岐阜県立飛驒特別支援学校

　7月に小学部2年生から6年生が、清見B&G海洋プールでのプール学習を行いました。 

【２・３年生】 

　プール学習が大好きな子供達は、「７月８日はB&Gプールだ！」と予定を覚えたり、プール学習で使用する浮き輪を教師に差し出して「プールに行きたい！」という気持ちを伝えたりしながら、B&Gプール学習を楽しみにしていました。当日は、全員が大きなプールに挑戦して遊ぶことができました。友達同士で浮き輪を引いて遊んだり、友達が浮き輪の上に座って浮いている姿を見て、「あれがやりたい！」と楽しそうな遊び方を真似したりと、友達とかかわりながら活動する姿も見られました。「次はいつ行くの？」と、今から来年度のプール学習を楽しみにしている子供達です。

【４・６年生】 

　１年ぶりのB&Gプール。当日の朝から「プール楽しみ！」と笑顔いっぱいの子供たちでした。泳いで遊んだり、浮き輪に浮かんで遊んだり、水を掛け合って遊んだり等それぞれの楽しみ方で過ごすことができました。プールで遊ぶことを楽しむだけでなく、着替えや片付けを自分でやることで身辺自立につなげたり、体操をしてから入る、休憩時間は入らずに待つといった約束を守ることで、集団での活動を学んだりすることもねらいの一つです。また、昨年度怖くてほとんどプールに入ることができなかった児童も、今年度は入ることができ、成長を感じることができました。

【5年生】 

　学校よりも広く深いプールに、どの子も大興奮！ゴーグルをつけて頭まで潜って泳いだり、浮き輪を使いながら友達と列になって泳いだりと、学校ではできない貴重な体験をめいっぱい楽しみました。ルールを守って公共施設を使うことも大切な学習の1つで、ロビーで待つ時には小さな声で話したり、施設の方にお礼を言ったりと、周りのことを考えながら気持ちよく施設を利用することができました。今年度はB＆Gプールでの学習を２回行えたことで、学びが積み上がり、より力をつけることができたプール学習となりました。

７月２４日（水）に人権教育職員研修を行いました。

講師の清水展人(ひろと)さん（日本LGBT協会代表理事）に、『 多様な個性が輝く社会へ～未来を生きる子どもたちへ教育現場でできること～』と題し、性的マイノリティ（性的少数者）を取り巻く社会的課題について講演していただきました。

ご自身の体験談を交えた講義の中で、とりわけ、幼少期で抱いた性別の違和感、中学校や高校の制服など性別を基準とした様々な規則やルール、これらに悩み、相談できなかった境遇には身につまされました。悪気はないけど無知のため生まれてしまう偏見や差別について「まず知ること」の大切さを教えていただきました。また、大人が思っている当たり前、普通、の価値観を見直しながら、教育現場において、多様な個性をもつ子どもたち寄り添っていけるように努めたいと思います。そして、人権について探求学習を止めることなく、「自分らしく生きたい」と望むすべての子どもたちの権利に耳を傾けられる教師になっていきたいと思います。

清水展人さんホームページ：https://www.hiroto-shimizu.com/      

７月２３日（火）～８月２３日（金）の期間、高山信用金庫　新宮支店にて、校外作品展を行っています！！ぜひ足を運んでくださり、児童生徒の作品をご覧ください。また、学習の様子も添えてありますのでそちらもお読みくださり、感想ノートの方に応援メッセージを書いて頂けると幸いです。お待ちしております！！

　５月３０日（木）に小学部で運動会を行いました。低学年と高学年に分かれて競技をしたり、全学年でダンスを踊ったりしました。

＜低学年競技＞「バスにのってしゅっぱつだ！」

　低学年は、平均台やハードルを越えてトンネルをくぐり、バスを目指して走りました。運動会に向けて、自分たちでバスやトンネル、バス停を作ってやる気満々の子ども達。大きな声で返事をすること、両足を揃えてジャンプすることなどを意識しながら練習しました。当日は、高学年の友達や保護者の方の応援を力に、みんなでバスに乗って出発することができました。バスが走り出すと、「バスに乗って」の曲に合わせてみんなで歌い、体育館は大盛り上がりでした。

＜高学年競技＞「ゆうびんやさん～みんなでとどけよう～」

　高学年は、走って文字を貼ることで友達からの手紙に対する返事を完成させ、草むらを走り抜けてポストまで届けました。タスキ代わりに郵便かばんを次の人へつなぐことで、高学年全員で協力して競技を成功させる喜びや楽しさを感じながら練習に取り組むことができました。当日は保護者の方や低学年の友達からの拍手や応援を受け、最後は手紙を届けた友達が、配達したお手紙を読み上げ、配達大成功となりました。

＜リズム＞「ポポポポポーズ」

　自分たちでデザインして作った衣装を着て、ダンスを踊りました。朝の活動で毎日ダンスの練習に取り組んだので、振付や歌を覚えて、身体を大きく動かして踊ることができました。

　スローガン「みんなでぽかぽか運動会」を掲げ、運動会に向けて約１ヶ月間取り組みました。練習を重ねていくうちに、競技内容やダンスの振付を覚えて取り組むことができるようになりました。当日は、たくさんの保護者の方に参観いただき、緊張していたり、嬉しくて仕方がなかったりする様子が見られました。これまでの練習を活かして、自分の力を発揮する姿や、頑張っている友達を応援する姿がたくさんあり、ぽかぽかな姿がいっぱいの運動会となりました。

　6月3日（月）、高山市の各地域にいらっしゃる主任児童委員の方々が、授業を参観されました。主任児童委員のほぼすべての方（３０名程）が参加され、熱心に児童生徒の様子を参観されました。参観後は、多くの質問をされ、また帰られた後感想を書いて届けてくださいました。「高学年では落ち着いた雰囲気で授業を受けていて成長が感じられた」「笑顔であいさつされる姿が素敵だった。」「先生も子どもたちも元気に過ごせている様子だった。」「知らないことにはなかなか何をしていいかわからないが、今回少しでも知ることができて良かった」との御感想や、「地域として何ができるか考えていきたい」という心強い御意見もありました。

　今後も、当校に通っている児童生徒が住む地域の方々に知っていただき理解を深めていくことで、児童生徒の皆さんが地域と関わり、安心して自分らしく地域で過ごしていくことにつながる取り組みを行っていきたいと思います。