校長室より

不易と流行~「不破魂」と単位制高校~

岐阜県立不破高等学校のホームページにアクセスしていただき、ありがとうございます。

本校は、昭和25年に開校、今年で創立64年目を迎える歴史と伝統ある学校です。
本校が位置するここ不破の地は、雄大な伊吹山を背後に、美濃国一の宮として知られる南宮大社、中山道垂井宿、関ヶ原の古戦場跡など、豊かな自然と歴史・文化に恵まれた地です。
校長室の窓を開けると、南宮山の深い森が見渡せ、夏の早朝には鹿と目が合うこともあります。
このように、歴史と文化の香る学舎で今まですでに1万1千人を超える卒業生を輩出し、同窓生は不破郡内はもとより県内・全国各地で活躍しています。

平成17年度からは単位制というシステムを取り入れ、生徒が、自分の進路に合わせたカリキュラムを自ら選択して学ぶことができる学校として生まれ変わりました。
現在、本校には、次の4つの大きな特色があります。

少人数教育で基礎から丁寧に学べる学校です
1年生のクラスは30名、授業は20名以下を基本に編成します。
2年生からは、選択科目が増え、10名前後の授業が多くなります。
また、入学してしばらくの間、国語、数学、英語の授業では、基礎的な教材を使って、中学校までの「学び直し」をしています。そのため、安心して高校の学習に向かうこ ができます。
選びやすく学びやすい5つの類型によるカリキュラムで夢をかなえます
進路希望別に選択できる科目群を設定した「サイエンス」「ヒューマン」「ライフ」「クリエイティブ」「ビジネス」の5つの類型から、皆さんの進路希望に合ったカリキュラムを選んで学習することができます。
授業規律や基本的生活習慣の確立を徹底します
毎朝の昇降口指導(正副担任を除く全教員による挨拶・身だしなみ指導)や平素の授業などを通して、授業規律や基本的生活習慣の確立を徹底します。
また、毎朝の「朝読書」をとおして、読書の喜びを発見するとともに、静かで落ち着いた雰囲気の中で1日が始まります。
体系的・計画的なキャリア教育を通して将来の進路実現を目指します
総合的な学習の時間「不破スピリットタイム(FST)」を柱とした体系的・計画的 なキャリア教育により、地域に根ざし地域に貢献できる人材の育成をめざします。
また、平成25年度、本校は県教育委員会から外部リソース活用研究事業(キャリア教育・就職指導総合支援事業)の指定を受けました。

本校には、いつの頃からか「不破魂」(破れず魂)という言葉が受け継がれています。

この言葉は、「破れざる不撓不屈の精神」を表した言葉であり、不破高校のスピリットを表す言葉として今でも大切にされています。
本校のキャリア教育の柱となる「不破スピリットタイム(FST)」は、この「不破魂」のごとく粘り強く進路実現に取り組んでほしいとの願いから命名したものです。
単位制という新しいシステムの中に、このような精神や伝統が脈々と受け継がれていることが、本校にとってのまさに「不易と流行」です。よき伝統を受け継ぎ、新しい時代のニーズに応えていく。
それが、創立以来、地域から寄せられている期待に応えることになると考えます。

今後とも、このような本校の教育活動にご理解を賜り、変わらぬご支援をよろしくお願い致します。