大学模擬授業

静岡文化芸術大学文化政策学部 国際文化学科 武田 淳先生にお越しいただき、大学模擬授業を行いました。御専門の文化人類学という学問分野の特徴について、パプアニューギニアでのフィールドワークのお話を中心に生徒に御紹介いただきました。授業では実際に参加者(本校教員も含む)の背中にイラストのカードを貼りながら、言葉を使わずに相手にイラストの中身を伝えるワークを通じ、言語の通じない社会でのコミュニケーションの作法について学びました。パプアニューギニアの村でのワニ狩りなどの生活の様子、「右、左」、「昨日、明日」を意味する言語のない社会の価値体系について教えていただくことで、私達が普段持っている時間感覚や空間認識、価値観などが揺さぶられました。現地で先生がマラリアで苦しまれた時に垣間見えた風景の「美しさ」、現地の人々の優しさについてのお話は感動的でした。普段、私達は「見たいものしか見ていない」という事実に気づかされると同時に、世界の広さや豊かさへの感受性を磨いていきたいと思える授業でした。静岡文化芸術大学様、武田先生、充実した時間を提供していただき、誠にありがとうございました。

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