伝統訓

「士魂商才」(しこんしょうさい)、この言葉は皆さんにとって耳なれないものでしょう。広辞苑には、「和魂漢才からの造語で、武士の精神と商人の才とを兼備すること」とあります。
「士魂」とは、自己を厳しくきたえみがき、ちみつな思考と判断のもとに適切な意志決定をし、人のため社会のために勇気と使命感をもって行動する精神をいいます。
「商才」すなわち商業人としての才とは、単純に利益をあげることの才能ではなく、広く産業社会に貢献しうる知性や能力を指すのです。
従って「士魂商才」とは「自分自身を厳しく練磨し、有為な産業人になること」つまり、豊かな社会の実現のために、自己の才能を生かすことを教えているのです。