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令和5年度
第1回学校運営協議会報告


1 会議の名称
 岐阜盲学校 学校運営協議会 (第1回)

2 開催日時
 令和5年6月22日(木) 13:30~15:30

3 開催場所
 岐阜盲学校 多目的室
 開催にあたり、委員による授業参観を実施した。

4 参加者
会長 池谷 尚剛  岐阜大学名誉教授
副会長 粟野 粧子  本校PTA 会長
委員 神  尚喜  視覚障害者生活情報センター岐阜アソシア 主任
吉田 みはる 本校同窓生 吉田はり灸院
松本  公  京町自治会連合会 会長(欠席)
平井 花画  岐阜県ユネスコ協会 会長(欠席)
学校側 兒玉 哲也  校長
立川 麻里子 教頭
竹花 容子  事務部長
遠藤 志保  小学部主事
堤  鉄博  中学部主事
端場 政博  高等部主事
久保 直人  教務主任

5 会議の概要(協議事項)
(1)学校経営方針について(学校要覧参照)
・児童生徒、教職員について
・学校教育の重点について
・学校経営について
・児童生徒推移(減少)について
〇各自治体の福祉担当者の会議や相談センターに出向き、理療科の啓発に努める。
〇県内全ての小学校にパンフレットを配布し、小学校から就学時健診担当へ配布していただくことで、視覚に不安のある園児の保護者に盲学校の啓発をする。

(2)理療科臨床実習について
・消耗品、保険、事務費等を含めて実習協力費として施術代金を一人550円、オイルマッサージでは650円徴収している。

質問1
これまでコロナ禍で臨床実習に制限があったが、今年度は臨床実習ができているか。
⇒4月からは、コロナ禍前のようにできている。

質問2
以前はオイルマッサージがなかったが、オイルマッサージの際の施術着はどうしているか。

⇒施術着は用意していない。バスタオルを使用している。以前からオイルマッサージはあったが周知していなかった。受付にオイルマッサージがあることを明記していく必要を感じた。
施術代金として一人550円、オイルマッサージは650円の料金設定が妥当であることの承認を得ることができた。


(3)授業参観
・専攻科理療科1年生「鍼実習」
・専攻科理療科3年生「解剖」   
上記を中心に各学部の参観を行った。

質問3
1人学級と複数学級があったが、複数学級で全盲と弱視の生徒が同じ授業を受ける場合に全盲の生徒が取り残されることはないか。また、校外学習での全盲の生徒への配慮について知りたい。
⇒全盲と弱視の生徒に対して、同時に授業を行うことはとても難しい場面がある。全盲の生徒には具体物を示したり、言葉での支援をしたりすることで、思考を深めることができるように努めている。また、仲間の意見を聞くことで学びが広がることもあるため、メリットを活かしつつ見え方に応じた支援をしていく必要がある。
⇒これまでの校外学習では、展示物がガラスケースに入っていることもあった。事前の打ち合わせで展示物に触れることができるか等を確認していく。様々な見え方の生徒全員が満足できることは難しいことも多々あると痛感しているが、体験的な活動を取り入れ、個を活かしながら活躍の場を設定できるようにしていきたい。このことについては職員全員で考えていく。

意見1
盲学校の良さは見え方に合わせた対応がされていること。様々な体験を通して、自分の目標がみつけられる場所であってほしい。また、卒業後に社会に出て活躍するには様々な情報が必要になる。障がいがあっても社会から取り残されずに、他者と一緒に生きていくための情報を手に入れる手段や力を、児童生徒につけてほしい。

意見2
視覚に障がいのある方の進路として、理療科以外にも道があるという希望をもってほしい。ゲームやスマホに夢中になり、視力が低下している子どもが多い中、教師がそういった子どもを見逃さないようにするためのパンフレット配布は効果的である。

意見3
児童生徒数の減少については、全国的にも解決策が見当たらない現状である。近年は、中途障がいの方が盲学校を選ばなくなってきている。こうした現状の中、盲学校には資格取得の道筋ができていることをアピールしていきたい。今月末にはロービジョン学会が開催され、視機能等に困難を抱えている方の受け皿を広げて対応していこうとしている。学校も受け皿を広げていくことで、児童生徒数が増加していくと考える。しかし、今後更に児童生徒数が減少していった際に、学校としてどうしていくかの方向性も考える必要がある。


6 会議のまとめ
・第1回学校運営協議会では、委員より今年度の本校の現状について理解が得られ、学校運営基本方針についても承認が得られた。
・個に応じた支援がされていると評価を受けた一方で、児童生徒が集団で学ぶ際には、見え方に合わせた学習の場をそれぞれに設定していく必要があることを再度認識することができた。
・今後も児童生徒数が減少していくことが予想される中で、盲学校の啓発活動、そして視覚に不安のある方々にどう支援していくかを検討していきたい。
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