令和4年度芸術教室を開催しました!

11月7日(月)、長良川国際会議場において、劇団「シアター2+1」によるシェイクスピアのロマンティックコメディー「十二夜」が上演され、全校生徒で鑑賞しました。舞台狭しと繰り広げられる笑いと恋の大騒動、笑いあり涙ありの役者の生き生きとした名演技に、時間がたつのを忘れ、演劇の魅力に引き込まれた2時間でした。以下に生徒の感想を掲載します。

「11月7日、国際会議場にて芸術教室が開かれました。今年はシアター2+1さんによるシェイクスピアの「十二夜」を鑑賞しました。「十二夜」はウィリアム・シェイクスピア作の喜劇で、ルネサンスの真只中を舞台にした作品です。400年も前の作品ですが、登場人物に共感できる部分がたくさんあり、ユーモアが溢れていて、とても面白かったです。道化や使用人などが繰り広げるドタバタ喜劇の部分と、主要キャストによる三角関係の部分がうまくつながって楽しみながら鑑賞することができました。これまで私は、劇とは壮大な音楽や、立派な照明、雰囲気を作り出す大道具などがあってこそ面白くなるのだと思い込んでいましたが、シアター2+1さんは、大道具が少なく、音楽もあまり流れず、暗転もせず、照明もほとんど変わりませんでした。しかし、場面によって見え方は変わって、登場人物が嬉しいときは明るく見え、怒っているときは暗く見えました。セットは変わらず、道具も少なかったのにあれほど面白かったのは演劇で舞台を色付けられていたからだと思います。シアター2+1さんがそのような舞台にしたのはシェイクスピアが活躍した時代の演劇を大切にしているからだと感じました。シェイクスピアが活躍したグローブ座は、一般市民も入れる公開劇場で、当時は、照明はなく舞台装置もほとんど使われなかったため、役者の発する台詞が唯一の舞台効果だったと言われています。だから、役者の演技が一番の装飾となった素晴らしい演劇だったのだと思います。小説として読むだけでも面白いシェイクスピアの感性や言葉遣いは、役者が演じることでより面白くなるのだと強く感じました。この「十二夜」から、だれでも人は恋をするのだという事や人間の単純さ、一途さなどが感じられました。この芸術鑑賞会を通して、シェイクスピアの作品に触れ、演劇の魅力に触れることができました。とても楽しく良い時間を過ごせた芸術教室でした。」(生徒会副会長)