中工 中の人コーナーNo.4

今回、中の人は建設工学科にお邪魔してきました。実は中の人は、(他校ですが)建設科にいた時期もあるので、ちょっと懐かしいです。

さて皆さん、街を歩いている時、こんな光景を見たことはありますか?

望遠鏡のようなものを覗いたり、身長が測れそうなくらい大きな物差しで何かを測ったり、いったい何をしているのでしょう…?

正解は、「測量」という、土木工学の作業です。

「土木工学」とは、私たちの生活を支える「インフラ」、例えば道路や橋、トンネル、鉄道、ダムなどを造る工業の分野です。

例えば、これから皆さんが、自宅から本校へ遊びに行くとしましょう。そうすると、皆さんは今まで通ったことのない道を通らなければなりません。では、その道はどうやって探しますか?

恐らく、ほとんどの人は「GoogleMapを見る」「カーナビに頼る」「GoogleEarthで大体の位置をつかむ」と、「地図」に頼るのではないでしょうか?

実はこの地図を作るためには、測量こそ世の中に必要とされている技術なのです!

測量は、道の距離や道のカーブの角度、山や坂の高さなどを正確に測るための作業です。

写真は、測量の作業の中の1つで、地上の高さを測る「水準測量」の作業風景です。標尺という長い物差しを前後に揺らし、「レベル」といわれる望遠鏡で物差しの目盛りを読みます。

この目盛りを色々な場所で測って計算に掛け、測った場所の高さを図に表して終了です。ちなみに望遠鏡は、用途によって使い分けるため、種類がたくさんあります。

例えばこれは、トータルステーションという、角度や距離を測る器械です。

さらに、最近ではドローンを使った測量もあります。

今度の7月26、27日に本校で行われる中学生1日体験入学ではそんな測量の最新版をご用意して皆さんをお待ちしています。土木に興味を持った人、測量の器械に興味を持った人は、ぜひ、お越しください!

中工 中の人コーナーNo.3

夏にやって来る「怖いもの」といえば、皆さんは何を想像しますか?

熱中症、夏休みに出される大量の宿題、肝試し、お化け…。

色々ありますが、中の人は「雷」が怖いです。

爆撃みたいな大きな音で落ちてくることが、想像しただけで怖いです。

皆さんの中にも、「雷が怖い」と思う人は、いるのではないでしょうか?

しかし、この雷、なんと本校電気工学科で作ることができるのです!!

これは、人工的に雷を発生させる装置です。電気工学科の実習室にあります。

ちなみにこの装置は高い電圧が流れるため、近くに寄ることはできず、

金網のフェンスで囲われています。さらに、装置の操作はフェンスの外で行います。

この装置を使って、中の球に高い電圧を流します。

すると、この球の間から稲妻が発生し雷が生まれます。ちなみにこの時、ものすごく大きな音がするそうです。担当の方曰く、「耳を塞がなければならないほどの大きさ」だそうです。

そしてこの人工雷、実は7月26日、27日に本校で行われる中学生一日体験入学において、電気工学科のパートで見ることができます!

え、「行く前から怖いな」と思ったそこのあなた。大丈夫です。各体験は大体15分くらいなのですぐに終わります。それに、大きな音がする前には、担当の方がちゃんとアナウンスしてくださいますので、安心して電気工学科へ遊びに来てください!

(ちなみに人工雷以外にも色々やりますよ!)

中工 中の人コーナーNo.2

「夏は受験の天王山」「夏を制する者は受験を制する」受験生の合言葉として、皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

実は、工業高校にとっても、夏は受験のシーズンですよ!

例えば、3年生は就職に向けて動き出します。そして前回の中の人コーナーでお話しした第二種電気工事士の試験も7月にあります。

さらに、今回お話しする技能検定も、7月に開催されるのです!

(厚生労働省技能検定等に係るポータブルサイト「技のとびら」より引用)

 

そもそも「技能検定」とは何か?と言いますと、厚生労働省が定める、「働くうえで身に付ける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家資格制度」のことで、習得レベルの評価は、3級から1級まで等級区分があります。いずれも合格すると「技能士」と名乗ることができ、合格証書が交付されます。

技能士の種類は幅広く、機械加工、木材加工といった工業系から、パンやお菓子、洋服といった日常生活に欠かせないものの製作や金融窓口サービス、ファイナンシャルプランニングといった商業的なものまであります。

本校では、機械工学部や建設工学部、電子機械工学部といった技術系の部活動で、技能検定の3級取得を目指すことができます。

これは、本校機械工学部の生徒が旋盤技能検定3級に向けた練習をしているところです。検定には学科試験と実技試験があり、実技試験は7月23日に本校で行われます。

これが旋盤です。

旋盤は、丸い筒状の金属を削って加工する工作機械です。削り方としては、りんごの皮むきを想像してみると分かりやすいかもしれません。

チャックと呼ばれる場所に材料を取り付け、「バイト」と呼ばれる刃物で材料を削ります。バイトにはさまざまな種類があります。

時々、長さを測って削り具合を調整します。旋盤での加工は、かなりの精度が求められるため、高い集中力が求められます。

また、製作時間が決められているため、手順を正確に覚えてスピーディーにかつ安全に作業をしなくてはなくてはなりません。根気も必要です。

完成した作品がこちらです。左からA部品、B部品と呼ばれていて、それぞれ設計図通りの長さになっているか、B部品をA部品が嵌めることができるか、チェックが入ります。

基準をクリアしたら作品製作は成功です。

しかし、初めて見る人には、旋盤での作業は、精度・集中力・根気が求められる作業のため、もし「1人でやる」となった場合、とても心細いと思います。

でも、大丈夫です!本校機械工学部には、経験豊富な職員がついているので、しっかりとサポートを受けながらスキルアップを目指すことができます。

 

もし、この記事を読んで「旋盤をもっと見たい」「バイトってどんな種類があるの?」と旋盤に興味を持ったり、「技能検定についてもっと知りたい!」と思ったりしたら、7月26、27日に行われる本校中学生1日体験入学へお越しください!そして、機械工学科の先輩たち、機械工学部の先輩たちにたくさん質問をして、工業高校での「受験勉強」を学んでみて下さいね!