平成29年度 第2回 山高MIRAI(未来)プロジェクト 議事要旨

平成29年度
第2回 山高MIRAI(未来)プロジェクト 議事要旨

日 時 平成30年2月6日(火) 14:00~15:30
場 所 山県高等学校 ゼミナール室

出席者(敬称略、順不同)
恩田 佳幸  岐阜県議会議員
宇野 邦朗  山県市副市長
武藤 孝成  山県市議会議長
大野 良輔  山県市教育委員
伊藤 正夫  山県市教育長
水谷 直義  ミズタニバルブ工業(株)代表取締役
久保田裕司  山県市企画財政課課長
長野 健一  山県市まちづくり企業支援課課長
鬼頭 立城  山県市教育委員会学校教育課課長
大野  憲  山県市PTA連合会会長(梅原小学校PTA副会長)
前田恵津子  山県高等学校評議員
神原 綾子  山県高等学校PTA会長
翠   雅 司  山県高等学校校長
浅野 和道  山県高等学校教頭
愛敬 隆施  山県高等学校キャリア教育担当
秋場  毅  岐阜県教育委員会教育総務課課長補佐

議事概要
1 「山県高校の現状と今後」について報告

就職状況の報告 → 3年生の1/3が進学し、2/3が就職。就職者の業種は製造60%、サービス17%。そのうち職種は生産工程が54%。勤務地は岐阜市、関市にそれぞれ30%ずつ、山県市12%となった。求人は好調で県内から約500件ある。

●入学希望者の推移 → ビジネスコースの希望が少ない傾向。入学後の転退学の生徒数はピーク時より減少した。学び直しの必要な生徒も入学している。

●1年生生徒アンケート → 自由記述。生徒は学びたい意欲をもって入学している。丁寧な指導をしているが、勉強がわかりやすいという意見の反面、勉強がわからないと答える生徒もいる。

●単位制普通科への移行 → 平成31年度(予定)の実施に向け検討を進めている。

●企業実習の実施 → 次年度2年生が取り組む。当初より減って14名が実施予定。お陰様で山県市内だけでなく岐阜市、関市の企業から協力を得た。マッチングも終わり実習先も決まった。4月に開講式(激励式)を実施する予定である。

 

2 平成29年度事業報告

 ○山県市から支援をいただき購入した器材の紹介とその実習状況の説明

●まず、介護用ベッド1台と白内障体験ゴーグル10個は、介護福祉実習体験で使用した。最新のものを購入することができ、その操作法など、より実際の状況に近い実習を実施できた。次年度から授業で使用する予定である。

●次に、3Dプリンターと制御用PC各1台は、年度内に大学等から講師を招いて体験実習をする予定である。検討している工業類型(ものづくり)には必要不可欠であり、有効な実習教材となる。

●更に、Windowsタブレット10台は、実際に授業での調べ学習に試験使用した。今までは、生徒個人のスマホを使用していたので、通信料の懸念が解消された。次年度から実施される企業実習成果発表会に向けたプレゼン作成にも利用する。

 ○県の活性化事業を受けての実施内容を説明

●ホームページのリニューアルは、新規の記事掲載約280本(昨年度の5倍)、訪問者数は1日平均90件(昨年50件)となった。近隣中学校の進路説明会に中学校OBである本校3年生が参加し、体験を報告した。中学校に設置の山高広報ボードの貼り替えと、それに加えて公共施設や小学校への掲示を依頼した。運動部活動では中学生との合同練習を開始、吹奏楽部の依頼演奏回数が増加した。

●山県市、岐阜市、関市、美濃市、各務原市の25中学校を担当者が訪問し、中学校の進路指導主事と3年生の学年主任に対して、山県高校や部活動について進路説明を実施した。また、本校1年生に対して、地元企業人を招いた社会人講話を3回実施した他、地元出身の著名人(元FC岐阜社長 恩田聖敬氏)を招いて地域連携講座(講演)を実施した。この他、先進校の視察に、遠方では静岡県、島根県、高知県へ、近隣では県内の単位制や総合学科の高校へ出向き、各高校から情報を得てきた。年度内の今後の動きとしては、広報活動の一部として、山高クリアファイルを作成し、配布していく予定。

 

3 意見交流

●平成30年度の高校としての取組は、企業実習(デュアルシステム)を軌道に乗せることと単位制の検討と準備を中心に行う。

●購入器材については、介護ベッドは既に使用し、次年度、生活と福祉の授業での実習が計画されている。タブレットは調べ学習と、企業実習報告会のプレゼン作成に、週1回の授業で使用する予定。ただし、3Dプリンターについては、平成31年度入学生が、2年生で類型選択してから本格利用となる。ものづくり系の部活動はないので、希望者を集めて年に数回の体験実習を実施したい。

●授業や補習への学習支援、各種の実習、生徒の活躍の場など、市町や企業からの提案が多く有り難い。ちなみに熱海高校の「高校生ホテル」の実践は企業から学校への提案だった。校内のアイディアに頼ることには限界が感じられ、生徒の成長につながる様々な提案をいただければと思う。

●通学バスの増便と運賃への補助により利用生徒数は増加した。特に登校時の先着バスの利用生徒の評判がよい。また、運賃が安いため、悪天候時にのみ利用して登校する生徒も増えた。

●エアコンの設置については、市内の小中学校で設置が進む中、高校では費用面で難しく、直ちに設置は困難である。

●単位制に移行した場合の企業実習をどの類型で展開していくのかが課題である。複数の類型からの実習は、カリキュラム上実施困難である。山県市内の企業には、インターンシップで長年お世話になっている。実習先の企業については、生徒の居住地や希望に沿って山県市内を中心に次年度もお願いしていく。

●山県高校は他校に先駆けて地域と連携ができている。先生ができること、行政ができること、企業ができることをはっきりさせる。外部の機関を活用することによって、先生方には学校内のことに集中できるようにしていくとよい。公営塾ももしやるならば基礎学力の底上げなど支援ができる形がよいのではないか。山県高校へ行ったら成長できたという生徒が増えることが望ましい。山県市について魅力を感じてもらいたい。そして、先生方の負担を減らすことが必要である。

上記文書のPDF形式はこちらから