職業・学問体験プログラム「ジェンダーの視点から未来を創る!」を実施しました(12/17)

田園調布学園高等部2年の中村美月さんと、日本女子大学現代女性キャリア研究所所長で人間社会学部教授の永井暁子氏をお招きし、「ジェンダーの視点から未来を創る!」というテーマで講演会を開催しました。

中村さんは幼少期の経験を通じて、世界のジェンダー格差問題と日本のIT人材不足を解消するビジネスモデルを提案し、昨年度の高校生ビジネスプラン・グランプリでグランプリを受賞されました。現在、事業化に向けた活動を進めています。本講演では、そのビジネスモデルを考えるに至った経験やプランの内容について詳しく説明していただきました。また、現役高校生として海外での事業化において直面したビジネスの困難さについてもお話しいただきました。生徒たちは、自分と同じ立場の高校生がビジネスを通じて世界の社会課題の解決に挑戦している姿を目の当たりにし、大いに刺激を受けました。

永井氏からは、ジェンダー論や家計分析を専門とする研究者の立場から日本のジェンダー問題について講演していただきました。特に、日本のジェンダー・ギャップ指数の低さの要因を海外の事例と比較しながら丁寧に解説していただきました。また、ジェンダー問題は決して女性だけの問題ではなく、近年男性性にも性の揺らぎが見られることを学びました。価値観が異なる人との共存の仕方や、男女双方が納得するルール作りの必要性についても考える貴重な機会となりました。