学科紹介
やきものの世界で活動したい方を対象とする、陶芸を専門に学ぶ二年課程です。
知識や技術がなくても意欲があれば学べます。
初心者から経験者まで、生徒ひとりひとりの能力に対応しながら、基礎・基本を中心に指導します。
基礎から始め応用まで授業を行うなかで生徒自身が自ら探求してゆく場です。
2年次では、生徒の特性を尊重しながら、よりレベルの高い作品制作に挑戦していきます。
また、学校内だけでは経験できない活動や展覧会にも積極的に取り組んでいます。
卒業後は、やきものを通じた社会的自立を目指します。
専攻科修了の単位にて大学への編入学受験も可能です。
美濃の地域でうまれた織部や志野は、日本のやきもの史のなかでそれまでには無かった画期的なやきものでした。その文化に触れながら、現代のやきものに関わってみたい、学んでみたいと考えている人を歓迎します。
■授業料
修学に要する費用は以下の通りです
・入学金 5,650円 (初年度のみ)
・授業料 118,800円 (年間)
・実験実習費(粘土、釉薬の原料、道具など) 60,000円 ※
・校外研修費(美術館研修など) 20,000円 ※
・学年積立金他(保険、展覧会に関する費用ほか) 43,000円 ※
●年間合計 244,450円 ※年度により多少の変動あり
2年次もほぼ同額です
〇実習に必要な材料は実習費等で賄っており、制作活動が円滑に行えるよう常時用意しております。
〇修学旅行は希望者のみ実施します。参加の場合は別途旅行費70,000円程度を徴収します。
〇修学支援金の制度があります。(申請制 / 受給条件あり)
■授業日程
始 業 9:00~
1限~3限 9:10~11:50
昼 食 11:50~12:30
4限~6限 12:35~15:25
※金曜のみ7限目あり 15:35~16:25
掃除・原料処理(月~木) 15:30~16:00
■カリキュラム/授業内容
( )の数字は単位数
2年間で修得できる単位数:62単位
課程修了者の大学編入学ができる条件を満たしています
1年生 陶芸の基礎・基本(作り方、焼き方、釉薬、粘土の性質)を学びます。
日本美術史 (2) 工芸を中心とした日本の造形芸術について学ぶ
陶磁器総合 (2) 焼成方法や施釉方法並びに粘土の処理について学ぶ
陶磁器デザイン (4) 鋳込み成形を用いた陶磁器デザインを行う
陶磁史 (2) 陶磁器の歴史を学ぶ
調合実習 (4) 釉薬の調合と粘土の性質について学ぶ
計 測 (2) 粘土の乾燥収縮率をはじめとする特性を学ぶ
造形実習 (6) ろくろ成形による器の制作
成形実習 (4) 手びねり成形、たたら成形による作品制作
装飾技法 (4) 染付、上絵、鉄絵技法による装飾
コミュニケーション英語(1)自分の作品や陶芸について自分の考えを英語で表現する
1年 調合実習 1年 装飾技法(染付) 1年 型成形(型おこし)
1年 ろくろ成形 1年 手びねり成形 1年 手びねり成形
2年生 1年生で基礎・基本を学んだことを生かしつつ、それぞれが目指す陶芸を研究します。
デザイン史 (1) 近代のデザイン思想と工芸論について学ぶ
コミュニケーション英語(1) 自分の作品や陶芸について自分の考えを英語でプレゼンする
造形実習 (6) ろくろ成形による作品制作
陶磁総合実習 (6) 自己課題に沿った作品制作
調合実習 (4) ゼーゲル式を用いた釉薬の開発、調合
修了制作 (12) 修了制作展に向けた作品制作
■実習風景
●土をつくる・・・・原土から粘土をつくる。実習で使用する粘土の準備から再生まで行います。
採土場見学(木節粘土や蛙目粘土の地層)し、ここから産出した原土を粉砕して粘土を作りました。
●形をつくる・・・・あらゆる成形技法を学び、陶芸作品を作ります。
造形実習 1年生では湯呑や皿などの器の成形を通してろくろ成形技法の基本を学び、2年生では大物のろくろ成形技法を学びます。
装飾技法 1年生の装飾技法では上絵付、下絵付、化粧土を用いた装飾技法など基本的な装飾技法について学びます。
●釉をつくる・・・・原料を調合して釉薬を作ります。
調合実習 1年生では釉薬の基礎を学び、2年生では修了制作に使用する独自の釉薬の研究をテストピースを活用して行います。
●陶を焼く・・・・電気炉、ガス炉、そして登り窯で焼成実習を行います。
●修了制作
2年間の集大成である修了制作展へ向け、1年生で学んできた陶磁器の基礎をベースに、生徒各自が独自の課題を設定し、2年次の年間を通して作品制作を行います。