PTA
PTA活動の概要
PTA会長就任挨拶
『平穏な毎日にこそ、目を凝らそう』
PTA会長 山田 亨治
今年度、PTA会長をつとめさせていただく山田亨治と申します。どうぞ宜しくお願いいたします。
最近、目にしたニュースです。生花店で紫陽花が人気のようです。咲く場所や時期によって、虹のように色が変わる日本原産の植物ですが、じっと見つめれば青でも紫でもない。名前では呼べないような中間の色合いが、どこまでも続くようで味わい深くもあります。とりわけ「ダンスパーティー」なる、20年以上前に開発された品種が好調で、なるほど、はじけるように広がる華やかな咲き方は、元気な動きを感じさてくれます。コロナ禍で疲れたどことなく重苦しい雰囲気の世相と無縁ではあるまいと、記事を括っていました。
経営不振が続くある会社で、こんな話を聞かせてもらったことがあります。頑張れば会社は立ち直るのか、それともこのまま落ちていくのか。振り返れば、社員が会社を「うち」と呼ばなくなり、「この会社」と言い始めた時が、転落の始まりだったのではないか。人々の顔色は少しずつ変わっていたが、誰もそのサインに気づかなかった、と。
「紫陽花や はなだにかはる きのふけふ」
正岡子規が詠んだ、時の移ろいをあらわした一句です。物事の変化はゆっくり進むのが常ですが、青とも紫とも呼べない途中の過程にこそ、目を凝らしたい。思春期を過ごす子どもたちの何気ない学校生活、家庭での暮らしの中にこそ、価値ある「まなび」は埋もれているのではないでしょうか。
今年一年、子どもたちが主体性をもって成長し、一つでも多くの充実した思い出をつくることができるよう、役員一同、つとめさせて頂きたく存じます。引き続きお心寄せを賜りますよう、宜しくお願いいたします。