平成29年9月11日(月) 初めてのファンレターを頂きました

教員やってますと、クレームを頂くことにおびえる毎日ですが (←若干言い過ぎもあります)、今回はなんと、 当ホームページにファンレターを頂いてしまいました!

「この絵しりとりですが,濁音や半濁音はそのままきちんと受け継いでしりとりが行われています。
例えば, ラッパ → パンダ → ダックスフンド → ドーナツ

日本人は,古来の日本語を継承するからでしょうか,濁音を嫌う傾向にあります。
お年寄りが,「ベッド」のことを「ベット」と言ったり,若い人であっても「バドミントン」が「バトミントン」になったりします。

貴校のホームページにケチをつけるつもりなど全くありません。
いつもホームページを楽しませてもらっているのです。

ケチをつけるつもりではなく,その逆です。
「日本語として、キャリーバッ『ク』は果たして正しいのか?」について  話題にしていただき,さらにほほえましさが広がることを期待しています。

以上,ファンレターになったでしょうか。
ちょっとくどくてごめんなさい。悪意はありません。
また楽しませてください。」

(編集注:長さの都合上、がっつりカットさせていただきました)

…そうなんです。
実は、英語教師としては(忘れがちですが、そう、実は私は英語担当)、 この「日本人、濁点消してしまう問題」は、ゆゆしき問題の一つだったりします。
(ただ単に、「ゆゆしき」って言いたかっただけですが。)

例えば、「bag」はやはり、最後はgなので、「グ」の音しかありえんのです。
聞き取りづらいですけれども、これを「ク」音で発音することは原則あり得ません。
私がこの絵しりとりが解けず、最後に「本当はクじゃなくてグ」というヒントで気付いたのも 英語教師ならではだと(以下省略)

・・・ただし、まじめな話、日本語という言語は英語と大きく違う点があり、 「はっきり言わねぇ美徳」というモノがあります。 語尾で「○○だ」「○○ではない」という、決定的な情報がくるのです。
「スポーツが好き ではない
聞いている側としては、最後まで聞いてよく分かるわけです。 主語もあえて言いませんし、お互いが誰のことか推測して成り立つのです。
語尾のあたりは、かなり音もボヤけます。 日常会話で語尾をしっかり話す人はかなり少ないのではないでしょうか。
つまり、日本語は「暗黙の了解」言語といえます。

英語はその逆で、誰が、どう思うのか/思わないのか、を明示します。 主語を書けとか、動詞の前にdon’tが先に来るとか、がそれです。 お互い違う民族に属している人間同士の言語として、簡便さや明解さが求められ、 英語はそれがちょうどよいのかもしれません。
私は比較文化論が苦手だったのでこのあたりにしておきますが、 キャリーバッ「グ」で、私もふと思いました。
ファンレターありがとうございました。

ちなみに、先週載せました円グラフ、
べつやくメソッド」でございます。何でも円グラフで表そうというやつです。
HeartRails Graph」さんですぐに作れるので、 ぜひ皆さんも資料のアクセントに、ぜひ。
たぶん、真面目な場面ほど怒られると思いますが・・・。