サブタイトル:
CSRと机の受贈式
(ハリーポッターと賢者の石、のような響きで)
CSRという言葉をお聞きになったことはありますか?
CSRは、コーポレート・ソーシャル・レスポンシビリティ(企業の社会責任)を意味します。
企業の社会的責任と言われてもなかなかピンとこない部分が大きいと思います。
企業の目的とはとにかく「利潤の追求」なので、社会に貢献するとか責任を負うというのは本来のレゾンデートル(存在理由)とは相反するように思えます。(とあえて難しいことを言ってみる)
ですが、こんにち、企業は社会的な責任を負うことがその存在意義の1つとして考えられるようになりました。回りまわって、それが企業の利潤追求のサイクルの中の1つになっている、と考えるわけです。
企業が社会に責任を負う・社会に貢献する活動を行う
↓
企業が信頼を得て社会の中で共存する
↓
社会が消費活動と生産活動を行い、共存する企業が利潤を得る、消費者が商品を得る
↓
企業、社会、消費者、投資家など全体で、未来に続く次の社会を支える
↓
みんなハッピー 未来もハッピー 過去の文化も大切にしてハッピー
↓
(サイクルの最初に戻る)
というフローだ、と個人的には解釈しています。(違っていたらごめんなさい…。)
最近の大学教育でもよく言われるのですが、
持続可能な社会(Sustainable Development)
が社会でも教育でも重視されるようになっています。CSRも、社会が未来永劫豊かに続いていくために求められる立場の1つであるということなのだと思います。
・・・長々と講釈をたれまして非常に恐縮です。
ですが、今回のお話しはこのCSRに深くつながっているのでご紹介しました。
さて、先日、株式会社篠田製作所様と、株式会社十六銀行様より、山県高校に対して生徒用デスク46脚が贈呈されました。これは、「じゅうろくCSR私募債『つながるこころ』」を発行した株式会社篠田製作所様と、これを株式会社十六銀行様が引き受けて、実現したものです。
これは、篠田製作所様が十六銀行様のサポートで私募債(広く公開はせず、小規模で資金集めをするための債権)を発行した際に、本来であれば十六銀行様の収益になるはずの手数料の一部を、地域の学校や地方公共団体、医療・福祉施設、公益活動の法人・団体などに寄贈するというものであり、篠田製作所様がその寄贈の希望をつけて、山県高校を指名していただけたため、今回の寄贈に繋がったそうです。これが、先ほど説明した「企業の社会的責任」、「社会貢献」の、かなり積極的なものであるということが分かります。
(*本来は、企業が健全な経営をして営業活動を行うこと自体が、イコール社会に対する貢献ですからね。おかげで我々は安心して、様々なほしいモノを安全に安定して購入し、生活を維持でいている訳ですから。わざわざその儲けをさらに社会に還元するというのは、かなりの貢献ということです。)
贈呈式は本校校長室にて、目録を頂きました。
私自身、そういった私募債の制度について不勉強であり、今回初めて知りましたが、お話しを聞かせて頂いて心から嬉しく思いました。本当に、ありがとうございました。大切に大切に使わせて頂きます。
(余談。
ちなみに私の中学時代は机にシャーペンの先や尖ったもので文字や絵を彫ったり穴を開けたりしてガタガタの机が多かったものですが、山県高校の机は、意外にもキレイで驚きました。意外にも、とか言うと語弊もありますが・・・机を大切に使っているなぁというのが正直な感想です。こっそりアピールも入れておこうかと。以上、余談でございました。)