瑞浪高校演劇部 2008年度夏のページ

 

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東濃地区大会への御来場

ありがとうございました!

 

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 7月26日(土)、瑞浪市総合文化センターにて、東濃地区大会の上演が行われました。「二年連続県大会へ!」「演劇部を復活させた三年生のラストステージを最高の物に!」と気合いを入れて臨んだ大会でしたが、県大会出場は成りませんでした。足を運んでいただいた方々を十分楽しませられず、忸怩たる思いが残ります。苦い夏をふりかえってみます。

部員倍増!

 3年生2名、2年生6名の合計8名である演劇部に、この4月、8名の新入部員が加入。合計16名、一挙倍増です。しかも、男子部員が1名含まれているという快挙。それぞれにやる気にあふれたメンバーを加えて、新年度がにぎやかにスタートしました。

 

未体験ゾーンの苦悩…

 しかし、16名という人数は、かつてない多さ。セリフの練習一つやるにしても、全員やると驚くほどの時間が。また、すぐにおしゃべりが始まり、なかなか収拾がつきません。着替えも男子への配慮が必要。いちいち未体験ゾーンの扉が開く毎日。この人数なりの部活動はどうあるべきか、今もいい答が見つかっていません。

 

顧問の才能の枯渇

 この地区大会には、タイムリーなネタとして、裁判員制度を取り上げたいなと顧問は思っていました。ところが、先にテーマらしきものがある書き方をしてみると、なかなか筆が進みません。3月から始めてやっと5月に完成。しかし、読み合わせた生徒の反応は「・・・」。その瞬間に、三ヶ月かけた脚本は没になりました。

 

 

それでもなんとか船出

 慌てて一ヶ月足らずで二本を書き、合議で「日曜日には裁判を。」に決定。できるだけ、希望者は舞台に上げたいと、一年生5名を加えてキャスト13名という無謀な船出。初めて「演出ノート」を作り、いちいち立ち位置を確認する必要が生じました。裁判物のため、部員の生活実感にない用語が飛び交い、なかなか雰囲気がつかめません。せりふを覚えても、なんだか劇にならないという状態が続きました。

 

村井先輩ありがとう!

 昨年度の終わり、この演劇部のOBで、現在は劇団うりんこの女優をしてみえる村井美奈さんが練習をみてくださり、出演しておられる作品「ダイヤル・ア・ゴースト」をうりんこ劇場まで見に行きました。筆舌に尽くしがたい面白さで、おまけにバックステージまで見せてもらいました。その村井さんが、今回も練習を見てくださり、いろいろとアドバイスをしていただきました。本番には公演旅行から駆けつけてくださいました。

 

進まぬ練習 ひとつにならぬ思い

 毎回書いていることですが、今度という今度はあまりにも追い込まれました。一本の芝居に多くのことを欲張ってぶちこんだせいで、ひとつひとつのことをきちんと仕上げていくことができなかったのです。さらに、ゼロから演劇部を立ち上げてきた三年生、初めての舞台で県大会に出場した二年生、高校演劇のことを全く知らない一年生と、それぞれの思いと覚悟にずれがあり、思いを共有できないまま、本番に。

 

思い通りにいかなかった本番

 稽古でできなかったことが出来るほど本番は甘くありません。やっぱり、そこで失敗かと思っていると、出来ていたはずのことにも影響が。失敗をフォローするどころか、「しまった」をひきずっていることが丸分かりで劇は進行。楽屋講評は、今まで見守ってくださった野村先生。瑞浪に注目してこられた方ならではの温かい調子で、しかし徹底して厳しい批評、いちいちが納得の内容でした。恒例の反省会も今までになく暗いものに。顧問も、思うことが形にできなかったことへの敗北感と、指導力不足の実感を苦く噛み締めました。

 

真澄祭への出演

 9月はじめ、7年ぶりに演劇部が学校祭のステージに立ちました。諸般の事情から出演を見合わせてきたのですが、一大決心をして参加しました。実は、担任を持っていてクラス演劇を指導しなければならない顧問は乗り気ではなかったのですが、3年生にとっての最終舞台が地区大会にならなかったのは、結果的に幸運でした。時間のない中、時間を短く刈り込んで、登場人物を同じ高校の女子高生にするなど設定も変え、一般生徒に分かりやすくして上演しました。地区大会と違って、とても楽しんで演じられたのが大きな成果でした。敗北感にまみれた部の雰囲気が少し救われ、3年生にとっても気分を取り戻せた真澄祭でした。

 

 

今回の上演脚本はこちら。

 

  前川泰信作 「日曜日には裁判を。」(地区大会上演版)

※ 地区大会の審査員評を得て、作品の意図が伝わりにくいことが判明しました。

推理物の仮面を被っていますが、論理的には何の解決にも至っていない話です。

そうすることで、裁くこと自体を無意味にしてしまいたかったのですが、話としてカタルシスを求めたため、元々の意図が分かりにくくなったようです。

 

  前川泰信作 「日曜日には裁判を。」(真澄祭上演版) 

   ※ 学校祭用に少し短く設定も若干変えました。

 

  前川泰信作 「アフタースクールジャッジメント」

   ※ 部員の評判が悪かった没稿。同じく裁判員物で、学校内の生徒指導問題を生徒自身が裁くという設定。前述の意図が、よりはっきり出ていますが、上演を経ていないので、あちこち穴があると思います。

 

 

過去のページはこちら。   

平成19年度 春の文化部発表会

平成19年度 秋の合同公演

平成19年度 夏の大会

平成18年度 春の文化部発表会

平成18年度 夏の大会〜秋の合同公演

 

 

過去の上演脚本はこちらにまとめました。 

 

  瑞浪高校演劇部上演脚本集
   顧問作品

    前川泰信作「マトリョーシカ」

「家政婦は見られた!」

「ニッポニア・ニッポン」

「いらっしゃいませ」

「オオオニバス」

 

   生徒原案作品

     足立智美原案 瑞浪高校演劇部作  「UFO!」

     三浦由菜原案 瑞浪高校演劇部作  「ONE」

 

   生徒創作作品

     瑞浪高校演劇部作 オムニバス作品「CALLING YOU・・・」

第一話 楓美里作

「雨宿り」

第二話 馬場初美作

「境(さかい)」

第三話  揖斐千里作

「EKI enter」

第四話  楓美里作

「アリス式」

第五話  部員A作

「三日間で一年分のありがとうを」

 

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