特別授業・校外研修
専攻科ではあらゆる視点で『「陶」を、考える。』ために、カリキュラムで定められた授業以外に「陶」に関する
専門家の先生の講義をはじめ、工場見学、工房見学、美術館見学、ギャラリートーク、校外での体験実習などを実施
しております。
令和3年度
新型コロナ感染拡大によっていくつかの特別授業・校外研修が実施できませんでしたが、その中でも、感染対策を取り
ながらで実施しました。
■地元資料館見学ツアー 12月
コロナ禍で延期していた地元の陶芸の資料館見学ツアーを実施、1年生全員で見学しました。
見学した資料館は可児郷土歴史館、荒川豊蔵資料館、元屋敷窯跡、土岐市美濃陶磁歴史館、瑞浪市陶磁資料館
■1年生恒例の楽焼体験授業を行いました。 12月
手づくねで茶碗を作り、楽焼で焼成そして、自分の手で作ったお茶碗で抹茶を立てていただく楽焼体験授業を行いました。
1年生全員、窯から茶碗を引き出して炭化させるのに夢中になって楽焼焼成に取り組んでいました。
■修学旅行(長浜、越前、九谷、金沢) 11月
今回の修学旅行は北陸地方のやきもの、工芸について見分を広める2泊3日の旅行でした。1日目は長浜にある大通寺
の障壁画と越前陶芸村、2日目は九谷窯跡展示館、能美市九谷焼美術館、金沢卯辰山工芸工房、そして3日目は金沢21
世紀美術館、石川県立美術館、国立工芸館を見学しました。
■CROSS-INTERACTION(陶芸教育機関交流展)を開催しました。 11月
9月17日から始まる予定でした国際陶磁器フェスティバル美濃'21の共催事業として準備してきましたCROSS-INTERACTION
(陶芸教育機関交流展)ですが国際陶磁器フェスティバル美濃'21の一
部事業中止にともない11月6日(土)~11月8日(月)
までとうしん学びの丘エールにて開催しました。11月6日(土)は講評会も実施することができました。
会場:とうしん学びの丘エール ホール (併設:とうしん美濃陶芸美術館)
会期:2021年11月6日(土)13:00 ~ 11月8日(月)15:00 (開館時間 9:00 ~ 17:00)
講評会 11月6日(土)15:00~17:00
講評者 岐阜県現代陶芸美術館 館長 石崎泰之 先生
岐阜県美術館 副館長 正村 美里 先生
参加教育機関 愛知県立芸術大学、名古屋芸術大学、とこなめ陶の森陶芸研究所、愛知県立常滑高校陶芸部
愛知県立瀬戸工科高校専攻科・陶芸陶磁史部、岐阜県立多治見工業高校専攻科・陶芸部
■企業見学 株式会社 深山 の工場を見学 10月
瑞浪市の食器メーカ 株式会社深山さんの鋳込み成型で食器を生産している現場を見学してきました。
■岐阜県現代陶芸美術館・国際陶磁器展美濃’21を見学 10月
台湾の陶芸の展覧会と国際陶磁器展美濃を見学してきました。
■第8回専攻科陶芸展を開催しました。 10月
第8回専攻科陶芸展は緊急事態宣言延長により10月1日(金)より多治見市美濃焼ミュージアムにて専攻科OB32点専攻科2年生5点
の作品を展示して開催いたしました。
会場:多治見市美濃焼ミュージアム
会期:令和3年10月1日(金)~11月3日(水) 9:00~17:00
■与左衛門窯焼成実習 9月
瑞浪市陶町まちづくり協議会が主催している与左衛門窯焼成実習に参加しました。1年生全員登り窯の焼成を経験す
るのは初めてで、巻き割り、窯詰作業、焼成作業、窯出し作業とも楽しい体験だったようです。
■CONNEXT2021 陶・ガラス教育機関講評交流展2021を開催 7月
名古屋芸術大学 美術領域 アートクリエイターコース(陶芸・ガラス)と富山ガラス造形研究所との交流展を行
いました。昨年は11月に延期しましたが、感染対策を行いながらどうにか予定通り開催することができました。
ガラス、陶の異なる素材の表現、同じ陶でもアプローチの異なる表現など、多様な表現に出会えました。この企
画の最大の特徴は7時間にも及ぶ講評会ですが、今年はゲスト講師に井上雅之先生をお招きして開催しました。
■校外研修(1日信州見学)6月
長野県茅野市尖石縄文考古館と諏訪市服部美術館を見学、縄文中期の土器をまじかに観察することができました。
■採土場見学 5月
今年も採土場の見学が実現しました。普段使っている粘土の原土が大自然の大きなスケールと地球レベルの時間
の流れの中で生まれることに考えをめぐらすことができました。
令和2年度
今年度は新型コロナウイルス感染拡大によって様々な活動が影響を受け、実施できない活動もありますが、状況を
見ながら
可能な活動や新たな取り組み方を模索しながら実施しています。
■弥生展を見学 12月
愛知県陶磁美術館で開催された弥生展と新世紀工芸館を見学しました。久々の美術館見学となりました。
■CONNEXT2020 陶・ガラス教育機関講評交流展2020を開催しました。
会期:令和2年11月6日(金)~ 11月11日(水)まで(日曜日は休廊、入場無料)
名古屋芸術大学 美術領域 アートクリエイターコース(陶芸・ガラス)と富山ガラス造形研究所との交流展を名古屋芸術大学
構内で開催します。この企画は新型コロナ禍ではありますが昨年度に引き続き開催することになりました。表現に対する多様
な考え方が交錯する場であり、生徒にとっても刺激的な場になると考えます。3つの教育機関の特色も感じられる展覧会です。
ぜひご覧ください。
■秋の校外研修(美術館・工房見学) 高山の旅 10月
10月7日、高山方面へ1日校外研修(美術館・工房見学を行いました。渋草柳造窯工房見学では、最近手掛けているお仕事の
内容やら、これからの陶芸の新たなアプローチのお話などをお聞きすることができました。また、日下部民芸館を見学した
後に高山の街内を散策したり充実した1日でした。
■林茂樹さんの個展を見学 10月
専攻科のOBであり、今、注目されている林茂樹さんの個展(スペース大原)を見学に行き、ご本人から制作にまつわる話や、
作品についてのコンセプトなどを直接伺いました。
■地元の美術館を見学(岐阜県現代陶芸美術館・とうしん美濃陶芸美術館) 10月
10月16日(金)の午後岐阜県現代陶芸美術館で開催されている「幻の横浜焼、東京焼」ととうしん美濃陶芸美術館で開催さ
れている「若尾利貞/若尾経/加藤仁香3人展を見学しました。
■愛知県陶磁美術館「The 備前」展を見学しました。
9月24日(木)愛知県陶磁美術館まで足を運び、「The 備前」の展覧会を見学しました。古備前から現代の備前焼までの
流れを感じることができる展覧会でした。常設展では日本の陶磁器の歴史の流れや、中国陶磁器との関連など世界の陶磁器
を俯瞰できる展示で特に1年生には勉強になったと思います。
■与左衛門窯(登り窯焼成実習)の窯焚きに参加しました。 9月
瑞浪市陶町の街づくり協議会が主催しています与左衛門窯の窯焚きに参加しました。窯焚きの燃料の薪の準備から、作品の
窯詰め、焼成と最後の窯出しまで4日間現地に行って作業を行いました。特に1年生は窯焚きはもちろん窯詰のやり方や薪
割り作業などはじめての経験を積むことができました。
■1年生の恒例行事 地元美術館・資料館を見学しました。
8月25日(火)1年生恒例になっているやきものに関する地元美術館や資料館に見学に行きました。美濃焼の歴史や
やきもの産業について学びました。
■ルート・ブリュック展についてのスライドレクチャーを行いました。
7月28日 専攻科講義棟2階にて 講師:岐阜県現代陶芸美術館学芸員 山口 敦子 氏
岐阜県現代陶芸美術館で行われたルート・ブリュック展について岐阜県現代陶芸美術館学芸員 山口敦子氏を招き、レクチャー
していただきました。ルート・ブリュックが制作していた環境や企業との繋がり、フィンランドの近代の流れのなかで陶芸と
どのようにかかわってきたのか勉強になったレクチャーでした。
■阪口先生の工房を見学しました。
ろくろ成形の授業を担当している阪口浩史先生の工房へ1年生全員で見学に行きました。先生から陶芸についての考えや制作
についてのお話など聞かせていただきました。 7月22日 深山陶房にて
■うつわに盛りつける
1年生の最後に自らが提案した器に料理を盛りつける授業を行っていますが、現2年生は新型コロナウイルス感染によって
実施できませんでした。そのため今回は自宅で料理を盛りつけた画像を提出してもらいました。いろいろと工夫をしながら
料理をつくり、盛りつけてくれた写真です。どれもおいしそうです。その後、改めて器の講評会を行いました。
器の講評会では制作した器の特徴や工夫した点などについて生徒同士が意見を交わす場面がありました。
令和元年度の特別授業
■茶道入門教室 11月29日(金)
やきもの文化の中で茶道とは深い関係を持ってきました。けれど日常の生活の中では茶道と関わる機会がありま
せん。少しでも茶道と関わる機会を自らつくっていくために、作法、所作、楽しみ方について学ぶ機会として行
っています。今年も表千家の先生で茶道部の指導を担当されていた小木曽先生、伊藤先生、林先生に指導いてい
ただきました。生徒自ら作った茶碗をつかって作法を学び、お抹茶を美味しく頂きました。
■企業見学 株式会社 深山、カネ定製陶株式会社 11月28日(木)
専攻科1、2年生合同で地元企業の見学を行いました。午前中、株式会社 深山さんでは主に鋳込み成形、加飾、
施釉、焼成の工程について見学しました。午後、カネ定製陶株式会社さんでは機械ろくろ成形から素焼き、加飾
、施釉、焼成の工程について工場を見学しました。どちらの企業も生産に対する考え方やデザインに対する考え
方について丁寧に説明していただきました。また2社とも専攻科の修了生が就職しており、職場で先輩の活躍す
る姿を見ることができました。器の生産現場について理解する1日でした。
■第5回ささま国際陶芸祭 秋の校外研修
11月2日(土)、11月3日(日)の1泊2日の宿泊研修
静岡県島田市笹間で行われました第5回ささま国際陶芸祭を専攻科全員で見学しました。笹間では海外から多くの
陶芸家が集まり、ワークショップやスライドレクチャーに参加し、海外の作家の方々の話と仕事ぶりに触れること
ができました。また、日本の陶芸の考え方とは異なる点を感じることもでき、陶芸の多様性を感じた2日間でした。
■楽焼焼成実習 10月
多工祭で行う楽焼体験のために、事前に楽焼焼成実習を行いました。それぞれが制作した茶碗に楽の釉薬を施し、
焼成します。釉薬が解けたころ合いを見て窯から引き出します。その後は先生手作りの栗きんとんと一緒にMY茶碗
で抹茶を頂き
ました。
■美術館見学 愛知県陶磁美術館 陶工・河井寛次郎展の見学
岐阜県現代陶芸美術館 華めく洋食器 大倉陶園100年の歴史と文化展の見学
とうしん美濃陶芸美術館 鋳込展の見学 10月
1日目は愛知県陶磁美術館、河井寛次郎展は彼のよく知られている独創的な作品群だけでなく、若き時代の作品を
見ることができとても勉強になりました。
2日目は陶芸の展覧会を見学、質の高い高価な洋食器と、鋳込みの技法を用いた工業製品から作家による表現
までやきものの多様さを実感した見学でした。
■与左衛門(瑞浪市陶町)登り窯の焼成実習 9月
毎年恒例になっています与左衛門窯(登り窯)の焼成実習を1年生を中心に行いました。薪割り作業から窯詰、焼成、
窯出しまでの一貫した作業を取り組み、焼成した自らの作品を眺め、1人ひとり思いは様々、薪窯の醍醐味を体験し
ました。
■CONNEXT 2019.7.24.25 名古屋芸術大学学内にて7月24日・25日
陶・ガラス教育機関講評交流展
名古屋芸術大学(陶芸・ガラス)・富山ガラス造形研究所・多治見工業高等学校専攻科
学生と学生に関わる教師たちが共に学生の作品を前にして対話し、表現について制作について語り合う機会の必要性を
感じられた名古屋芸術大学の中田ナオト先生からの提案で開催することになりました。7月24日(水)に各校の教師た
ちによる講評会が午後行われ、その後、食事を共に交流会を行いました。
■加藤孝造先生 工房見学 6月
専攻科では在学中に必ず加藤孝造先生の工房を訪ねて、先生のやきものへの思いやこれからやきものを目指す人への
エールを伺っています。
梅雨に入って天気が心配されましたが、良い天気に恵まれ、そよ風が流れる中やきものに打
ち込んでこられた先生の仕事に触れることができ、今後のやきものを目指す生徒にとっては貴重な時間となりました。
■茶碗の鑑賞会 6月
学校に展示してある茶碗(教材資料として)を手に取って鑑賞する会を催しました。多治見工業高校の同窓生で
陶芸家の茶碗です。目で見るだけでなく、手に取って重さを感じ、肌合いを感じました。同時に茶碗を見る作法
も学びました。
■採土場・瑞浪陶磁資料館見学 5月
有限会社カネ利陶料の岩島さんのご協力で毎年行っている行事です。粘土になる前の姿、自然界ではどのような
姿で存在しているのか、「土の素材を知る」という点では貴重な体験です。自然のスケールに圧倒されると同時
に、粘土になるまでのプロセスを考えます。瑞浪陶磁資料館では原料のできる工程を学びます。
■阪口先生工房見学 5月
1年生の恒例になっています阪口先生の工房見学です。阪口先生は1,2年のろくろ成形の指導を担当していただい
ています。先生の工房で仕事の現場を見学すると共にやきものに対する先生の思いを伺いました。
■地元資料館見学 5月
5月は専攻科にとって見学月間です。まずは美濃焼の歴史と特徴を知ってもらおう。ということで東濃地区の数ある
資料館、美術館を見学します。今回は桃山時代のやきものを中心に、土岐美濃陶磁歴史館、元屋敷窯、荒川豊蔵資料館
可児郷土資料館、そしてとうしん学びの丘エール美濃陶芸美術館を見学しました。
■岐阜県現代陶芸美術館・多治見美濃焼ミュージアム見学 5月
2つの美術館を見学することで近現代の美濃の陶芸と美濃焼の歴史について学ぶのが今回の見学の目標です。一言で
美濃焼と言っても多様で様々なやきものが長い時間の流れの中でつくられてきたことがわかります。