11月6日(月)、長良川国際会議場において芸術教室を行いました。今年度は古典芸能の魅力を味わうことを目的とし、学校寄席を体験・鑑賞しました。以下に生徒の感想を掲載します。
11月6日、国際会議場にて芸術鑑賞会が開かれました。今年は学校寄席という特別編成の落語や太神楽を鑑賞しました。第一部では、寄席音楽の解説、落語体験が行われました。寄席音楽の解説では、演奏を交えながら説明していただきました。例えば、寄席の開場時に演奏される一番太鼓の終わりにはバチで「入」の文字を作り、お客さんの大入りを願うのだそうです。また、リクエストに答える形で、私たち高校生にも耳なじみのある落語家の方々の出囃子を即興で演奏していただき、突然のリクエストにも答えられる演奏技術に感銘を受け、落語の音楽を身近に感じることができました。
落語体験では、三年生の先輩方が小噺や麺をすする音の体験をされました。上半身を左右に向けることで二人の人物を演じ分けることや、目線で物が落ちる様子を表現することは想像以上に難しいようで、先輩方も苦戦されていました。しかし、落語家の方が同じ小噺をされると話の内容がスッと入ってくることに驚き、修行の大変さや落語家のすごさを改めて感じられました。
第2部では、上方落語、江戸落語、色物がありました。語り手の方々は、噺をする前に短い面白い話を聞かせてくださり、会場内の雰囲気も大盛り上がりでした。噺を聞いていくうちに、その噺のオチが分かるととても興味深く、改めて落語の魅力に気づきました。声のトーンや大きさを変えて役の切り替えを分かりやすくし、実際にその物を持っているかのような手の動き、口の動きがはっきり分かって、私たちもその場の会話を聞いているような臨場感を味わうことができました。観客を巻き込む、というのはまさにこのことだなというプロの精神を感じ、尊敬しました。
色物では太神楽曲芸というものを見ました。傘の上で物を早く回したり、口で高さ1メートルにもなる物を支えたりする技は、目を疑うほどでした。みていて不安になるほどの不安定なものでも、難なくやっていて本当にすごかったです。また、夫婦で協力してやる技は、互いを信頼し合ってないとできないものなので、お二人の強い絆が垣間見えて素敵でした。この芸術教室を通して、日本文化の素晴らしさを実感できました。(生徒会副会長)