「夏は受験の天王山」「夏を制する者は受験を制する」受験生の合言葉として、皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
実は、工業高校にとっても、夏は受験のシーズンですよ!
例えば、3年生は就職に向けて動き出します。そして前回の中の人コーナーでお話しした第二種電気工事士の試験も7月にあります。
さらに、今回お話しする技能検定も、7月に開催されるのです!
(厚生労働省技能検定等に係るポータブルサイト「技のとびら」より引用)
そもそも「技能検定」とは何か?と言いますと、厚生労働省が定める、「働くうえで身に付ける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家資格制度」のことで、習得レベルの評価は、3級から1級まで等級区分があります。いずれも合格すると「技能士」と名乗ることができ、合格証書が交付されます。
技能士の種類は幅広く、機械加工、木材加工といった工業系から、パンやお菓子、洋服といった日常生活に欠かせないものの製作や金融窓口サービス、ファイナンシャルプランニングといった商業的なものまであります。
本校では、機械工学部や建設工学部、電子機械工学部といった技術系の部活動で、技能検定の3級取得を目指すことができます。
これは、本校機械工学部の生徒が旋盤技能検定3級に向けた練習をしているところです。検定には学科試験と実技試験があり、実技試験は7月23日に本校で行われます。
これが旋盤です。
旋盤は、丸い筒状の金属を削って加工する工作機械です。削り方としては、りんごの皮むきを想像してみると分かりやすいかもしれません。
チャックと呼ばれる場所に材料を取り付け、「バイト」と呼ばれる刃物で材料を削ります。バイトにはさまざまな種類があります。
時々、長さを測って削り具合を調整します。旋盤での加工は、かなりの精度が求められるため、高い集中力が求められます。
また、製作時間が決められているため、手順を正確に覚えてスピーディーにかつ安全に作業をしなくてはなくてはなりません。根気も必要です。
完成した作品がこちらです。左からA部品、B部品と呼ばれていて、それぞれ設計図通りの長さになっているか、B部品をA部品が嵌めることができるか、チェックが入ります。
基準をクリアしたら作品製作は成功です。
しかし、初めて見る人には、旋盤での作業は、精度・集中力・根気が求められる作業のため、もし「1人でやる」となった場合、とても心細いと思います。
でも、大丈夫です!本校機械工学部には、経験豊富な職員がついているので、しっかりとサポートを受けながらスキルアップを目指すことができます。
もし、この記事を読んで「旋盤をもっと見たい」「バイトってどんな種類があるの?」と旋盤に興味を持ったり、「技能検定についてもっと知りたい!」と思ったりしたら、7月26、27日に行われる本校中学生1日体験入学へお越しください!そして、機械工学科の先輩たち、機械工学部の先輩たちにたくさん質問をして、工業高校での「受験勉強」を学んでみて下さいね!