ものづくりにおける図面の大切さ

工業高校には製図という図面を書く授業があり、電気工学科では2年生から学んでいきます。最初は線の書き方から始まり、立体図から三面図への変換や三面図から立体図への変換など図面の書き方・読み方の基礎を学び、2学期には、機械図面や屋内配線図などの図面についても学習します。製図器具を利用しての図面作成やCADを利用しての図面作成も行っていきます。
ものづくりの現場では設計図面があり、その図面通りに製作する必要があります。製図を学ぶことで、基本的な設計図面が書ける・読める力を身につけてほしいと思います。

個々で課題に取り組むため、みんな集中して取り組んでいます。

建築工学科・土木工学科 授業風景紹介

3年生建築工学科・土木工学科の授業風景を紹介します。

建築・土木どちらの学科も製図の授業があります。
建築工学科では、鉄筋コンクリート構造の製図や、コンクールの課題に向けた製図、卒業設計などに取り組みます。

土木工学科では、橋梁の製図、卒業設計にむけての橋梁上部工の製図に取り組みます。
建築実習ではBIMや、建方を行います。
土木実習では縦横断測量や、CIM、土質実験などを行います。

工業の技術を学ぶ

1年生の授業には、工業技術基礎という知識・技術・技能を学ぶ教科があり、今回は電気工学科での学習の一部(アーク溶接)を紹介します。

アーク溶接と聞くと機械系の学科を想像されると思いますが、地元企業に就職した場合機械加工に関わる業務に就くこともあるため、電気工学科でもアーク溶接の基礎を学んでいます。 安全を第一に考え、暑い中でも保護具を着用し何度も練習をし、最終課題は2枚の鉄板を溶接によって接合します。
また、実技的な授業では社会に出てから必要な報告書(何を学び、どのような結果であったかをまとめたもの)の作成も行い提出します。工業人として3年間多くを学び卒業してほしいと思います。

令和5年度、課題研究発表会(機械科)

令和6年2月1日、機械工学科の課題研究発表会が行われました。

プログラムは、サッカーゴール運搬機・かまどベンチ・リニア型電車・バレーボール用具製作・フライス盤実習室整備・金型製作への取り組み、でした。

 

サッカーゴール運搬機

全体説明の様子

この装置は、サッカーゴールの運搬を楽にするために考えました。

ゴールの種類に合わせた形を組み、I型とV型という2種類の装置を製作しました。
今後の部活動の際、長く使ってもらいたいです。

かまどベンチ

災害発生時に、避難場所となる学校で使えるものを製作したいと考え、椅子とかまどを合わせたかまどベンチを製作しました。

設計は手書きで行いました。また、材料選びも実用性を求め、こだわりました。
災害時に色々な場面で役に立ってほしいです。

リニア型電車

今回の課題研究発表の目玉の一つ、リニア製作の発表です。

リニアを様々な人に知ってもらいたいという思いから製作しました。
その際、乗る物だけでなく線路も30m自作しました。電動モーターで動く仕組みです。乗車人数は、小さい子どもなら4人、大人なら2人までです。

バレーボール用具製作

バレーボール部の生徒から「効率よく練習できる器具が欲しい」との要望を受けて、セッター用器具と台を製作しました。

普段の実習では行ったことのない溶接を行い、貴重な経験となりました。
装置が今後の練習に役立ってほしいです。

フライス盤実習室の整備

自分たちがフライス盤実習を行っていた際、不便に感じることが多くあり、それを改善したかったため整備をすることにしました。
フライス盤での作業中、キリコが飛んでくるのを避けるカバーです。それと、フライス盤のテーブルカバーです。こちらはもともと使っていたものがボロボロになっていたので、新しく作り直しました。
この整備を行った理由には、自分たちが卒業した後も形に残るものを作りたいという思いもありました。

金型製作

この班の発表は、金型コンテストに参加することをテーマにしました。

金型を使ってのものづくりによく触れてきたことをきっかけに金型製作に興味を持ち、金型コンテストに挑戦することにしました。地元企業の方に支援していただき、校内で作った金型に樹脂を流し込んで製品を作りました。

 

 

グループによっては、完成した後の動画を流したり、完成した作品を実際に回し見てもらったりと発表に工夫が見られました。グループのメンバーみんなで力を合わせて、どの発表も熱のこもった発表となりました。