創立百周年を迎えるに当たって
中津商業高等学校のホームページにアクセスをしていただきありがとうございます。
本校は、大正11年に町立岐阜県中津商業学校として創立され、本年創立100年目を迎える伝統校です。「質実剛健」の伝統訓の下、互いに切磋琢磨し、人間性豊かで社会的に自立した職業専門人の育成に努めることを教育目標として、これまでに18,000名に近い卒業生を輩出してまいりました。卒業生は中京圏や関西圏、そして地元地域の経済界・政界・行政の要として活躍しています。
現在、2学科5コースにて専門性の深化を図りながら資格取得に取り組む一方で、思考力やコミュニケーション能力を伴う課題解決力と情報技術の進歩に伴う情報活用力などのビジネススキルの育成に力を入れているところです。また、部活動においても近年はスケート部、レスリング部、ソフトテニス部、バトントワーリング部、簿記部、珠算部等が全国大会に出場し活躍しています。
一方で、新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延や人口知能(AI)等をはじめとする技術革新の推進に伴う超スマート社会(Society5.0)の到来は、日本や世界の社会構造を根底から変えていくと言われています。学校教育においても、オンライン授業など新たな環境整備が求められています。
これに対し本校では、校内のICT環境整備、生徒一人一人にタブレットPCはもちろん、今年度から新たに高機能パソコン40台を備えたDXルームを設置し、新たな時代に対応した課題解決力や情報活用力を培う基盤が整いつつあります。コロナ禍の制約はあるものの、このような学習環境によって培われる課題解決力と情報活用力は、予測がつかない未来社会へ踏み出すための力強いツールとなってくれると思います。
令和3年度卒業生の進路状況を振り返りますと、就職は、新型コロナウイルス感染症蔓延の影響が心配されましたが、地元企業を中心に安定した求人をいただくことができました。「コロナ不況は地元企業にとっては中津商業の生徒を採用するチャンスだ。」という声もあり、これも創立100周年を迎える本校の伝統と卒業生が長年培ってきた地域からの信頼のお陰であると感謝致しております。進学者も、商業・経済系の学部を中心とした4年制大学や短大、そしてこれに医療・福祉系を含めた専門学校など、順調に進路選択を進めることができました。就職する生徒も、進学する生徒も中津商業高校の3年間で身に付けた力の上に更に研鑽を積んでくれるものと期待しています。
創立100周年を機に、「人づくり」「専門性の深化」「部活動の更なる活性化」「地域との連携」を柱とし、活力ある学校づくりに努める所存です。
このホームページを通して、本校の情報を発信してまいりますので、学校の様子や生徒の素晴らしさを知っていただければ幸いです。
岐阜県立中津商業高等学校
校 長 森 岡 孝 文