|
盲学校Q&A
(令和3年度)
よくある質問
- 岐阜盲学校はどんな子が勉強をしているのですか。
- 岐阜盲学校の児童生徒は何人ですか。
- どんな勉強をするのですか。
- どのような方法で、児童生徒のみなさんは学校まで来るのですか。
- 岐阜盲学校の児童生徒の教科書はどのようなものですか。
- 生活の中のどのような場面で点字が使われていますか。
- 岐阜盲学校の校舎の工夫や配慮していることを教えてください。
- 学校内を一人で移動できますか。
- 児童生徒はどのように学んでいますか。
- 一人で外出することはありますか。
- 私たちが手伝うことはありませんか。
1 盲学校はどんな子が勉強をしているのですか。
岐阜盲学校には、両目の視力が0.3未満または重い視野障がい(しやしょうがい)のある人たちが通っています。めがねをかけてよく見える人は視覚障がい者とは言いません。年齢は小学生、中学生、高校生の他に高等部専攻科では、中途で目が不自由になった大人の方も勉強しています。
目が不自由な人の中には、まったく見えない人と見えにくい人があります。けしきやものの形がまったく見えない人のことを全盲(ぜんもう)と言います。明るいか暗いかの区別がつく人もいますが、その区別がつかない人もいます。視力はあるけれど見たいもののすぐそばまで目を近づけなければ見えない場合を弱視(じゃくし)と言います。見えるけれど視野がせまく、トンネルの向こう側を見るくらいしか見えない人もいます。明るすぎると見えにくくなったり、反対にうす暗くなると見えにくくなる人もいます。
2 岐阜盲学校の児童生徒は何人ですか。
過去5年分の児童生徒数は、この表のとおりです。
|
小学部 |
中学部 |
高等部普通科 |
高等部理療科 |
合計 |
平成28年度 |
10 |
10 |
10 |
17 |
47 |
平成29年度 |
10 |
9 |
13 |
16 |
48 |
平成30年度 |
10 |
5 |
14 |
20 |
49 |
令和元年度 |
3 |
10 |
11 |
16 |
40 |
令和2年度 |
4 |
8 |
9 |
19 |
40 |
3 どんな勉強をするのですか。
小学部、中学部、高等部普通科では、通常の小学校、中学校、高等学校の普通科と同じ勉強のほかに、視覚障がいに基づく種々の困難を克服・改善するために必要な知識・技能を身につける自立活動という勉強もしています。
高等部専攻科理療科では、あんまマッサ-ジ指圧師、はり師、きゅう師等の資格をとるための勉強が中心になっています。
4 どのような方法で、児童生徒のみなさんは学校まで来るのですか。
小学部の児童は、家の人に送り迎えをしてもらって、学校に通っています。中学部・高等部の生徒の多くは、自分一人でバスや電車を利用して、通学しています。
また、岐阜県内には、盲学校は一校だけなので、自分の家が遠くて通えない児童生徒は、学校の敷地内にある寄宿舎に入って、そこから毎日歩いて学校に通っています。土曜日、日曜日は自宅で過ごします。
なお、自立活動などの学習を利用して、自分一人で通えるように、安全な歩行の仕方や、バス・電車の乗り方などを練習しています。歩行訓練士という資格のある教員が主として指導しています。
5 岐阜盲学校の児童生徒の教科書はどのようなものですか。
視力の程度が人によってちがうため、点字教科書を使っている人もいれば、拡大教科書(文字の大きさが18P、22P、26Pから選べます)やみなさんと同じ教科書を使っている人もいます。また、音声教科書を使っている人もいます。
6 生活の中のどのような場面で、点字が使われていますか。
- 本や新聞(週刊誌である「点字毎日」)、雑誌
- 点字教科書
- 建物の配置図、案内板、駅のきっぷの自動販売機、運賃表、時刻表などの点字表示。エレベ-タ-や階段の階数表示など)
- 点字投票
- 進学・就職試験(大学入試、司法試験、公務員試験など)
7 岐阜盲学校の校舎の工夫や配慮していることを教えてください。
- 玄関に音声ガイド(ピンポン)がある。
- 学校の周りだけでなく、階段や昇降口にも点字ブロック(危険箇所表示用)がある。また、教室の入り口前の廊下に、足のうらで触ってわかる突起物がある。詳しくはこちら。
- 廊下には何も置かない。
- 右側通行をする。
- 半開きのドアや引き戸などは頭をぶつけるおそれがあるので、閉めておくか完全に開けておくかにする。
8 学校内を一人で移動できますか。
一人で移動できます。はじめは、教室の位置を覚え、目的の場所まで行くルートについて先生から説明を受け、一人で行けるように練習します。
9 児童生徒はどのように学んでいますか。
教科の内容はみなさんの学校と同じですが、視力の程度が一人一人ちがうので、一人一人の見え方に応じた教科書(点字教科書、拡大教科書)や教材を工夫(地図や図形、グラフなどの凸教材)したり、実物や模型、標本などを活用したり、適切な教具(物差し、分度器、三角定規、感光器、温度計、そろばんなど)・器具
(書写台、弱視レンズ、拡大読書器、パソコン、タブレット端末など)を活用しながら体験的な活動を重視して授業を行っています。
10 一人で外出することはありますか。
あります。駅のホームやはじめて行く所などは、とても不安です。一歩外に出ると何があるか分からないので、特に慣れていない所は不安です。歩く時は、すべての感覚を使って、自動車の音や人の足音、話し声、におい、道路の変化、日光、風などを利用しながら歩くので、神経を集中して緊張しています。
11 視覚障がいのある方に対して、何か手伝うことはありませんか。
困っていたり、まよっていたりする目の不自由な人を見かけたら、まず、声をかけてください。特別な声のかけ方はありません。たとえば、「何かお手伝いしましょうか」です。せっかく声をかけていただいても、援助が必要でない場合もありますので、断られても気にかけないでください。
道に迷っていて声をかけてもらった時や、あぶない場所を教えてもらった時、信号や電車に乗る位置を教えてもらった時などは、とても助かります。
後ろから押されたり洋服や白杖(はくじょう)を引っぱられたりすることや、いきなり、大声で「あぶない」と言われたり、だまって急につかまえられたりされると困ります。また、道の角や点字ブロック上に置いてある自転車や自動車なども困ります。
|
|