3年生平和講話(6月17日(木))

今日は中部学院大学入試広報部長・特任教授の杉原先生にお越しいただき、講話をしていただきました。「今を生きる私たちにできること~見すえて想像して~」をテーマとし、学徒出陣や東京大空襲、原爆投下、神風特別攻撃隊出動について丁寧にお話ししていただきました。自分たちより幼い10歳の少年が、焼き場に亡くなった弟を背負っていったという話の時、生徒の表情はとても真剣でいろいろなことを感じ取っていたように見えました。また、神風特別攻撃隊出動の際に隊員の方が家族や婚約者に遺した手紙には、胸を打たれていたようでした。

 これから先、戦争を実体験された方はどんどん減り、数年後にはいなくなってしまうと先生は話されました。今日話していただいた経験を大切にし、修学旅行での平和学習でも戦争や平和について考えてもらいたいです。

【生徒の感想】(生徒が書いた文をそのまま紹介しています。)

1 学徒出陣や特攻隊員についてについて

・自分とそんなに年齢が変わらない学生や若者たちがいろんな思いを抱えながら、国のために出陣していくのを見て、すごいなと思いました。私なら命令を素直に受け入れることはまず無理だろうなと思いました。どれだけ行きたくなくても嫌と言えない世の中だったのが、今では考えられないと思いました。(女子)

・もし自分がその時代の男子だったら、なんで国のためにこの年で死ななければならないのかととても悔しい思いと恐ろしい恐怖感を抱いていたと思う。もうこのようなたくさんの死者を出してはいけないし、二度とこのような戦いをしてはならない。(女子)

・今の同級生の子が特攻隊に行くってなったら生きて帰ってこないのを分かってて行かせたくないし、本当に行ってほしくない、けどそのときは言われたら行かないといけないのがつらい。(女子)

2 焼き場ですでに亡くなっている幼い弟を背負いながら、唇をかみしめて(泣くのを我慢して)立っている10歳くらいの少年の写真について

・本当は、自分の手で弟を焼き場にまで連れてきたくなかったに決まってるけど、ちゃんと、焼き場できれいに亡くなって欲しいというか、ちゃんと、成仏し、生まれ変わった時にはちゃんと生きて欲しいという思いを感じました。(女子)

・どんな気持ちだったか私には想像もつきませんが、もし私がその立場だったらと思うと、本当につらいけど、何も考えられないくらいになると思います。(女子)

・もし僕があんなことになっていたらなどを考えると僕にも同じことができるかと言われるとできないかも知れないと思いました。きっと泣いてしまいます。(男子)

・中学の時にこの写真を見たことがあって、弟が亡くなっていても死体でもそばにいたいだろうと思った。唇をかみしめていたときに、血が赤くにじんでいたと聞いてそれほど辛く悲しかったと思う。顔がはっきり写っているのに見つからない。だからたぶんこの後亡くなったんだと思うとすごく辛い気持ちになった。(女子)

3 学徒出陣や特攻隊について学んだ私たちにできることは

・戦争に参加した学生は勉強などやりたいことがあったりもっと人生を楽しみたいはずなので若いうちに特攻隊員にされたので、自分たちはその人たちの分まで自分の命や家族の命を大切にして生きていきたいです。(男子)

・戦争は20年後には体験した人がいなくなるから、私たちが伝えていけるようにする。(女子)

・彼らのことを忘れず、しっかりと受け止めて戦争を知る人がいなくなっても伝えていくことが大事だと思い

ました。(男子)