文部科学省指定 スーパーサイエンスハイスクール

岐阜県立恵那高等学校

 

 

ようこそESSHへ!
現在、コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休校中です。皆さんと学んでいくことを楽しみに様々な事業を準備していましたが、延期や中止となっています。
そこで例年行っている事業を順に紹介し
ていくことにしました!恵那高校のSSH「ESSH」をのぞいてみましょう!!

 

 

 

 

◆キーワード◆

 

・SSLとは?
「スーパーサイエンスロジック」:学校設定科目で、第1学年、第2学年の「社会と情報」を代替しています。
論理的思考力の育成を目的としており、論理的思考の構造を学び、小論文や日本語ディベート、英語プレゼンテーションを実施。これらを通して論理的思考力、論理的表現力を育成し、探究のスキル向上を目指しています。
論理的思考力育成プログラムを課題研究と関連付けて展開し、「事実」や「データ」に基づく論理的な議論ができる力と、英語による議論の素地となる論理的思考力や表現力を育成します。
論理的思考力育成プログラムとは、論理的思考力の基礎である「主張・データ・根拠」を端的 に示すモデルである「三角ロジック」を「知る・使う・身に付ける・応用する」ための系統的な学習活動のことです。

 

・SSRとは?
「スーパーサイエンスリサーチ」:問題を見つけ興味・関心を深める活動です。
研究者による講演会や、最先端の研究施設研修、野外実習、大学・研究所との連携講座、海外研修を、理数科を対象に実施する事業、普通科も含めて実施する事業を主に課外で展開しています。自然と科学技術に対する興味・関心と探究活動への意欲を高め課題研究で自らが探究したい問題を見つけていくこと、問題発見能力、社会性、国際性を育成することを目指しています。
自然科学系部活動の活性化、他の高校との連携や、地域の中学生との交流活動も行います。

 

※詳しくはSSHトップページより「恵那高校SSHの概要」「研究開発実施報告書」をご覧ください。

 

 

 

 

⑰課題研究:自由研究発表会
実施時期:8月下旬(対象:理数科1年生)

 

 

夏季休業中の課題として、身近な自然現象や科学技術に対する疑問を見つけ、テーマ化した疑問について仮説を立て、これを検証する実験を行いレポートにまとめます。
休み明けの授業で4名程度のグループごとに、順に研究発表と質疑応答の時間を設け、相互評価をするミニ発表会を行います。
各自が日頃から疑問に思っていることを研究テーマとすることで、自ら課題を発見できるように試みています。

 

◆卒業生アンケートより◆
・自ら探究した経験が役立っている。
・粘り強く考える力、少ない結果・データから考察を捻り出す力がついた。
・テーマ研究及びプレゼンは将来に役立つ有効な企画だ。

 

 

⑯SSR:中学生SSH体験 

実施時期:8月上旬(対象:理数科2,3年生)

 

中学生1日体験入学に参加の中学生と保護者に向けて、希望者を対象に恵那高SSHについての説明会と課題研究の発表を行います。
SSHの概要について説明したのち、理数科2年生の生徒が各班に分かれてポスターを掲示し、課題研究の途中経過をポスター発表をします。例年、科学の楽しさに触れられるよう工夫しながら発表を行い、多くの方に発表を聞いていただけるように積極的に案内をする姿も見られます。2年生にとっては初めての外部向けの発表会で、この発表会で得た経験が今後の研究の改善やモチベーションとなるようです。
その後、3年間の課題研究の成果をお見せするべく理数科3年生の研究班から2班が研究発表し、そのうち1班はオールイングリッシュで発表します。またハワイ研修参加者も日本語と英語を交えながら海外研修報告をします。

 

◆卒業生アンケートより◆
・発表や交流会を定期的に行うと良い。
・実際に外部の人に向けて発表することで研究発表の手法が身に付いていくので重要である。

 

 

⑮SSR:サマーサイエンスセミナー

 実施時期:7月下旬(対象:理数科1年生)

 

理数科1年生が夏休みに行う2泊3日の研修です。仲間との親交も深まります。
1日目は福井県立海浜自然センターにて、プランクトン観察・ウェットスーツを着用した磯採集を行います。
2日目は福井県立大学にて、先生方と、TAの大学生の皆さんから直接指導していただき、ウニの受精実験・海藻の色素分離実験と海藻標本の作製を行います。実験後には大学生・大学院生との交流会の時間を設け、キャンパスライフや受験についてなど多くの話を聞くことができます。
3日目は博物館を巡ります。三方五湖に隣接する博物館にて世界基準となっている水月湖の年縞について学芸員の方の講義を受け、滋賀県立琵琶湖博物館にて博物館独自のワークシートをもとに館内を見学するとともに各自興味のあるブースに足を運び自主的な研修を行なっています。

 

◆卒業生アンケートより◆
・教育の上で、授業を行う時に役立っているし、様々な先生方の指導法を参考にしている。
・大学や大学院の研究室訪問、スタッフや学生と話す機会を大切にすると良い。
・多様な経験は全く分野が違う方とコミュニケーションをとって研究を進めていく上で大いに役立つ。

 

 

⑭SSR:恵那市こどもフェスタ 

実施時期:7月下旬(対象:理数科1年生)

 

恵那市文化センターで毎年行われる、子どもを対象としたものづくりの催しです。多くの子どもたちに科学工作の指導をし、科学の楽しさを伝えます。
全校生徒に呼びかけ、希望者が参加します。例年、保育士や教員志望の生徒、科学部の生徒が多く参加します。

 

◆卒業生アンケートより◆
・学部の選択や就職などの選択の一因となっている。
・様々な分野の体験をしたことが役立っている。
・児童と関わるボランティアの参加は有効だ。

 

 

⑬課題研究:課題研究見学 

実施時期:7月中旬(対象:理数科1年生)

理数科1年生の生徒が、2年生の課題研究の授業を見学します。
1年生80名が4チームに分かれて、数学・物理・化学・生物の研究室を順に訪問します。自由に研究班にインタビューし、それぞれの研究や行なっている実験について説明を受けます。これを参考にテーマ設定へと進んでいきます。
※2年生に地学の研究班がある年度は、5分野の見学をします。

 

◆卒業生アンケートより◆
・科学の研究に興味を持つことができた。
・好奇心と探究心が育った。

 

 

⑫SSR:SSセミナープレレクチャー 

実施時期:7月中旬~下旬(対象:理数科1年生)

福井県立大学の佐藤晋也准教授をお招きして講演をしていただきます。
前半は「研究」にスポットをあて、ご自身の経験やゼミ学生のインタビューをもとにした学生の1日を紹介しながら、研究者への道についてお話いただきます。後半は次週行われるサマーサイエンスセミナーの予習として、佐藤先生が研究されている「藻」についてクイズ形式で生徒と対話をしながら熱く語ってくださいます。

 

◆卒業生アンケートより◆
・大学や大学院に在籍している方々の現在学修している分野ややりがいについて講演していただく機会は良い。
・大学との連携、コラボレーションした企画は有効である。
・短期間でも良いので大学の研究室に指導してもらいながら何かに取り組むことは重要である。

 

 

⑪課題研究:岐阜県合同課題研究発表会 

実施時期:7月上旬~中旬(対象:理数科3年生発表,理数科1年生見学)

 

岐阜県内のスーパーサイエンスハイスクール指定校と、岐阜県フラッグシップハイスクール指定校による合同課題研究発表会で、本校が会場となり、理数科3年生の生徒が3年間の研究の成果を発表します。
令和元年度よりはじまり、岐阜高校、岐山高校、大垣東高校、吉城高校が参加し、各ブースでポスター発表、口頭発表を行いました。発表会後には交流会も開かれます。
理数科1年生の生徒はこの研究発表会を見学し、2年後の目指す姿をイメージするとともに、夏課題の個人研究へとつなげていきます。

 

◆卒業生アンケートより◆
・人前で発表することに慣れた(発表者)。
・研究を始める際の見通しや段取り、チームの作り方をイメージすることができた(見学者)。
・SSH校同士で直接会って交流するような機会があると良い。

 

 

⑩SSR:生命科学セミナーⅠ

 実施時期・対象:6月(理数科),10月(普通科)

 

事前ワーク1時間、実験実習2時間、培養後の観察1時間の計4時間(3日間)にわたって1つの実験を行い、この実験を通して将来の科学研究者としての正しい生命観、倫理観を育みます。
事前ワークでは、実験の概要、基本操作や留意点、省令で定められた安全管理について学びます。
実験実習の冒頭には身近な細菌の培養実験を行い、必要な器具の基本操作を体験してから遺伝子組換えの本実験に挑みます。
観察は24時間培養後に行い、遺伝子組換えによる形質の変化を発光という分かりやすい現象で理解します。
SSH事業の普通科への拡大の一環とし、平成24年度より理数科1年生を対象に行った実験と同様の実験を普通科でも行っています。

 

◆卒業生アンケートより◆
・高校レベル以上の実験を経験できた。
・教員になり、生徒に理科の面白さを伝えるうえで役立っている。
・先端の科学技術や、将来の職業との繋がりの分かる企画は有効である。

 

 

⑨SSR:エネルギーセミナー 

実施時期:6月(対象:理数科2年生)

 

核融合科学研究所(土岐市)の研究施設を訪問し、先端の科学に触れ、エネルギー問題について理解を深めます。実際に研究者から指導を受け、研究職について考える機会となります。
午前は講義を受けて核融合と核分裂の違いや核融合発電の安全性や将来性などを学び、午後はグループに分かれてエネルギーに関する実習をさせていただきます。実習後には施設内を見学させていただき、国際的に進められている研究について理解を深め、研修の最後には実習で学んだことをグループごとに発表し、報告会を行ないます。

 

◆卒業生アンケートより◆
・核融合科学研究所でもっとしっかり学べば良かった。
・研究機関の見学、学習、合同での事業は有効だ。
・1日インターンのような企画は有効だと思う。

 

 

⑧課題研究:探究基礎講座Ⅱ

 実施時期:6月上旬~下旬(対象:理数科1年生)

 

【Ⅱの内容】
・物理:紙コップの不思議
探究活動の方法を学ぶことを目的とし、仮説を立てて実験し、得られた結果から考察を行う流れを繰り返します。論文を意識したレポートのまとめ方までを身に付けます。
・化学:未知の粉
実験結果から三角ロジックを用いて結論を導き出し、5種類の粉末の同定を通して探究の手法を身に付けることを目的としています。
・生物:方形区画法による植生調査
フィールドワークを体験します。70センチ四方の枠を設置してその内側を標本として調査し、実験室に戻って図鑑から植物を特定していきます。

 

 

 

⑦課題研究:探究基礎講座Ⅰ

 実施時期:5月中旬~6月上旬(対象:理数科1年生)

 

物理・化学・生物の各分野において実験を1時間ごとに行い、機器の扱い方やレポートの書き方を学びます。今後課題研究を行う上で大切なことを基礎的な実験によって身に付けていくとともに、問題発見能力・問題解決能力の育成と科学探究力の定着を目指しています。
【Ⅰの内容】
・物理:落下運動
実験を繰り返し行ない、データの正確な読み取り方とまとめ方を学びます。
・化学:銅元素の保存
白衣の着用、溶液の取り方・量り方、液体の加熱法、ろ過の仕方など、実験の基本操作を学びます。
・生物:実験の基本操作
寒天培地の作り方・マイクロピペットの使い方・PCRと電気泳動装置について学び、生物の課題研究で必要な基本操作を理解していきます。

 

◆卒業生アンケートより◆
・実験器具の扱い方、研究の手順(仮説→実験→考察)やノウハウを身に付けることができ、大学での研究や実験に抵抗がなく楽しめた。
・データのまとめ方やレポートの書き方やを学んだことで、大学の研究や職場で役立った。
・生徒自体が自主的に考え研究サイクルをマネジメントしていく企画は有効だ。

 

 

⑥SSL:ディベート

 実施時期:4月中旬~1月下旬(対象:理数科1年生)

 

「論理的思考力」を実際の議論の場で活かす力を身に付けるため、ディベートに取り組みます。いかに自分の考えを論理的に相手に伝えるか応用力を養い、課題研究に活かしていきます。
1年生は最初のディベートの授業で、理数科2年生の生徒による模擬ディベートを見学します。1年次のディベートの授業で決勝戦まで残った10名がディベーター・ジャッジ・タイムキーパーに分かれ模擬ディベートを披露し、1年生は自分がジャッジだったらどうかという視点でメモを取りながら見学します。
1年間で学んだ成果を目の当たりにし、論理的思考力の必要性を実感するとともに、これから学んでいく意欲につながります。

 

◆卒業生アンケートより◆
・ディベートの経験が仕事の上で役に立っている。
・論理的思考力が身に付いた。
・発表やディスカッションに力を入れて発信する力をつける企画は有効である。

 

 

⑤SSR:SSH開講式記念講演会

 実施時期:4月下旬~5月(対象:理数科1年生)

 

光通信技術の第一人者であり本校の同窓生である、末松安晴 東京工業大学栄誉教授にご講演いただきます。先生の歩まれた足跡を通して光通信技術の進歩を理解しながら、科学の研究に対する姿勢についても興味・関心を広げることを目的としています。理数科1年生にとって初めてのSSH事業です。

 

◆卒業生アンケートより◆
・自分の進路に影響を及ぼした点が多々あり、末松先生との出会いが大きかった。
・大学の先生は尋ねれば親身に答えてくださるという経験が、質問するときの安心感となって、物怖じしないで聞けるようになった。
・科学技術がどのような分野に活かされ、何の役に立っているのか、社会にどのようなインパクトを与えることが出来るのかを知る機会は必要である。

 

 

④課題研究:科学史 

実施時期:4月下旬(対象:理数科1年生)

 

ダヴィンチ、アルキメデス等、先駆者にまつわるエピソードを通して、近代科学の誕生と科学の定義について知る、本校教諭による「科学史」の講義を行います。3年間のSSH活動の中で課題研究にどのような心構えで臨むのか考える機会となります。

 

◆卒業生アンケートより◆
・研究するための基礎が学べて良かった。
・教養として役立っている。
・深く興味を持ち続けること、好奇心と探究心が育った。

 

 

③SSL:論理的思考Ⅰ

 実施時期:4月中旬~下旬(対象:理数科1年生)

 

本校英語科の教諭によるオールイングリッシュの講義を行っています。三角ロジックを用いて自分の意見を論理的に相手に伝える手法とその重要性について学び、例題に沿って英語で対話をするペアワークも積極的に取り入れた参加型の講義です。

 

◆卒業生アンケートより◆
・英語での講義を経験したことが大学で役に立っている。
・論理的思考力が身に付いたことで仕事に役立っている。
・英語でのコミュニケーションを取る機会は有効な企画だと思う。

 

 

②課題研究:ガイダンス

 実施時期:4月中旬(対象:理数科1,2,3年生)

課題研究のガイダンスを年度のはじめに行います。1年生は恵那高校のSSHについて学び、2,3年生は全体で1年間の課題研究の到達目標と見通しについて確認した後、実験を行う班や研究計画を見直す班などそれぞれの研究班で探究活動を進めていきます。

 

◆卒業生アンケートより◆
・課題研究を通して科学の研究に興味を持つことができた。
・自分で課題を見つけ、課題解決のために自主的に考え取り組むことで、ひとつの疑問をもち、解決する力がついた。
・理論的に学ぶ姿勢や仲間と協力して同じ研究をすることが現在も役に立っている。

 

 

 

 

①SSL:PC室オリエンテーション

 実施時期:4月中旬(対象:理数科1年生)

 

理数科1年生の「SSL」の授業は「社会と情報」を代替しています。はじめに普通科1年生の皆さんと同じく、PC室の使い方や情報リテラシーについて学びます。エクセルデータのアンケートに答えることでエクセルにも触れていきます。今後、論文やプレゼンテーションの作成で使用する機会が多いのでしっかりと覚えましょう。

 

◆卒業生アンケートより◆
・論文の書き方、パソコンでの資料作りを学んだことは役に立っている。
・試験データ解析や数値解析に役立っている。
・パソコンの使い方、office機能の使い方、情報処理やExcelでグラフを作る時の効率的な方法などを学ぶ授業は有効だ。