 

平成30年度 第2回 山高MIRAI(未来)プロジェクト兼活性化協議会 議事要旨

平成30年度
第1回 山高MIRAI(未来)プロジェクト 議事要旨

日 時 平成31年2月20日(火) 13:20~15:30
場 所 山県高等学校 校長室 (成果報告会;多目的ルーム)

出席者(敬称略、順不同)

恩田 佳幸  岐阜県議会議員
宇野 邦朗  山県市副市長
石 神  真  山県市議会議長
大野 良輔  山県市教育委員
宇 野  睦  山県市商工会長
水谷 直義  ミズタニバルブ工業(株)代表取締役
藤井 里樹  岐阜アグリフーズ(株)代表取締役社長
久保田裕司  山県市企画財政課長
長野 健一  山県市まちづくり企業支援課長
鬼頭 立城  山県市教育委員会学校教育課長
武藤 好伸  山県市立美山中学校長
吉田 安孝  山県高等学校同窓会長
廣田 直子  山県高等学校PTA会長
高橋 宗彦  岐阜県教育委員会教育総務課教育主管
伊 藤  崇  山県高等学校長
浅野 和道  山県高等学校教頭

参 観
企業実習(デュアルシステム)成果報告会の、前半の発表を参観

議事概要
1 平成30年度の事業報告と会計中間決算報告

○山県市から支援をいただいて実施した内容の説明

  • 3名の有識者の方と単位制のカリキュラムに係る懇談を行い、類型で目指す生徒像や選択する教科について示唆をいただいた。
  • 昨年度購入の介護ベッドを活用し、外部講師を招いた介護福祉実習(6~7月)を実施した。今年度、1月に追加購入し最新の機種が2台となった。介護施設での状況に近い体験ができ、次年度の実習が、一層充実したものになると期待している。また、平成32年度から始まる単位制の福祉類型での選択授業にも使用していく。
  • 昨年度購入分のウィンドウズタブレットPC 10台を利用して、調べ学習などを実施している。今年度新たに8台を追加購入し、より充実したグループ学習が展開できるようになった。企業実習(デュアルシステム)の実習記録作成に使用し、実習生徒が個々に作成した企業実習の成果を、プレゼン形式で発表した。

○県の活性化事業を受けての実施内容を説明

  • 費用のない事業→ホームページは、新規の記事掲載約130本(昨年度は年間で220本)と担当者の負担軽減を考慮し、若干減らすことにした。閲覧者数は1日平均70~80件と昨年度とほぼ同じとなった。近隣中学校の進路説明会に中学校OBの本校3年生が参加し体験を報告した。中学校に設置の山高広報ボードの貼り替えと、それに加えて公共施設や小学校への掲示を依頼した。運動部活動の中学生との合同練習、吹奏楽部の依頼演奏も引き続き実施した。
  • 費用のある事業→本校1年生に対して、地元企業人を招いた社会人講話を実施した。広報用の「山高クリアファイル」を作成し、進路説明会の際に中学3年生徒や保護者に配布した。

→以上承認

○平成30年度中間決算について報告

  • 利息の入金が先日であったため、最終決算はまだである。すべての支払いが終了後に会計監査を依頼し、その結果を報告する予定である。

 

2 学校の現状と平成31年度への取り組みについて

  • 学校紹介のリーフレットを新規に作成し、類型別の時間割の例やMIRAI(未来)プロジェクトについても紹介している。このデザインで次年度も作成予定である。
  • 平成31年度入学生は、1年生で共通科目を履修し2年生から類型を選択する。1年生で体験型のオリエンテーションを4回実施し、10~20名程度の選択を想定している。
  • 工業類型は、学校設定科目として2年生で企業実習、3年生でものづくり講座を実施する予定であるが、製造業の企業や、校外実習施設の協力が得られるかが課題となっている。企業へは、行政から協力依頼をしてもらうことが望ましいという提案があった。今後、実習先とは連携協定の締結を進めて行く予定である。専門科の教員配置は難しい状況となっている。
  • 福祉類型は、科目や内容は広げて行くが、すでに実施している実習や訪問を継続していく。専門科教員の増員を要望している。
  • 商業類型は、専門科の教員がいるので、現状を踏襲していく。

3 意見交流

  • 普通科でありながら地域に貢献する高校として、ものづくり類型はよく考えられている。苦労の後がわかる。地域にも見えるような具体策が必要だと考える。
  • 成果報告会の発表は、最初心配したが思ったより聞いていた。全体の前で発表する機会は多い方が良い。「広報やまがた」への記事の掲載は、積極的に利用してもらってよい。山県高校のバス停に屋根囲いの設置を計画し、予算依頼をしてある。広報用の掲示機能を持たせたものとなるので活用してほしい。
  • 進路説明会に3名の山県高校生が参加した。立派に成長した姿に感謝している。地域に唯一の高校として、工業や福祉を選択できることに喜んでいる。高校と中学校との交流を積極的に進めたい。
  • 美山小学校・美山中学校を、山県市としても連携の推進校として位置付けたいと考えている。報告会は内容が良いと聞いてくれるものになる。一人一人の頑張りが全体を変えて行くことになる。
  • 特色を出すなら、介護の免許が取れるカリキュラムなどのシステム作りを考慮して進めて行ってほしい。
  • 座学より実学には取り組めるというのは、ある意味当然の反応ともいえる。本当なら1年生から特徴づけができると良い。
  • 存続のためにこの会を立ち上げたと思うが、60%が就職している現状から職業訓練校という位置づけも重要となる。そして地元に就職してくれたらよい。
  • 企業側からすれば技術だけを教えるのではなく、社員教育的な面から指導の過程を作り、一社員として1年間の仕事を通して成長を促したいと考える。
  • 企業実習を選択した生徒の保護者へ、感想を求めて教えてほしい。
  • 山県高校の屋上看板は、補修して残すことにした。
  • ・より多くの関係者に、山県高校のできた経緯を深く理解してもらうことも大切だと考える

上記文書のPDF形式はこちらから

平成30年度 第1回 山高MIRAI(未来)プロジェクト兼活性化協議会 議事要旨

平成30年度
第1回 山高MIRAI(未来)プロジェクト 議事要旨

日 時 平成30年7月3日(火) 15:00~16:30
場 所 山県高等学校 ゼミナール室

出席者(敬称略、順不同)

(委員)
恩田 佳幸  岐阜県議会議員
宇野 邦朗  山県市副市長
石 神  真  山県市議会議長
伊藤 正夫  山県市教育長
大野 良輔  山県市教育委員
宇 野  睦  山県市商工会長
藤井 里樹  岐阜アグリフーズ(株)代表取締役社長
久保田裕司  山県市企画財政課長
長野 健一  山県市まちづくり企業支援課長
鬼頭 立城  山県市教育委員会学校教育課長
青木由美子  山県市PTA連合会会長
武藤 好伸  山県市立美山中学校長
廣田 直子  山県高等学校PTA会長

(高校側)
伊 藤  崇  校長
浅野 和道  教頭
愛敬 隆施  企業実習部長

(県教育委員会)
高橋 宗彦  教育総務課教育主管

議事概要
1 学校の現状と平成29年度の取組について

  • 平成28年度入学生から、160名募集に対してH28・140名、H29・125名、H30・135名と定員を満たしていない。入学生の出身中学校を地区別でみると、H21頃から山県市内の割合が30%弱に減少し、岐阜市や関市からの割合が増えている。山県市の人口も減少し続け、結果、中学生も減少していくことになる。
  • 登校時バスの増便により、交通アクセスは良くなった。
  • 卒業生はおよそ60%が就職し、製造業はその6割、就職地域は、岐阜市、関市、山県市の順で多い。道路が整備され、自動車の運転免許があれば、通勤に支障はなくなったことにもよる。
  • デュアルシステム(企業実習)では、14名が実習中である。
  • 次年度から単位制普通科となり、次年度入学生が2年生になる平成32年度から類型を選択し、多様な学びができる学校となる。

○山県市教育委員会より

  • MIRAI(未来)プロジェクトのビジョン作りに向け、MIRAI(未来)アドバイザーを委嘱した。校長のビジョンに基づき、職員が一体となることで活性化は実現する。ビジョンなしにその計画はできない。工業類型の魅力発信のためのパンフレットを作成する。1年生の間に、中学校とは違うやり方で、例えば、総合的な学習の時間を、類型選択に絡めた授業を展開することが望まれる。保護者に、地元企業を知ってもらう内容も考える。

 

2 今後の活性化の実施計画について

(1)事業計画(案)と予算(案)

  • MIRAI(未来)プロジェクトの予算で、タブレットの追加購入と、プロジェクターの購入を計画している。ICTを活用した授業を展開したい。
  • 県の事業として、生徒のコミュニケーション能力の向上に資するため演劇ワークショップを3回の予定で計画し、すでに2回実施した。
  • コミュニティースクールについての情報収集のために、県内外の中学校や高校へ視察を予定している。

(2)意見交流

  • 平成31年度の学校案内のパンフレットは、山県高校の変化が伝わらない。よりアピール性のあるものに変更してもらいたい。

    → 山県高校の課題については理解している。外に向けてどのように発信していくかが重要である。高校見学会が7月末に控えている。訴求力のあるパンフレットを作るため、改訂版を検討中である。

  • 受験生を増やすために、学校として今までにどんな努力をしてきたのか。

    → 校長をはじめとして、教員が近隣の中学校に説明にまわっている。合同練習や合同演奏など、部活動の交流も盛んに実施している。

  • 地元の子どもを育てるため、部活動顧問に力のある顧問を配置して欲しい。

    → 特徴的な部活動を何とか活性化させたいが、生徒の資質も変化してきている。

  • デュアルシステムについては、現在、普通科2年生14名が実習中である。概ね評判はよい。来年度の希望者は10名前後で、昨年度募集時の約半分である。
  • 最近は、中学生が高校を選びきれていない。中学生個々の多様な希望に沿うような仕組みを作りたいが、ハード面の制約の中で、何ができるかを考えたい。
  • 単位制は、地元の企業などにどのように発信できるのか。
  • デュアルシステムは工業類型の核になるのではないかと期待する。
  • 単位制で、生徒の希望が多方面にわたる場合、教員の配置などはどうなるのか。

    → 単位制の多様な選択に対応するため、教員数は若干増えるものと思われる。

  • 生徒が自信をもてるよう、発表や活動できる仕組みを作ることが大切である。地元のイベントなどにそういった場を作ってはどうか。

    → 次年度のデュアルシステムの希望者が、あまりいない現状である。また、就職先をなかなか決められない生徒が増えてきている。地域貢献に、現在かなりの生徒が協力している。工業類型については運用が難しい。人と物がない中で始まろうとしているが、外部の施設での実習を単位としていくことも検討中である。

  • デュアルシステムについて、中学生や保護者にもっと伝えてほしい。
  • 地元の子を地域の企業に採用したい。生徒の自主性を育ててほしい。自分が興味をもった仕事を、デュアルシステムで実際に体験することで知ってもらいたい。探求心や向上心をもつためにも、コミュニケーション能力は不可欠である。生徒同士や先生との会話が、生徒には必要だと思う。
  • 定員を満たしていないが、よい生徒はたくさんいる。学力が十分でない生徒も少なくはないが、生徒が楽しく登校できる環境を、頑張って作っていきたい。

上記文書のPDF形式はこちらから

平成29年度 第2回 山高MIRAI(未来)プロジェクト 議事要旨

平成29年度
第2回 山高MIRAI(未来)プロジェクト 議事要旨

日 時 平成30年2月6日(火) 14:00~15:30
場 所 山県高等学校 ゼミナール室

出席者(敬称略、順不同)
恩田 佳幸  岐阜県議会議員
宇野 邦朗  山県市副市長
武藤 孝成  山県市議会議長
大野 良輔  山県市教育委員
伊藤 正夫  山県市教育長
水谷 直義  ミズタニバルブ工業(株)代表取締役
久保田裕司  山県市企画財政課課長
長野 健一  山県市まちづくり企業支援課課長
鬼頭 立城  山県市教育委員会学校教育課課長
大野  憲  山県市PTA連合会会長(梅原小学校PTA副会長)
前田恵津子  山県高等学校評議員
神原 綾子  山県高等学校PTA会長
翠   雅 司  山県高等学校校長
浅野 和道  山県高等学校教頭
愛敬 隆施  山県高等学校キャリア教育担当
秋場  毅  岐阜県教育委員会教育総務課課長補佐

議事概要
1 「山県高校の現状と今後」について報告

就職状況の報告 → 3年生の1/3が進学し、2/3が就職。就職者の業種は製造60%、サービス17%。そのうち職種は生産工程が54%。勤務地は岐阜市、関市にそれぞれ30%ずつ、山県市12%となった。求人は好調で県内から約500件ある。

●入学希望者の推移 → ビジネスコースの希望が少ない傾向。入学後の転退学の生徒数はピーク時より減少した。学び直しの必要な生徒も入学している。

●1年生生徒アンケート → 自由記述。生徒は学びたい意欲をもって入学している。丁寧な指導をしているが、勉強がわかりやすいという意見の反面、勉強がわからないと答える生徒もいる。

●単位制普通科への移行 → 平成31年度(予定)の実施に向け検討を進めている。

●企業実習の実施 → 次年度2年生が取り組む。当初より減って14名が実施予定。お陰様で山県市内だけでなく岐阜市、関市の企業から協力を得た。マッチングも終わり実習先も決まった。4月に開講式(激励式)を実施する予定である。

 

2 平成29年度事業報告

 ○山県市から支援をいただき購入した器材の紹介とその実習状況の説明

●まず、介護用ベッド1台と白内障体験ゴーグル10個は、介護福祉実習体験で使用した。最新のものを購入することができ、その操作法など、より実際の状況に近い実習を実施できた。次年度から授業で使用する予定である。

●次に、3Dプリンターと制御用PC各1台は、年度内に大学等から講師を招いて体験実習をする予定である。検討している工業類型(ものづくり)には必要不可欠であり、有効な実習教材となる。

●更に、Windowsタブレット10台は、実際に授業での調べ学習に試験使用した。今までは、生徒個人のスマホを使用していたので、通信料の懸念が解消された。次年度から実施される企業実習成果発表会に向けたプレゼン作成にも利用する。

 ○県の活性化事業を受けての実施内容を説明

●ホームページのリニューアルは、新規の記事掲載約280本(昨年度の5倍)、訪問者数は1日平均90件(昨年50件)となった。近隣中学校の進路説明会に中学校OBである本校3年生が参加し、体験を報告した。中学校に設置の山高広報ボードの貼り替えと、それに加えて公共施設や小学校への掲示を依頼した。運動部活動では中学生との合同練習を開始、吹奏楽部の依頼演奏回数が増加した。

●山県市、岐阜市、関市、美濃市、各務原市の25中学校を担当者が訪問し、中学校の進路指導主事と3年生の学年主任に対して、山県高校や部活動について進路説明を実施した。また、本校1年生に対して、地元企業人を招いた社会人講話を3回実施した他、地元出身の著名人(元FC岐阜社長 恩田聖敬氏)を招いて地域連携講座(講演)を実施した。この他、先進校の視察に、遠方では静岡県、島根県、高知県へ、近隣では県内の単位制や総合学科の高校へ出向き、各高校から情報を得てきた。年度内の今後の動きとしては、広報活動の一部として、山高クリアファイルを作成し、配布していく予定。

 

3 意見交流

●平成30年度の高校としての取組は、企業実習(デュアルシステム)を軌道に乗せることと単位制の検討と準備を中心に行う。

●購入器材については、介護ベッドは既に使用し、次年度、生活と福祉の授業での実習が計画されている。タブレットは調べ学習と、企業実習報告会のプレゼン作成に、週1回の授業で使用する予定。ただし、3Dプリンターについては、平成31年度入学生が、2年生で類型選択してから本格利用となる。ものづくり系の部活動はないので、希望者を集めて年に数回の体験実習を実施したい。

●授業や補習への学習支援、各種の実習、生徒の活躍の場など、市町や企業からの提案が多く有り難い。ちなみに熱海高校の「高校生ホテル」の実践は企業から学校への提案だった。校内のアイディアに頼ることには限界が感じられ、生徒の成長につながる様々な提案をいただければと思う。

●通学バスの増便と運賃への補助により利用生徒数は増加した。特に登校時の先着バスの利用生徒の評判がよい。また、運賃が安いため、悪天候時にのみ利用して登校する生徒も増えた。

●エアコンの設置については、市内の小中学校で設置が進む中、高校では費用面で難しく、直ちに設置は困難である。

●単位制に移行した場合の企業実習をどの類型で展開していくのかが課題である。複数の類型からの実習は、カリキュラム上実施困難である。山県市内の企業には、インターンシップで長年お世話になっている。実習先の企業については、生徒の居住地や希望に沿って山県市内を中心に次年度もお願いしていく。

●山県高校は他校に先駆けて地域と連携ができている。先生ができること、行政ができること、企業ができることをはっきりさせる。外部の機関を活用することによって、先生方には学校内のことに集中できるようにしていくとよい。公営塾ももしやるならば基礎学力の底上げなど支援ができる形がよいのではないか。山県高校へ行ったら成長できたという生徒が増えることが望ましい。山県市について魅力を感じてもらいたい。そして、先生方の負担を減らすことが必要である。

上記文書のPDF形式はこちらから

平成30年1月19日(金)実施 山高MIRAIプロジェクト 地域連携講座 恩田 聖敬先生

プロサッカーチームを経営するには、年間10億円を捻出しないといけないのだそうです。

それだけでもかなり驚きの話題ですが、プロチームを経営し、しかもその業務の途中でALS*という指定難病となり、体調や自分自身と戦いながら、そこから新たに自分らしく生きる道を見いだして、ご自身の会社を経営する方がいます。

*筋萎縮性側索硬化症
きんいしゅくせいそくさくこうかしょう
Amyotrophic Lateral Sclerosis

岐阜県の旧山県郡高富町(現 山県市)ご出身の、恩田聖敬さんです。

恩田先生は、2014年から2016年までFC岐阜の社長でいらっしゃいました。私自身、ラモス瑠偉さんの監督就任などでちょうどよく覚えているタイミングだったりしますが、山県のご出身だと言うことは全く存じ上げていませんでした。

今回のお話しは、合成音声などを利用したものでしたが、本当に聞き取りやすく、音質と言うよりむしろ、時間をかけて洗練されたシンプルな言葉が積み重なり、私たちの胸へと届いていました。

自分の生き方を自分で決めること、考えることをやめないこと、嘘をつかず、約束を守り、ありがとうとごめんなさいを謙虚に言える人間になること、など、人生のヒントをたくさん頂きました。貴重な時間を、本当にありがとうございました。