人権講話を実施しました

11月10日(金)、岐阜県総合医療センター 新生児内科医長の寺澤大祐先生を招聘し、”いのちの理由”と題してご講演いただきました。

岐阜県周産期医療の最前線で、未来ある生命と向き合いながら活躍されている寺澤先生の講話をとおして、何げない日常のありがたみ、生きていることの素晴らしさを改めて実感しました。寺澤先生の医師としての情熱や、患者さんである赤ちゃんに対する限りない愛情に感動するとともに、かけがえのない”いのち”の尊さについての理解を深めることができました。

また、放課後の質疑応答では、会場いっぱいの生徒たち一人一人の質問や相談にあたたかなアドバイスをいただきました。

<生徒の感想より>

・今の自分が当たり前に生活できていることが、どれだけありがたいことなのかを深く感じました。本当なら、今私と同じように学校生活を送れていたはずなのに、それが出来なかった人が多くいることも知って、これからの生活で私自身にできることを毎日精一杯やっていきたいと思いました。

・私は1800gで産まれました。2ヶ月の早産です。病院で生まれたわけでもなく、家にいるときに破水で産まれました。集中治療室で3ヶ月、親と会えずに過ごしました。それからの3年間、様々な大病を患いました。でも、今、自分は生きています。自分がいることも、いないこともどちらもあったと思います。これから生きていく中で、明日死ぬなんて思うことはありません。だけど、それを胸に秘めて生きていくことが自分を大切にすることに繋がると思います。今日の講演を経て、「命」に対する思いを深めることができました。

・今ある人生を大切にしようと思いました。今生きていることは当たり前じゃないし明日生きている保証もない。今自分がすべきことは何か、できることは何か考えて行動するようにしたい。将来は、看護師になりたいです。病気であること、残りの生涯が短いことに対して可哀想と思うのではなく、患者さんに私ができること、何を必要としているのかを患者さんに寄り添って考えるようにしたいです。短い命でもその赤ちゃんにとって最大限の思い出を作る。患者さんにとっての最大限の人生を作る。患者さん自身の人生、思いを尊重してその人らしく生きられるお手伝いをする。そんな看護師になりたいと思いました。私は小さく生まれた妹を亡くしました。私も彼女の人生まで精一杯人のためにできることをしようと思いました。