本日は沖縄出身で不破中学校の小渡宇翔(おどたかと)先生を講師にお呼びして平和学習を行いました。
小渡先生からは、沖縄の地上戦についてお話していただきました。沖縄は第二次世界大戦の際、日本で唯一の地上戦が行われた場所でもあります。
犠牲者は20万人に登ったと言われています。また、自爆特攻や集団自決が行われたり、追い込まれたときは「捕虜になるくらいなら…」と崖から飛びこんで自決したりすることがあったそうです。
現在も沖縄には不発弾が一万発以上あり、性暴力も社会問題となっています。
本日は先生からそのような「怖いこと」を聞いて「平和の大切さ」を学びました。
続いて生徒の感想を紹介します。
・今の時代は身近に「戦争」という状態がないからこそ先生の話を聞いて衝撃を受けました。
普通に生活している中、空襲、大砲、爆撃が飛び交った話や、鉄血勤王隊の役割や、ひめゆり学徒隊の役割を聞いて、自分がその時代に居たら耐えられないだろうな、と思いました。
昔の人が日本を守るために自分を犠牲にしたことは、簡単にできることじゃないからこそ、今ある日本という国を大切にしないといけないと思いました。
・今では考えられないことが昔に起こっていたんだなと思ってとてもビックリしました。戦争はただ戦うだけなのかなって思っていたけど、
逃げている人も集団自決で死んでしまっていて、逃げたら助かるわけではないんだなと改めて分かりました。
そして、今では考えられないほどの人数がなくなっていることが分かって、とてもびっくりしたし、話を聞くだけでもとても怖く感じたので、実際体験した人はより怖かったんだろうなと思いました。
・沖縄での戦争があることは知っていましたが、戦争の中身についてはあまり知らなかったので、色々なことを知ることができました。
みせかけを使った時間かせぎや戦力の違い、何万人が死んでどのように逃げていたのかなどを知りました。
中には自分が家族を殺したり自殺したりする人もいたと知り、どれだけ身も心もぼろぼろだったかが分かりました。
戦争のことは絶対に忘れてはいけないし、二度と繰り返してはいけないものだと強く感じました。
・沖縄は外国と距離が近いから外国からの攻撃が多く、本土より被害を受けているのに本土からスパイなどと罵倒されていることを知って驚きました。
常に最前線で戦い本土を守っていたのにそんな風に思われたら私だったら不快だし怒りがこみ上げてきます。
世界ではたくさんの国々が当たり前のように銃を使い、犯罪が絶えず戦争に行っています。
日本の中にも戦争を軽々しく発言する人がいて将来日本も戦争に巻き込まれるかも、と不安に思ってしまいました。
これから戦争を体験した人達も少なくなってしまうから私たちだけでも強く思いを持ち続けなければと思いました。
・私は沖縄戦の話を詳しく聞いて、戦争はとても悲しいもので戦争が終わった後でもその爪痕が大きく残っていることが恐ろしいと感じました。
私の母は沖縄出身者だったので小さいときから聞いたことがありました。
でも、そこまで詳しく説明されたわけでもなく「たくさんの人が犠牲になったんだな」「そんなことがあったんだな」とかなり軽く思っていたんだなと感じました。
沖縄は先祖を大切にします。だからこそアメリカ軍に墓が壊されるぐらいなら、と骨壺を持って逃げたりしたのかなと母から聞いた話を思い出しながら聞いていました。
最後に聞いた詩と先生の言葉がとても印象に残りました。「恐い」からこそ「平和」を求め、「平和」だからこそ「恐い」ということを忘れちゃいけないんだなと感じました。