12月27日(金)、公益財団法人日本モンキーセンターにて、海外研修Bの事前研修を行いました。
午前は、同センター学芸員の高野智氏より、サル類の生態について講義を受けたのち、センター内で飼育されているサルのうち4種の体のつくりや動きを観察し、その結果から生息環境や食性を考察しました。
午後は、同センター学芸員の赤見理恵氏より、センター内で飼育されているサル類全般を紹介していただいたのち、主にアジアに生息するサルを観察しました。出題されたクイズに回答するために、活動しているサルをじっくりと観察したことで、野生生物を観察するポイントを学ぶことができました。
研修の最後には、赤見氏がボルネオ島で撮影された写真や動画を見せていただき、熱帯雨林で生き生きと活動する野生生物の姿とともに、彼らが現地で直面する課題についても教えていただきました。
今回の研修では、ボルネオ島に実際に生息するミュラーテナガザル、カニクイザル、ブタオザルも見ることができました。3月の現地研修では、野生のカニクイザルやテングザルを観察し、また、オランウータンリハビリセンターを訪問することになっています。豊かな熱帯雨林の生物相を知るとともに、大型哺乳類を保護する意義やその背景について学ぶ必要性を感じた事前研修でした。