商業科は、高校で学ぶ専門科目になります。新しい科目に戸惑いや不安をもつ人がいるかもしれませんが、少しずつ時間をかけて学習しますので、心配いりません。
本校定時制で学習する商業科目は、以下の4つに分けられます。
①「ビジネス基礎」や「ビジネス・コミュニケーション」では、商業・ビジネスの基礎を学びます。
②「簿記」では、会計と帳簿記入について学びます。
2年間かけて習熟度別学習を行います。基礎をしっかり身に付ける初級コースと、進学にも就職にも有利となる上級コースとに分かれて学習します。
(参考:マンガ「ボキ(簿記)って何だろう?)
③「情報処理」や「ソフトウェア活用」では、コンピュータを利用したビジネス文書の作成や表・グラフ作成を行います。
④「課題研究」と「総合実践」では、これまでの復習や発展学習をします。
課題研究では、自分で取り組む課題を決めて学習します。一度不合格となった検定を受け直すことも、上級の検定への受験を目指すことも可能です。3年生と4年生で取り組みます。
〇検定について
本校定時制では、全国商業高等学校協会(全商)が主催する各種検定試験を受験します。これらの検定は2年生までに基礎を学習し、3年生からの課題研究等で取り組んでいきます。自分で積極的に学習したい人は、授業時間以外に学習を進めることもできます。
①ビジネス計算実務検定(6月・11月)
「普通計算部門」と「ビジネス計算部門」に分かれます。本校定時制では主に電卓1~3級の取得を目標としています。試験は筆記(電卓使用)です。
「普通計算部門」は乗算、除算、見取算を行います。地道に取り組んでいけば1級まで到達することができます。「ビジネス計算部門」は売買・損益に関する計算や利息の計算など、実際のビジネスの現場で必要な計算が中心になります。毎年1級に合格する生徒も出ています。
②簿記実務検定(6月・1月)
「会計」・「原価計算」・「2級」・「3級」の4種類があり、会計と原価計算の2つの科目に合格すると1級取得となります。本校定時制では主に2・3級の取得を目標としていますが、1級の取得者も出ています。2,3級はCBT試験(パソコンを使った試験)で、1級は筆記で各級70点以上が合格となります。
③ビジネス文書実務検定(7月・11月)
1~4級があり、それぞれに筆記と実技(速度と文書の2部門)です。本校定時制では主に2~3級の取得を目標としています。本校定時制では主に2~3級の取得を目標としていますが、毎年1級に合格する生徒も出ています。速度部門は級によって入力文字数が異なり、例えば2級では460文字中、450字以上正確に入力できていれば合格となります。
④情報処理検定(9月・1月)
情報処理検定は令和8年度より新しい検定体系に段階的に移行します。これに伴い、新科目「情報基礎」「情報処理」「ソフトウェア活用」「プログラミング」「ネットワーク」となりました。基本筆記試験となり、「情報処理」のみ実技があります。
1科目で3級、2科目で2級、3科目以上(情報基礎を取得していること)で1級となり、本校では、主に「情報基礎」「情報処理」を受験し、2~3級の取得を目標としています。
⑤その他
その他、日本商工会議所(日商)が主催する簿記検定や、情報処理推進機構が主催する情報処理技術者試験等の検定試験にも受験することが可能です。希望する場合は、自分で該当の機関に申し込み、各会場へ行って受験することになります。
〇商業科目と進学・就職について
本校の商業科目で取得した検定・資格を活かし、進学や就職に有利な条件で合格・内定をいただけることが多くなっています。取得した資格は履歴書に書けますので、卒業後の就職だけでなく、在学中に行うアルバイトにも有利とされています。
また近年では、簿記検定の取得によって大学等への入学に有利となる場合もあります。普通科や全日制の商業高校と同じように、大学等への進学も可能です。この場合は、授業だけでなく自宅等での学習時間の確保が必要です。
(参考:マンガ「商業教育とその進路」)