文部科学省指定 スーパーサイエンスハイスクール

岐阜県立恵那高等学校

令和6年5月24日 創立記念講演会が行われました。

 古山享嗣さんの講演は、恵那高校の創立記念講演として、数年ぶりに実施しました。

 古山さんは日本気象協会で気象に関する多くの研究を行ってこられました。今回の講演では、恵那の気象と地形をテーマに、科学的な視点から考えることをお話しいただきました。保古の湖から見た美しい霧の恵那盆地の写真からスタートした講演は、自然現象に対する感動や驚きについて問いかけるものでした。

 古山さんの研究は、高校時代に感じた「恵那駅からまきがねトンネルの辺りまでは霧が発生しているのに、武並や釜戸になると霧が晴れるのはなぜだろう?」という素朴な疑問をずっと追い続け、仲間と共同して調査、研究を行い、定説を覆した古山さんの活動を拝聴し、心が躍る思いがしました。

生徒に対しては観察から疑問が生じ、仮説を立ててそれを検証していくという科学の手法をわかりやすく示していただきました。また、大地の歴史では歴史書などの文献調査から新たな問題が生じるなど、文系、理系の枠を超えた研究の重要性も示唆していただきました。

 貴重なお話に感銘を受けた生徒から、熱のこもった質問が投げかけられていました。