山県高校、なんと夏休み明けの8月いっぱいは午前授業で放課後です…が! その裏で、我々職員は人権研修です。SSTに関する研修を受講しました。
SST=Social Skills Training ソーシャルスキルトレーニング
社会で経験する摩擦を予め練習すること
「三つ子の魂百まで」とも言います。生まれつき持っているものは変えられません。
この直感は科学的にもどうも正しいようで、SSTとは人格を変えるものではなく、 どういった局面でどう行動するか、を絵を見て考えたり、役を与えて演じたり、話し合ったりして、 想像力と適応力を高めようとするもののようです(と私は考えておりますが違っていたらスミマセン)。
実際に、「いじめで悩む生徒が相談に来た時」というロールプレイをしてみます。
あえて「冷たい先生」を演じてみます。
意外に自分もやってしまいそうな節があってドキッとしたり。
客観的に自分の行動を省みるというのは、非常に大切なことだとよく分かりました。
「適切な接し方」は説明しづらいものですが、具体的には
近い距離/身体の向き/子どもに合わせた顔の高さや表情/視線/手や指の動き
などがあるそうです。普段は無意識にやってきたことかもしれないことが、体系的にまとめられることで 自分たちを振り返るポイントになります。
非常に興味深かったのは、「いじめは生まれつき誰かをいじめようと起こる ものではなく、社会生活の中でいじめに触れ、その行為を学習して身につけて しまって発生するのではないか」という分析です。対処はシンプルで、 いじめを学ぶ環境に置かないこと、だそうです。
近年はテレビやネットなど、情報が豊かであふれる時代であり、表現の自由や 情報を手に入れる自由などが大きく認められるようになっています。
人殺しやいじめといったことがドラマやコミックでも当たり前になりつつありますが、 果たしてそれが本当に心の豊かさ、想像力の豊かさにプラスとして働くのか?と 考えると違うのではないだろうか…、と、思ったりもします。
今回の研修の、非常に大きな収穫でした。