12月4日(水)、名和昆虫博物館、および世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふにて、海外研修Bの事前研修を行いました。
名和昆虫博物館では、名和哲夫館長から昆虫を通して生態系を考える意義や視点についてお話しいただいた後、館内にある膨大な昆虫標本を観察し、スケッチやクイズを通して昆虫の特徴を学びました。また、マレーシアの国蝶であるアカエリトリバネアゲハの標本も観察することができました。
午後は、世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふで研修を行いました。昨年に引き続き、堀江真子様より、岐阜県の野外水域において観賞魚メダカが採集されたことで懸念される遺伝子攪乱のリスクについてお話しいただきました。また、大島啓様より、県内には110種の淡水魚が生息し、うち外来種は37種を占め、絶滅危惧種は31種に上ることをお聞きし、河川が単調化している現状を知ることができました。後半は、各グループの研修テーマに従って館内展示を見学しました。見学時間は1時間でしたが、最後には撮影した魚などの写真を示しながら、研修の成果を発表することができました。
マレーシアでは多様な生物が生息しているにも関わらず、生態系が危機に瀕しているとして生物多様性ホットスポットに指定されています。今回、学んだことを現地研修で生かし、熱帯雨林における生物多様性の現状と課題を学んできてもらいたいと思います。