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校舎

赤レンガの正門を入ると、正面に大きな松の木が迎えてくれます。木の右手には「青春の原点」と刻まれラグビーボールをかたどったモニュメント、さらに左手には「母校は若き日の心の故郷である」と書かれた記念碑があります。校内を進むと美しい木々と見事に配置された庭石が目に入り、眺めていると自然に心が落ち着きます。校舎には大学のキャンパスを思わせるような立派な時計台が時を告げています。

このような素晴らしい学習環境にある岐阜県立本巣松陽高等学校は、大正9年に本巣中学校が、また大正10年に本巣高等女学校が創立されて以来、2つの学校を統合した本巣高等学校を経て、平成16年に岐陽高等学校と統合、「岐阜県立本巣松陽高等学校」となり現在に至っています。

100年を超える長い歴史の中で、本校は様々な進化を遂げつつ多くの有為な人材を輩出し、地域での信頼を築いてきました。約4万人の卒業生は、岐阜県のみならず、全国そして世界で幅広く活躍しています。また、校訓「質実剛健」「克己邁進」の精神は、時代を超え、先輩から後輩へと受け継がれながら、在校生一人一人の中にしっかりと生き続けています。

さて、新型コロナウイルス感染症は5類へと移行しましたが、この感染症は、今まで私たちが生きる社会において「当たり前」だと信じていたことが、実はそうではなかったと教えてくれました。学校に通学すること、部活動を行うこと、友達とワイワイさわぐこと、いつでもできると思っていたことが突然できなくなる経験をしました。しかし何が大切かを教えてくれたのではないかと思います。それは「誰も正解を知らない問題に、どのようにして答えを探し出すか」ということの重要性です。本校ではそのような「答えのない課題」に対応する力を育成するため、探究活動の充実を図っています。総合的な探究の時間において、地域の環境・防災・産業等について自ら課題を見出し、その課題に対して協働して解決策を模索・提案し、論文にまとめるという地域課題探究型学習を行っています。この学習を通して、社会で生きていくために必要な力を身に付け、力強く成長することを支援していきます。

数多くの先輩方が引き継がれた歴史と伝統を大切にし、新たな時代に向けて、「地域から信頼され愛される学校」、「夢を見つける」「夢を育む」「夢を叶える」学校を目指して、教職員一同、より一層邁進する所存でございます。

令和5年4月
岐阜県立本巣高等学校
校長 池田 哲也