水路の構造が身近な水生生物にどのような影響を及ぼしているのかを解明しようとしています。
そのためには、水田や水路を居場所とする生物を調査することと、水路のつながりがあるのかや、水質の違いなどを詳しく調べる必要があります。
 
 
本校の近くを流れている天王川と糸貫川が私たちが研究対象としている河川です。
天王川には、絶滅危惧種の水草ナガエミクリやササバモが生育する場所があります。この水草が、なぜ特定の場所だけに生育しているのかを解明しようとしています。
糸貫川でも北方町内のわずかな場所にだけゲンジボタルが生息しています。ゲンジボタルの生息域を広げていくためには、どのような水辺環境を創造していけばいいのかを解明しようとしています。
 
タナゴ類は、二枚貝に産卵します。淡水二枚貝はこの地域にイシガイ、ドブガイなど何種類かが確認されいます。私たちは、地域の河川内に生息するタナゴを飼育し、それがどんな二枚貝に産卵するのかを解明しようとしています。
 
 
以前にはどこにでも生育していたミズアオイという水田環境に多く見られる水生植物があります。このミズアオイは農薬や水質の悪化などによりほとんど見かけることがない植物になっています。私たちは、このミズアオイを人工気象装置での栽培方法の確立を目指しています。