2007年の瑞浪高校演劇部  

 

念願の県大会に出場! 

 応援してくださった方々、

     心から感謝します!

 

 

 昨年度に続き、瑞浪高校演劇部は充実の度合いが増しています。是非一度行きたいと願っていた県大会に出場ができ、その上「関ヶ原教育委員会賞」を受けることができました。これも、様々な方からの応援のお陰だと感謝しています。

 密度の濃かったこの夏までの日々を振り返ります。

 

4月 新入部員が5名加入!

 

 

 

 廃部が99%決定していた昨年の春と打って変わって、

やる気の高い5名の一年生女子が加入してくれて、2年生も大感激でした。10人近い人数で発声練習をすると、すごく響いて、「ああ、演劇部だなあ。」としみじみします。ランニングや縄跳びを入れて、練習メニューをしっかり組み、早口言葉止まりだった発声練習も、「外郎売り」を導入して、少しずつ演劇部らしい活動ができるようになりました。

6月 今年の劇「家政婦は見られた!」始動

 

 「自分の実年齢とは違う役を演じたい」「動きの多い芝居にしたい」「女同士の付き合いってこんな感じ」という部員の話し合いを参考に、顧問の脚本が完成。昨年よりもずいぶん早く練習を開始しました。顧問が多忙で部活になかなか出られませんでしたが、二年生が指示をして生徒だけで部活ができるようになってきました。

 

 

7月 あっという間に追い込まれる

 

 早く準備を始めたはずなのに、上演前はいつも以上の大慌てとなってしまいました。それでも、人数が増えたおかげで、この五年間で初めて舞台装置を作れました。やってみると、のこぎりもかなづちも電動ドライバーも女子部員だけでうまくこなして、ベニヤ10枚分の壁が無事完成。思ったよりもスムーズに出来た理由は、部が盛んだった頃に先輩が作っていた人形立てなどの見本や、買い置きの垂木などがあったためです。都合で欠席の部員もいる中、不平もなく皆がてきぱきと働けたのは、部のムードの良さを象徴していました。一年生が一人加わって、十一人が舞台に乗る、去年では考えられない規模の芝居になりました。

 

 

7月26日(木) 多くの方に支えられて県大会出場達成!

 

 

 17時40分という遅い上演開始にもかかわらず、瑞浪高校の多くの生徒・先生が観に来てくださいました。自校の人にこんなに多く観てもらえたのは、最近では初めて。大道具運搬用に大事なトラックを貸してくださった先生、「よかったよ」「県大会おめでとう」と声をかけてくださった生徒諸君、差し入れを持って練習を観に来てくれて、勇気をくれたOB、快く備品を貸してくださった家庭科の先生、遠く大垣から見に来てくださった先生、心から感謝申し上げます。

 

楽屋講評では、劇団「B級遊撃隊」の演出の方に的確なアドバイスをいただいて、蒙を啓かれました。その方が、閉会式の時に「こんな状態では2000年続いた演劇は滅びる!」と一喝されたのには、深く頷き、背筋の伸びる思いでした。

 県大会出場が決まった閉会式後の反省会では、一人一人が喜びをかみしめました。演劇にしかない何かをみんなが実感した夕方でした。顧問は、渡された県大会用書類の膨大さにふらふらでしたが。

 

8月 県大会準備、大忙し!

 

 29日(日)の下見を経て、一週間足らずの間に、脚本の改訂(一年生の台詞はほぼ全面的に変えました)、演技の練り直し、舞台装置運搬の手配などなど、ばたばたの毎日でした。舞台の広さが違うため、地区大会で使用したテーブルが置けず、サイズの合ったものを半日かけて自作しました。

 

おまけに、学校でリハができる最終日の3日は中学生が見学に来る日で学校が使えないという時間の足りなさ。その中でも、必死にレベルアップを図り、特に地区大会まで十分に演技指導がなされていなかった一年生の伸びが著しかったのが、最大の収穫でした。青年会議所の方の手配で、OBの方にトラックを出してもらえたり、その費用に関して事務長さんがとても親切に対応してくださったり、保護者の方に関ヶ原という遠方まで送迎をお願いしたりと、また、多くの方に支えてもらいました。 

 

 

炎天下で舞台装置を組み立てていたら、多治見工業高校演劇部からの差し入れをいただいて感激しました。大会実行委員の生徒諸君には、搬出入をはじめ、本当にお世話になりました。めちゃくちゃ忙しい大野先生には、顧問が無遠慮に質問やらお願いやらをしまくって、すみませんでした。この場を借りて、全ての方に御礼を申し上げます。

 

8月5日(日) 「家政婦は見られた!」最後の上演

 

 

 上演は、地区大会に続き、ミスがたくさんありましたが、かなり客席の埋まった中で上演できたことと、劇の後半になるに従って、立て続けに満場の笑いをもらえたことが、とても気持ちのよい経験になりました。同時に、全国優勝の岐阜農林をはじめ、レベルの高い劇を観られたのも今後の糧となりました。

 

 合評会や交流会にも初めて参加し、他地区の人とアドレスの交換ができた部員もいました。結果は四位相当の「関ヶ原教育委員会賞」を受賞。望外の成果でしたが、中部大会が目の前にちらついたことで、欲の出てきた部員も少なくありませんでした。

 昨年の最初から全ての上演に参加してきた、吹奏楽部所属の生徒が、この上演をもって吹奏楽部に戻りました。彼女は夏まで吹奏楽を休部してこの大会に参加してくれたのです。

 

昨年からのメンバーの大事な一角を失うことで、我々は秋から新しいスタートを切らねばなりません。

 閉会式後、会館の裏で丸く座って反省会をしていると、突如、どこからともなく鹿が! 現実のこととは思えない事態に一同声を失う中、鹿は我々の周りを猛スピードで一周すると、どこへともなく駆け去っていきました。不思議な夏の締めくくりでした。

 

夏の大会上演脚本はこちら。 前川泰信作「家政婦は見られた!」

 

昨年度のページはこちら。  平成18年度演劇部ホームページ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回の上演は、11月の東濃地区合同公演(於 恵那文化センター)です。よろしければ、足をお運びください。