第36回岐阜県高等学校写真コンテストの結果について

8月16日(金)

今年度の写真コンテストには、県内27校より過去最多の513点の応募があり、

1年D組 鴻巣一葉さん「静かなる工房」が最優秀賞!

2年D組 河合直緒さん「ろくろ職人」が優秀賞!

2年D組 村上 夢さん「陶工」が奨励賞!

という結果でした。

最優秀賞「静かなる工房」鴻巣一葉さんの作品に対する講評

「この職人さんは、筆を持っておられるので絵付けの職人さんか何かでしょうか。でも、ここでは向かって左手の瓶に入った白い、下塗りか何かの塗料のようなものを塗っておられるようですね。職人さんは、右手をぐんと伸ばして瓶に筆を持っていっておられるのに、視線は左手に持たれた角鉢に吸い付くように行っています。職人さんはもう何十年も同じ場所に同じ瓶を置き、同じ位置の椅子に座って作業を重ねてこられたのでしょうね。その単調ながら集中して静かに作業をしてこられた歳月を感じ取ることができます。天井の丸太の梁に渋い光が宿っていますが、この斜めのラインは空間を際立たせています。掛けられた白い紐、青い紐、茶の紐もそれぞれに表情が宿っています。その奥のやや薄暗いところに置かれた作業と中かと思われる皿が整然と並び、いっそう静けさを感じさせますね。職人さんのシャツの質感もよく出ております。地味な作品ながら、非常に的確に深く語っています。こつこつと撮っていってくださいね。」

3人の作品は、高山市にある渋草焼窯元芳国舎様の工房で、7月中旬に撮影させていただいたものです。鴻巣さんと河合さんの作品は、来年度全国高等学校総合文化祭(こうち総文)の岐阜県代表候補になりました。

*今年度の写真コンテストは、台風10号の影響で、審査のみの開催となりました。

 

 

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