平 成 16 年 度
学校経営 | |
具体的な課題項目 | 生徒の実態や社会の変化に柔軟に対応し、生涯を通して自ら学ぶ意欲とたくましく「生きる力」をはぐくむ活力ある単位制高等学校づくりを推進する。 |
現状、実践内容、成果等 | 今後の課題(17年度指導の重点) |
(1) 学校教育目標を具現化するため、教職員の共通理解と 協働体制を確立し、学校教育に一体となって取り組んだ。 今年度は特に、前期にも職員反省会議を開き、後期に向 けて教員の共通理解を一層 深める機会をもった。 (2) 多様な生徒の実態に対応できる特色ある 教育課程の 編成と授業時数の確保に努め、元気に学校生活を送るこ とができる学校づくりに努めた。 今年度は、集会の日程を授業に充てるとともに、各分掌 の学校行事の充実を図った。 (3) 教職員の情報活用能力を向上させる「サイバースクー ル構想」を具現化するために、全教員によるIT機器を活用 した研究授業 ・公開授業を全職員が年2回実施した。 また、今年度の職員会議からIT機器を使い、資料を配 付せず、プレゼンテーショ ンで行った。 (4) 「フロンティアの時間(総合的な学習の 時間)」に全学 年次が「フロンティア農園」での農業体験学習を位置付け 、ケナフ、サ トイモ、サツマイモ、ハボタン等の農作物の 栽培、収穫に取り組むとともに、生徒自らが収穫物を調理 、試食して収穫の喜びを分かち合った。 |
@ 高校生としての基礎的・基本的な知識 や 技能を身に付けさせるため、教育課 程の実
施内容や各分掌の行事につい て見直しを図 る。 A 生徒数の増加と多様な生徒に対応す るた め、管理用システムを適切な運用を 通して、 生徒の情報把握に努める。 B 教職員間の情報を密にするために、校 内 LANの一層の整備を図る。また、IT 機器の学習環境の整備を進めるとともに 、I T機器を活用した魅力ある授業改善と 授業 公開に努める。 C 学校設定科目「演劇表現」の平成17 年度からの実施が円滑にできる体制を 構築する。 D 多くの県民に知ってもらえるよう「開か た学校づくり」を目指して、ホームペー ジなどの充実と地域への広報活動を進 める。 E 自己の在り方や生き方を考える力を育 成するため、「フロンティアの時間(総合 的な学習の時間)」を組織的に運営しす ると ともに、各分掌や各年次の連携を一 層強化 する。 |
研修 | |
具体的な課題項目 | 人間性を磨き、教師としての資質能力を高める研修を充実する。 |
現状、実践内容、成果等 | 今後の課題(17年度指導の重点) |
(1) 本校の使命を理解し、学校教育目標の実現のため 、教職経験や職務に応じた外 部の研修に積極的に 参加するとともに、多様な生徒に対応できる実践的 指導力を身に付けるための校内研修を行った。校内 研修は授業時間数確保のため、定期考査期間中及 び夏季休業中に実施した。 (2) 生徒数の増加に伴う学校規模の拡大に対応でき る組織づくりと、教職員の共通理解が図れる体制づく りのための校内研修を行った。 (3) 多様な生徒の実態把握に努める校内研修や、教 科指導の研究をするとともに、1年次生の少人数クラ スの実施や、習熟度別授業の実施を進めた。 (4) IT機器を活用した公開授業を全教員が年2回行い 、授業改善に努めた。また、定時制課程、通信制課 程の公開授業をお互いに参観した。 |
@ 3部制としての会議、研修時間の在り方を 検討するとともに、限られた時間内で効率的 な会議、研修ができる工夫を行う必要がある。 A より増大する学校規模と一層多様化する生 徒の実態に対応できる豊かな教員としての資 質が養えるよう校内研修を充実するとともに、 外部の研修に積極的に参加する。 B 魅力ある授業と分かる授業を実践し、教科 指導の一層の充実を図れるよう、研究授業・ 公開授業の推進を図る。 C 学校に設置してあるオールインサーバ やフ ァイルサーバ、ラップトップ・スクールのための サーバの更なる有効利用を図るとともに、IT機 器を使った授業の研究を今年度と同様に行 う。 |
教科指導 | |
具体的な課題項目 | 基礎・基本的な内容の確実な修得と定着を目指し、主体的な学習態度を育成する。 |
現状、実践内容、成果等 | 今後の課題(17年度指導の重点) |
(1) 年間指導計画を「指導と評価の年間指 導計画」と変更し、評価方法を記入し、それ ぞれの生徒に合った評価方法で生徒の意 欲・関心・思考・判断・知識・理解・表現な どの評価ポイントを明確にした。 (2) 評価規準を明確にしたシラバスを作成し 、生徒の履修状況の実態把握に努めた。 (3) 1単位時間50分の授業と年35週の実 施により、生徒の学習時間の確保に努め た。 (4) 多様な生徒の実態に対応し、国語・数学 ・英語の3教科において習熟度別授業を 実施し、基礎・基本的な内容の確実な定着 が図れるよう、また個々の能力に応じた授 業の展開が図れるように努めた。 (5) 全教員がコンピュータ等を活用した創意 工夫ある授業実践を進めることで、魅力の ある、興味・関心が湧く授業を展開するこ とに心掛けた。 (6) 生徒が主体的に学習する態度を育成す るとともに、授業規律の確立に努めた。 |
@ 指導と評価の一体化を目指し、評価から評定への道 筋の確立(評価規準に基づく観点別の評価の趣旨を生 かした評定)を実現 する総括のシステムを作り、授業 及び評価 の改善を努める。 A 履修指導簿とシラバスの活用により、生徒の履修状 況の把握と、卒業年次を見据えた履修指導をする。 B 生徒数の増加に伴い、習熟度別授業の一 層の充 実を図っていく必要がある。基礎的 ・基本的な内容の 確実な定着を図るとともに、発展的な内容を学習し、十 分な学力が身に付けられるように指導する。 C コンピュータ等を活用して、魅力のある、興味・関心が 湧く研究授業等を実施し、学習効果を高める授業の在り 方を研究する。 |
特別活動等 | |
具体的な課題項目 | 豊かな人間性と集団や社会の一員として自主的、実践的な態度を育成する。 |
現状、実践内容、成果等 | 今後の課題(17年度指導の重点) |
(1) 新体育館が完成したことで、3部制にお ける学 校行事・生徒会行事及び部活動が非常に活発化し た。 (2) 生徒会執行部や各生徒会行事の実行委員の希 望者が増え、学校行事を推進していく力強い原動 力となった。特に、文化祭においては、生徒たちが 生き生きとしていた。 (3) 3部制の学校のため、練習時間の制約のある中 、練習時間と練習方法の工夫によって部活動の充 実に努めた。その結果、全国大会・東海大会など 各種大会へ昨年以上に 出場し成果を上げた。 (4) 3部制の学校のため、生徒会執行部会や委員会 活動の時間確保に苦慮した。 |
@ 新体育館をさらに積極的に活用し、3部制に おける学校行事・生徒会行事及び部活動の充 実を更に推進する(時間の持ち方の工夫を含 む)。 A ロングホ−ムル−ムの活動を重視し、人間と しての在り方生き方についての自覚を深め、自 己を生かす能力を養うような学年共通のテーマ 作りに努める。 B 年間を通して生徒会活動や委員会活動を更 に充実させ、自主的な委員会の運営に努める。 C 多様な生徒の実態や多様な履修形態を 踏 まえ、生徒が積極的に参加できるような各種行 事やホ−ムル−ム活動などを計画し、実施する。 |
生徒指導 | |
具体的な課題項目 | 「個性と責任」の原則のもと、信頼と愛情を基盤として生徒理解に徹する積極的な生徒指導を充実する。 |
現状、実践内容、成果等 | 今後の課題(17年度指導の重点) |
(1) 自らの行動に責任を持ち、主体的に判断し、節度あ る行動ができるための指導・援助として全校体勢によ る校内巡視を推進した。 (2) 教育相談医、臨床心理士、教育相談専門員による 相談体制と、担任、養護教諭や相談係による日常的 な相談体制を確立し、教育相談活動を充実することが できた。 (3) 文化祭、球技大会、校内生徒生活体験発表大会な どの生徒会活動や部活動で、生徒一人一人が主人 公になれるような教育活動を推進した。 (4) 「こころの健康教室」等を保護者が積極的に運営し 、情報交流により生徒の微妙な変化の発見に生かす ことができた。また、生徒の様子を保護者に伝え、保 護者との連携を図りながら適切な指導を進めることが できた。 |
@ 教職員間の指導に対する共通理解を更 に深め、全教職員による指導体制の推進を 図る。また、生徒の自律性を高めるように授 業規律等の指導を積極的に行う。 A 教育相談活動を日常的に行い、情報交換 を密にし、正しい生徒理解に努める。また、 生徒が自己肯定感を更にもつことができるよ うに支援を進める。 B 生徒の自主的な活動である生徒会活動 ・部活動等の指導を一層充実させることによ って、積極的な生徒指導の推進に努める。 C 「こころの健康教室」の名称を変更し、保 護者の積極的な交流を図るとともに、家庭、 医療機関等との連携を図った指導を推進す る。また、不審者対策など危機管理に対応し た対策を立て、生徒にもその意識を高める。 |
進路指導 | |
具体的な課題項目 | 主体的に進路を選択決定できる能力や態度を育成するため、側面的に生徒を支援していく。 |
現状、実践内容、成果等 | 今後の課題(17年度指導の重点) |
(1) 生徒一人一人が自ら進路を主体的に考え、選択 ・決定できる能力や態度を育成するため、「双方向 対話型」・「参加型」
の進路指導を目指した。 「双方向対話型」進路指導として、各ブース別進 路ガイダンス、夢をテーマにした 進路講演会(話題 提供)、保護者進路説明会、 1年次生と保護者の ための進路説明(家庭 での話題提供)を実施した。 「参加型」進路指導として、大学等講師による模 擬授業、春の一日研修を利用した企業・大学・専 門学校見学、学校長自主プ ラン「いろいろな職業 を体験しよう」(サクラの移植)を実施した。 (2) 生徒一人一人に対してガイダンス機能を充実し 、側面的に支援するため、開かれた進路指導室を 目指した。進路指導室は、基礎学力を付けるため に訪れる生徒や、室内にあるコンピュータ10台を 活用するために訪れた就職希望者・進学希望者で 活気付いた。 (3) 定通共著の「進路の手引き」を発行し、進路の指 針を具体的に示すとともに、LHR等で活用し、生徒 の進路意識高揚を図った。 (4) 保護者・生徒との進路に係る情報を共有するた め、進路通信「ガイダンス&サポー ト」を発行した 。内容は、分かりやすいも のとし、学校で行ったこ とを中心に編集した。 (5) 基礎学力定着を目指し、各教科・学年と 連携し、 「基礎学力の定着を目指した年間指導計画」を作 成した。 (6) 進路の事務のIT化を図るため、教務部と連携し、 調査書などを成績管理システム で処理できるよう にした。 |
@ 進路に対して、生徒一人一人に「夢」をもたせ るため、各学年と連携し、「総合的な学習の時 間」やLHRを活用した様々な仕掛けでアプロー チする。 A 生徒一人一人の勤労観、職業観を育てるた め、働くことで自分が何を実現したいのか、社会 的存在としてどのように生きていくのかを大きな 視野で考えさせる。 B 保護者との連携を一層密にし、1年次から3・ 4年次までの系統的な進路指 導を推し進める。 C 生徒一人一人に対して、社会生活で欠かせ ないルールとマナーを身に付けさせ、更なる自 信を得させると同時に、望まれる人格が形成で きるように努める。 D 「問題解決能力の育成」「基礎学力の定着」 あるいは進学に向けての学力を身に付けさせ るために、教科・学年・教務部との連携による 学習指導の充実を全校体制で図る。 E 進路の事務のIT化を図るため、教務部と連携 し、調査書などを成績管理システムで処理でき るようになったが、昨年度の反省を踏まえ、更 なるシステム活用の充実を行う。 |
健康・安全教育 | |
具体的な課題項目 | 健康の保持増進と安全教育の充実と啓蒙に努める。 |
現状、実践内容、成果等 | 今後の課題(17年度指導の重点) |
(1) 現代社会における健康問題を教科「保 健」、 ガイダンス、保健講話、ホームルーム活動や、 その他の機会を捉えて、生涯にわたり健康的で 安全な生活を送れるよう、健康意識の高揚と理 解に努めた。 また、本年度初めて(財)健康・体力づくり事業 財団によるウエイトコントロール教室を開講し、 全校でエアロビクスを体験するなど、積極的に 参加できた。その他、医師による個人面談指導 も設けることができ、啓蒙活動もできた。 (2) 定期安全点検を年4回に増やし、全職員で、 問題箇所や危険箇所については至急改善し、 施設設備の不備による事故防止に努めた。 (3) 新体育館が完成し、生涯にわたる豊かなスポ ーツライフの実現を目指し、教科「体育」におい てねらいとする選択制の充実と種目の拡充をよ り図った結果、生徒の体力や技術の向上、部活 動の活性化につながった。 (4) 学校保健委員会や安全衛生委員会で、生徒 ・教職員の今日における健康問題や環境問題 の把握に努め、学校医の指導助言を得て全職 員に報告し、健康管理に努めた。 |
@ 教科「保健」、ガイダンス、ホームルーム活動や その他の機会を捉えて、現代社会における健康 問題を具体的に考えさせ、生涯にわたり健康的で 安全な生活を目指し、健康意識の高揚と各種検診 の受診率の向上に努める。 A 全職員による日常点検及び定期安全点検により 、問題箇所や危険箇所についての早期の改善、 環境整備に努め、学校全体の安全管理の推進及 び学校事故の未然 防止に努める。 B 教科「体育」の選択制の充実及び3部制での部 活動の活性化を図り、生徒の健康の保持増進や 体力の向上に努める。 C 学校保健委員会や安全衛生委員会を一層充実 させ、生徒・教職員の個々を大切にした健康管理 及び学校全体の安全衛生管理に関する課題の早 期解決を目指し、健康で安全な生活が送れるよう に努め る。 |