第34回岐阜県ユネスコ青少年グランプリ賞(文化賞)受賞報告

  岐阜県ユネスコ青少年グランプリは、1979年の「国際児童年」を機に教育・科学・文化・国際・人権文化の5つの分野で顕著な活動をした小・中・高・特別支援学校生を中心とする団体および青少年を顕彰し、あわせて青少年文化の向上に寄与するために制定されたものです。
 今年度の文化賞は、本校の「学校美術館〜豊かな情操を養う開かれた学校づくり〜」が、受賞することになりました。
 本校は、地域に愛され、地域とともに育つ特別支援学校として、50年近い歴史を持つ伝統校です。障がいのある児童生徒が地域社会のなかで積極的に活動し、その地域の一員として豊かに生きていくためには、地域の方々との交流を通して相互理解を図ることが極めて重要だと考えてきました。そこで、地域に開かれた特色ある学校経営の一環として、全面ガラス張りの開放的な学校施設を活用して美術作品展を開催し、誰でも鑑賞していただけるよう、「学校美術館」という文化交流を実践してきました。今年度はちょうど10回目の節目の年に当たりました。こうした取組を通して本校への理解が深まると同時に、子どもたちの豊かな情操と人間性を育み、自立と社会参加につながることを目指してきました。こうした継続的な取組が今回高く評価され、文化賞の受賞に結びついたことを児童生徒、職員一同、大変喜んでいます。12月11日に、本校体育館にて、岐阜県ユネスコ協会から表彰状をいただきましたので、ご報告します。
 最後になりましたが、学校美術館活動が長年にわたり継続できましたのは、日頃より本校の教育活動にご理解、ご協力をいただいています関係各位ならびに地域の皆様のおかげです。あらためて、心より感謝申し上げます。

 
▲12/11ユネスコグランプリ賞表彰式




▲ユネスコグランプリ賞表彰状

 
 
 
 
 
 
 
 
 

☆ユネスコ(UNESCO)国連教育科学文化機関
 ユネスコは、諸国民の教育、科学、文化の協力と交流を通じて、国際平和と人類の福祉の促進を目的とした国際連合の専門機関です。1946年11月に創設され、日本は1951年7月に加盟しました。本部はフランスのパリにあります。2011年11月現在の加盟国数は195カ国前の事務局長は日本人の松浦晃一郎さんでした。よく知られている「世界遺産」とは、ユネスコの「世界遺産条約」に基づいて登録された顕著な普遍的価値を有する遺跡や景観、自然などのことです。
☆岐阜県ユネスコ協会・・・創設1948年、会長:平井花画、会員数157名
 ユネスコの精神「すべての人々が知性と道義で結ばれてこそ、平和は保たれる」に共感した個人の草の根的良心を基に活動している民間団体。青少年グランプリ委員会の他、世界寺子屋委員会、世界遺産委員会など、平和と人権を基調とした多岐にわたる分野で活動しています。