平成28年度 卒業式 学校長式辞

平成二十八年度 卒業式

式辞

今年の大雪で高く積み重なった雪も、温かい日差しを受けて、少しずつ溶けはじめました。耳を澄ませると雪の下に水の流れる音が聞こえてきます。小さな春の訪れが感じられる本日、この良き日に、岐阜県議会議員布俣正也様をはじめ、多数の御来賓の皆様、保護者の皆様の御臨席のもと、平成二十八年度 第六十六回卒業証書授与式を挙行できましたことを、ご参列いただきました皆様に心からお礼申し上げます。

さて、ただ今卒業証書を授与した 百二十名の皆さん ご卒業おめでとうございます。

いよいよ学び舎を巣立っていく時がやってきました。夢と希望を抱いて本校に入学してから早、三年の月日が経ちました。本校の校訓「行学一致、自主創造、心身の練磨」のもと、毎日のの学業、部活動、学校行事、生徒会活動やボランティアと、日々、熱心にそれぞれの歩みを重ねてくれました。

高校における様々な活動は、テストの点数では計ることができないので、「非認知能力」と呼ばれていますが、この力こそが、将来の成功の支えとなるとして、今、まさに注目されています。

吉城高校における一つ一つの行事や取組みを通し、また仲間との関係を築く中で、「忍耐力」や「社会性」、「自尊心」など、幅広い力や姿勢が育くまれていきます。多くの挑戦と失敗を経験し、喜びや悲しみ、苦しみと達成感を味わい、吉城坂を一歩一歩登るように、皆さんはこの三年間で大きく成長しました。

昨年十二月、この地域の高山祭り、古川祭りを含む日本の祭礼行事がユネスコの無形文化遺産に登録されました。皆さんにとっては昔からの当たり前の行事を、世界は人類の遺産として、その文化的価値を高く評価しています。吉城高校も、「吉城地域キラメキ(YCK)プロジェクト」を掲げ、地域の課題解決に関わってきました。その取組みは、「持続可能な発展のための教育」を進めるユネスコの理念と一致するため、それらの活動計画により、昨年十二月、本校も「ユネスコスクール」への登録を申請したところです。

地域に愛され、支えられ、地域に貢献する吉城高校を卒業する皆さんは、新しい世界で、更に様々な経験を積み、高い知識や技能を身につけて、将来の世界や日本、ふるさとにおいて、持続可能な社会の担い手として、おおいに活躍されることでしょう。

最後に、これまで、子どもたちの成長を支えていただいた保護者の皆様、子どもたちの記憶にないような小さなときから、夜中に高熱を出した時は寝ずに看病し、けがをした時には病院を探しまわり、子どもがつらい思いをした時は一緒に涙を流し、嬉しいときには喜びでやっぱり涙を流してくれたお父さん、お母さん。

これまでのご苦労とご努力に敬意を表するとともに、大切なお子さんの大切なこの三年間を預からせていただいた吉城高校の教育に対し、ご理解とご支援を賜りましたことを、心より御礼申し上げます。

旅立つ皆さんへのはなむけの言葉として、今年度本校で講演してくださった、ラモス瑠偉氏の言葉を送ります。難しい言葉ではありません。

「努力は裏切らない」、「あきらめない」、「ぶれない」「逃げない」、そして、「困っている人がいたら助けなさい」、「乗り越えられない壁があった時は、周りの人の助けを借りなさい」 そして最後に「親を大切にしなさい」です。

本校を卒業する皆さんの栄光の未来を祝し、これからの大いなる健闘を期待するとともに、ご参会の皆様のご健勝を祈念しまして、式辞とさせていただきます。

平成二十九年 三月一日

岐阜県立吉城高等学校

校長 鈴木 健