H28年度 紙と光のアート

 当校では、地域の特産である和紙を用いた教育活動に取り組んでいます。和紙あかり作品を制作したり、制作した作品を美濃市で開催される「美濃和紙あかりアート展」に出展したりしています。
また、中濃地域から和紙の専門家や外国人アーティストを講師に招き「紙と光のワークショップ」を校内で開催しています。
 
第22回
「美濃和紙あかりアート展」
入選作品
 
中学部ワークショップ作品
「光と音の森」
 
中濃特別支援学校
「紙と光のアート展」

主な取り組み
5月  高等部ワークショップ「マスクパレード」
7月 保護者「和紙ランプ講習会」
9月 中学部ワークショップ「光と音の森」
高等部ワークショップ「和紙の帽子」
美濃和紙あかりアート展
10月  小学部ワークショップ「和紙ツリー」
美濃和紙あかりアート展
第7回中濃特別支援学校「紙と光のアート展」
12月 学校祭「紙と光のアートコーナー」
3月 あかりの卒業式

活動の記録

 7月 保護者和紙ランプ講習会
  7月13日(水)に、美濃和紙の専門家である渡辺末明氏を迎えて「保護者和紙ランプ講習会」を行いました。今年度は、カラー雲龍紙を用いた制作と白色のみの制作の二通りのやり方で進めていきました。初めて参加した方も毎年参加している方も、渡辺氏の助言をいただいたり、保護者同士で相談したりしながらイメージを出し合い、ランプ制作を進めていきました。そして、水切りで和紙をちぎったり、ライトで光の通り方を確認したりしながら、オリジナリティーあふれる作品を制作することができました。完成した作品を展示すると「温か味のある和紙に癒される」「電気をつけると感じが変わって不思議」「次はデザインを練って参加したい」「子どもと一緒に作ってみたい」などの感想があり、充実した講習会となりました。

制作風景
 
制作風景
 
完成作品


 9月 中学部1年生 紙と光のワークショップ「光と音の森」
  今年も現代アーティストの五十嵐義郎さん、比嘉茂さんをお迎えして、和紙を使ったワークショップを行いました。2名の講師から助言をしてもらいながら、事前に生徒たちが絵の具で染めておいた大きな和紙をはさみで勢いよく切ったり、手で自由に破ったりするダイナミックな活動を楽しみました。点灯式では、切った和紙を天井に張ったロープに吊るし、赤や青のスポットライトで照らし、作品の中をゆっくり歩いたり、寝転がって下から眺めたりして、幻想的な雰囲気を満喫しました。
 また、完成した作品を前に、五十嵐さんと比嘉さんが三線を使って沖縄民謡を演奏してくださり、生徒たちも一緒になって歌ったり踊ったり楽器を鳴らしたりして、視覚だけでなく、聴覚や触覚を通して作品を感じることのできる素敵なワークショップとなりました。
 


 9月 高等部 紙と光のワークショップ「和紙の帽子」
  9月30日(金)に、美濃和紙の専門家である渡辺末明さんをお迎えして、和紙を使ったワークショップを行いました。段ボールで作った帽子の土台に、好きな色の和紙をちぎって貼ったり、美濃和紙の里会館からいただいた紙で作った昆虫や動物の作品をつけたりして、オリジナルの和紙の帽子を作りました。その後、でき上った帽子をかぶって校内をパレードし、校内のみんなに見てもらいました。17人が個性あふれる素敵な和紙の帽子をかぶってのパレードは大盛況でした。
 


 10月 小学部4年生 紙と光のワークショップ
「和紙のクリスマスツリー」
  美濃和紙専門家の渡辺末明さんを講師にお迎えして、和紙を使ったワークショップを行い、4年生全員で大きなクリスマスツリー作りに取り組みました。渡辺さんの話を聞きながら、ツリーに水切り″で作った作品を貼ったり、和紙の帽子や長靴を飾ったりして、楽しみながら作りました。最後にクリスマスツリーに明かりが点灯すると、歓声が上がり、みんなで完成を喜びました。

水切り…水で和紙をふやかし、裂く手法)
 



 10月 美濃和紙あかりアート展
  第23回美濃和紙あかりアート展が10月8日(土)、9日(日)に行われました。このアート展は毎年、美濃市の「うだつのあがる街並」で行われ、今年は、当校から中学部10点の作品を出展しました。どれも個性にあふれている素敵な作品でした。当日は、生徒が自分の作品を家族に紹介する姿や、家族と一緒に作品を楽しむ姿が見られました。また、今年は、中学部1年生A・Bグループの作品「フェイス to フェイス(自分と向き合って)」が、小・中学生部門の審査員特別賞である「市原慶子賞」を受賞しました。


作品搬入風景
 
小・中学生部門審査員特別賞
「市原慶子賞」
中学部1年生A・Bグループ
「フェイス to フェイス(自分と向き合って)」
 

会場の様子

 10月 紙と光のアート展
  10月24日(月)、25日(火)に、本校2階ホールで「紙と光のアート展」を開催しました。今年度はオープンスクールに合わせて開催しました。これまでに外部講師を迎えて紙と光のワークショップで制作した、小学部4年生の「和紙のクリスマスツリー」、中学部1年生の「光と音の森」、高等部1年生1・2・3組の「マスクパレード」、高等部1年生4・5・6・7組の「帽子」、美濃和紙あかりアート展に出展した作品や保護者が「和紙ランプ講習会」にて制作した和紙ランプなど、和紙で制作した作品約55点を展示しました。点灯式では、児童生徒が制作の中で頑張ったことや感じたこと、心に残ったことなどを笑顔で発表しました。点灯のカウントダウンの時は、自分たちの作品が点灯する瞬間をドキドキ、ワクワクしながらカウントダウンの声をあげている姿が見られました。児童生徒だけでなく、保護者や地域の方々も鑑賞してくださり、多くの作品に驚きや喜びを感じてくださり、とても温かで素敵な展示会になりました。


会場風景1
 

会場風景2
 

会場風景3

 12月 学校祭での「紙と光のアートコーナー」展示の様子
  12月10日の学校祭では、「紙と光のアートコーナー」を開催しました。今年は、機能訓練室と高等部棟1階の廊下に、美濃和紙あかりアート展に出展した作品や紙と光のワークショップで制作した作品を中心に展示を行いました。児童生徒や保護者の方、地域の方など大勢の人に見に来ていただきました。中には、本校の児童生徒の作品の出来映えに驚く方や、温か味のある作品に心を癒された方もいて、多くの方々に楽しんで鑑賞していただくことができました。


高等部棟1階廊下での展示
 

機能訓練室での展示
 

機能訓練室での展示


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