本文へジャンプ
ホーム各種報告>R4学校運営協議会報告

令和4年度
第1回学校運営協議会報告


1 会議の名称
 岐阜盲学校運営協議会 (第1回)

2 開催日時
 令和4年6月23日(木) 13:30~15:30

3 開催場所
 岐阜盲学校 多目的室

4 参加者
会長 池谷 尚剛  岐阜大学教育学部 名誉教授
副会長 原 厚之   岐阜盲学校PTA 会長
委員 神 尚喜   視覚障害者生活情報センター 主任(欠席)
野村満喜子 株式会社野村保険事務所 会長
平井 花画  岐阜県ユネスコ協会 会長
松本 公   京町自治会連合会 会長
吉田みはる 岐阜盲学校同窓生 吉田はり灸院
学校側 錦見 政哲  校長
山田 秀代  教頭
竹花 容子  事務部長
遠藤 志保  小学部主事
岡田 里香  中学部主事
端場 政博  高等部主事
久保 直人  教務主任

5 会議の概要(協議事項)
(1)学校経営方針について(学校要覧参照)
  • 児童生徒数、教職員について
  • 学校教育の重点について
  • 学校経営について

  • 質問1:キャリアパスポートとはどのようなものか。

    ⇒ 一昨年度より作成している、児童生徒が進路について学習した ことを記録し蓄積していくもの。また、このキャリアパスポートを活用して自らの学習状況の振り返りも進めていく。次回の学校運営協議会にて資料を例示する。

  • 質問2:児童生徒数減少の原因は何か。
    ⇒ 全国に67校ある盲学校も同様に減少傾向である。考えられる要因として、医療の進歩やインクルーシブ教育の浸透などが考えられる。
  • 意見1:数年前までは、岐阜盲学校の児童生徒数が40人を超えていたがここ1,2年で大幅に減少した。在籍中の学習環境を整えるなど、生徒が卒業時に「この学校で学んでよかった」と思えるような体験ができることが大事である。たくさんの仲間とともに過ごすのもよいが、少人数だからこそ個々の児童生徒に対応できるなどよい面もある。 
  • 意見2:理療業界では晴眼者の就業が増え、視覚障がい者の就職が難しい状況にある。本科保健理療科や専攻科理療科を卒業後の様々な進路選択の可能性について生徒に情報発信してほしい。
  • 意見3:親としては、自宅の近くに盲学校があるとありがたいが、現在の児童生徒数などを考慮すると難しいことも理解できる。私の子どもは、小さい頃は地元の小学校へ通学し、将来のことなどを考えて途中から専門性の高い盲学校へ転校した。専門性の高い学校において少人数で学習できることは子にとってよいことである。しかし、様々な理由で入学を躊躇っている保護者もいる。盲学校のよさを発信してほしい。
    ⇒ 必要としている人に本校の情報が届いていないのが現状である。啓発や広報活動をしているが、情報が十分に行き届いていないと感じている。相談会の募集をかけても応募がない場合もあり、その際は再度県教育委員会などへ協力を依頼することもある。

(2)授業参観
   ・保健理療科「家庭科」(ミシンを使った学習の見学)
   ・専攻科理療科「あんま実技」(15分間のあんま体験)
  • 意見1:あんまの体験ができてよかった。保護者や地域住民の方も体験できるとよいのではないか。
    ⇒ コロナウイルス感染症の感染防止対策のため、県教委から示されている感染防止対策の指針に基づき現在は実施できない。コロナウイルス蔓延以前は保護者や地域住民も患者として協力していた。
  • 意見2:ミシンの授業では、全盲と弱視の生徒が一緒に授業をしていた。一人ひとりの特性に合わせた指導・支援がされている。
  • 意見3:あんま体験では、生徒と話が弾み、たくさん会話をした。
     生徒は、外部の方を施術することにより、初めての方と話をする貴重な機会を得る。そうした機会がコミュニケーション能力を高めることにつながる。
  • 意見4:児童生徒数の減少が続いているが、本校は学校設立から130周年を迎える歴史ある学校であり、これまで積み重ねてきた視覚障がいへの支援を今後に伝えていくことが大事である。様々な教育活動は全て子ども達の未来のための取組であり、それらを社会的にPRすることも必要である。今後も視覚障がいに特化した学校として、児童生徒を支えてほしい。学校の名称については、「盲学校」を継続するのか「視覚障がい支援学校」等に変更するのか本校OBの意見も踏まえて検討してほしい。

6 会議のまとめ
  • 第1回学校運営協議会では、全委員から今年度の当校の現状について理解が得られ、学校運営方針についても承認が得られた。
  • 本科保健理療科の授業見学では、個に応じた支援・指導がされていると評価を受けた。また、専攻科理療科のあんま実技の体験から、地域住民などに患者として協力してもらうことが盲学校のよさを外部に発信することにつながるのではないかという意見が複数あり、盲学校のことを外部にどう発信していくのかを委員として考えていきたいという旨の発言も多く寄せられた。
(C)Copyright by GIFU PREFECTURAL SCHOOL FOR THE BLIND 2024 メニューへジャンプ