本校の校訓・校章・校歌についてご紹介します。
校訓 School mottos
『不撓不屈』
どんな困難に出合ってもひるまず、くじけず最後までやり遂げること。
校章 School badge
ギリシャ神話における男性神「ヘルメース」に由来するものです。この神はローマ神話では、メリクリウスに当たり、マーキュリーとも言われています。一般にはつばの広い旅行帽もしくは翼のついた帽子をかぶり、翼の生えた靴をはき、二匹の蛇が絡みついた使節杖を手にしており、軽捷な青年の神として知られています。
従って校章はこの「ヘルメース」にちなみ、中央の杖、左右の翼、杖に絡む二匹の蛇をそのまま表し、Gifu Commercialの頭文字を配したものです。「ヘルメース」は、神々の王者ゼウスと、巨人アトラスの娘マイアとの子であり、アポロの弟として生まれました。洞窟の中で生まれるや直ちに歩き出したと言います。その性、職能は極めて複雑多様で、作物、牧畜、商業、旅行、音楽、競技、幸運、雄弁等をつかさどると言われています。
なお、この校章は本校が昭和26年4月に岐阜県立岐阜商業高等学校として再発足した際に採用され、今日に至っています。図案作成者は加藤鉄男先生です。
校歌 School song
大正14年 創立20周年記念式を挙行するに当たり卒業生、在校生から広く校歌を募集しました。選考の結果、在校生であった伊藤武男氏(旧姓深尾)の歌詞が採用され、福井直秋氏により作曲されました。歌詞には郷土の情景、不抜の精神、将来の希望を謳い上げています。
なお、応援部員による朝の校旗掲揚の際の運動部を中心とした生徒の校歌大合唱は、40年の伝統を持ち、本校の風物詩の一つとなっています。
始業前の「校旗掲揚」及び「校歌斉唱」の始まりについて
昨年11月に開催された岐商同窓会(凜心会)の校長挨拶のなかで、本校の始業前の「校旗掲揚」と「校歌斉唱」は、昭和39年(1964年)に始まったという話(平成31年4月25日 HP掲載)をさせていただいたところ、同窓会の参加者の中に偶然、その活動の発起人である県立12回生の鈴木治郎様がいらっしゃいました。後日本校にお越しいただき詳しくお話を聞かせていただきました。
昭和39年秋、当時高3で体操部に所属してみえた鈴木様は、部活動も後輩に引き継がれ余裕もでてきた頃でした。岐商生の愛校心を培うとともに各部活動の活性化を一層推進するために、毎朝始業の15分前(当時は8時45分)にブリッジ(※)で行われている応援団とブラスバンドによる「校旗掲揚」に、他の岐商生も参加してはどうかと考えました。そこで、同学年で共に蛮カラ学生を自認するテニス部の山田耕一郎様(故人)と二人で、ガリ版印刷物を校内廊下に掲示し、後輩の教室に説明に回りました。
教員からは賛否両論でしたが、生徒会、応援団、ブラスバンド、謄写印刷部、放送部などのバックアップにより、硬式野球部・体操部・テニス部・ソフトテニス部・バレーボール部等が参加しスタートしたそうです。
岐商生の伝統として56年もの長きに渡り続くとともに、他校にも広がっている素晴らしい取組みである「校旗掲揚」と「校歌斉唱」のルーツをお聞かせいただけたことは、嬉しい限りです。現役の生徒達には、本校の「不易」として大切に引継いで行って欲しいと考えています。わざわざご来校いただいた鈴木様との写真と貴重な当時の印刷物を掲載しておきます。
※当時は南舎の東端の2階に校舎からつながっているブリッジがあり、そこで校旗が掲揚されていたそうです。