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令和4年度
第3回学校運営協議会報告


1 会議の名称
 岐阜盲学校運営協議会 (第3回)

2 開催日時
 令和5年2月1日(水) 13:30~15:30

3 開催場所
 岐阜盲学校 多目的室

4 参加者
会長 池谷 尚剛  岐阜大学教育学部 名誉教授 
副会長 原 厚之   岐阜盲学校PTA 会長
委員 神 尚喜   視覚障害者生活情報センターぎふ 主任
野村満喜子 株式会社野村保険事務所 会長
平井 花画  岐阜県ユネスコ協会 会長
松本 公   京町自治会連合会 会長
吉田みはる 岐阜盲学校同窓生 吉田はり灸院
学校側 錦見 政哲  校長
山田 秀代  教頭
竹花 容子  事務部長
遠藤 志保  小学部主事
岡田 里香  中学部主事
端場 政博  高等部主事
久保 直人  教務主任

5 会議の概要(協議事項)
(1)令和5年度 本校取組について

・各学部の取組等の紹介
 学部ごとに今年度の取組をまとめ、プレゼンテーション

・学校評価アンケートの結果と考察の報告
 学校評価アンケートについての分析、考察の報告

  

意見1:
取組の様子から、コロナ禍ではあるが活動が広がってきている。
来年度に向けてさらに検討し、努力をしていってほしい。小学部は小さい集団で苦労されているだろうが、もう少し交流の機会をもてるとよい。


意見2:
コロナ禍が3年続き行事が通常通りにできなかったことで、本来できた経験ができなかった。この3年間は仕方がないとは言え、児童生徒にとっては1年1年が大切な時間である。3年間経験できなかったことの影響を、大人たちが考えていく必要がある。


意見3:
この環境、人数の中でよく工夫されている。文化祭では様々な工夫がされていた。行事等で学部を超えた交流はあるのか。
⇒コロナウイルス感染対策として、学部間での感染拡大の可能性を考慮し、交流は最低限にしている。学校間交流ではオンラインによる交流を行ったり、居住地校交流では直接交流の機会を増やしたりしている。


意見4:

アンケート結果を見ると、先生との関係はうまくいっている。それでよい
。重く受け止めなくてもよいと思われる項目もある。結果を気に留める必要はない。


意見5:

児童生徒一人一人に特徴があり、それぞれに合った教育がされている。コロナ禍で無理のできない状況ではあるが、児童生徒にとっての1年の価値の大きさを考えると、今しかないこの時期にいろいろな経験をさせてやりたい。


意見6:

アンケート(項目29)の回答にも表れているが、以前、夏場に職員室へ    入ったとき、職員が密になっていたりマスクを外していたりする姿があっ    た。職員の感染症対策への意識を高めてほしい。
  

     

(2)校名について
・「盲学校」という名称についての意見交換

校長:
児童生徒数減少の一因として「盲」という言葉が「全く見えない」という印象につながるということがある。「視覚支援学校」に名称変更した学校もある。この点について本校はどうしていくべきか問題提起したい。

意見1:
H19年度に法律で「特別支援学校」に統一された。法的には名称も「特別支援学校」に統一すればよいということだったが、卒業生も含めて議論したところ、校名変更には肯定的な意見が少なく、現在の名称を大切にしてほしいとの意見が多かった。その後、全国的に少しずつ変更する学校が出てきて、現在は半数ほどが「視覚支援学校」など「盲」を使わない校名になっている。この会で話題にして委員の考えを聞き、その後どうするかを決めていくというステップで、時間をかけて取り組んでいくこととなる。卒業生の意見や理解を得ることも必要である。

校長:
全校で67校あるうち「盲学校」は40校。半数以上が校名を変更していない。変更するためには、同窓生との話し合い、また、条例の改正にも関わるため県に挙げていく必要もある。「視覚支援学校」と校名変更した学校の方が、児童生徒数が多いという事実もあるが、すべてそうだとも言い切れない。

意見2:
この学校に入学せずに視覚支援を必要としている児童生徒は多いのか。
⇒一般的に「盲学校」はハードルが高いと感じている人は多い。見えにくさのある人には「視覚支援学校」の方が、実態が伝わりやすいのかもしれない。現状では、「盲学校=見える人も学んでいる」という認識は少ない。啓蒙活動を行っているが、この状況は変わっていない。

意見3:
「盲」でハードルが高くなるのであれば、校名変更には賛成。「岐阜アソシア」も「愛盲館」から名称変更した。卒業生の気持ちも分かるが、名前を変えることで視覚障がい者の選択肢が広がるのであれば、変えてもよい。

意見4:
岐阜アソシアと盲学校はルーツが同じ。歴史はあるが、名称を変更しても今は「アソシア」と呼ばれ、定着している。中身が変わらなければ(変更も)よい。

校長:
同窓生にとっては母校の名前が変わることに抵抗感があると思われるため、調整しながら時間をかけて継続的に審議していく。


6 会議のまとめ
  • 第3回学校運営協議会は、今年度の本校の取組をプレゼンし、学校評価アンケートの分析、考察と合わせて委員から意見を得る機会とした。コロナ禍の状況下にあってできる範囲で活動を工夫し、活動の場を広げる努力をしていることに対して評価が得られた。
  • 校名変更に関しては、必要としている人に正しく情報が届くことが大切で、そのために校名変更も考えていく必要があるとの意見を得、今後継続して審議していくことに同意を得ることができた。
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