学校概要

ごあいさつ  学校長 服部 弘幸

郡上高校のホームページにようこそ


 このたび、伝統ある郡上高等学校に赴任いたしました。どうかよろしくお願いいたします。本校は地域の学校として歴史を刻み、来年度100周年を迎えます。この間、多くの諸先輩方が巣立たれ、地域・県内・日本全国、さらに世界で活躍されております。本校は、この100年を一つの区切りとして更なる飛躍を目指しております。どうかよろしくお願いいたします。  

指導の重点として

1 「やり抜く力」が育成できる学校   
2 情報を集め、感じて行動し、学び続ける学校   
3 地域との密着を図る学校   
4 団結力を持って進む学校

を掲げました。

校訓は「凌霜」(りょうそう)
~激しい霜を凌いで美しく敢然と咲く菊のように~

 地域を大切にと学んだ地元の生徒が、未来に向けて、世界に向けて「やり抜く力」を身に付け、激変する未来にしなやかに、かつしたたかに対応できる学校を目指して参ります。



後期始業式

学校長より

 <発信するということ>
 新学期が始まりました。1年の後半です。短く感じられます。前期は、4月に入学や新しいクラス、担任の先生に替わったことで、私たちが新しい対処をしていることが、原因となります。 みなさんは、「発信する」ということについてどんな言葉を持っているでしょうか?たとえば、SNSは発信ツール。自身が他人に伝えたいこと、共感してほしいことをひそかに出すツールです。発信するにあたっては、慎重にしなきゃいけないことは当然です。とても危険な発信は大人でも、有名人でも、炎上が待っています。 発信ということを、もう少し手前で考えると、それは「考える」ということ。たとえば、読書感想文は、本を読み「こんなに面白かったよ」、「こんなすごいことが書いてあったよ」と誰かに伝えてあげたいために書きます。読んで「理解する」という人間の知的作業を経て「どこが面白いか、すごいのか」という判断をします。 みなさんは、よく先生から、親から「考えなさい」って言われてきたはずです。「考える」とは、疑問に思い、自分の過去の経験と照らし合わせ、自分の経験と照らし合わせ、解決手段やや方法を思いつくこと。そして、自身の言葉で語れることです。高校生として、いろいろ考える毎日ですね。疑問に思い、プラスかマイナスを感じる。更に、解決策を見出す。ことばで語ることができる。人は唯一の考えることができる知的生物なのです。SNSで発信する前に、考えてください。「発信したくて仕方がない。」「その内容を、いいか。悪いかを考える。」「どうしたらいいかを見出す。」「自分の言葉はいいか。他人への損得はいいか。」


<みなさんへのご協力>
 生徒のみなさんにお願いです。世の中では新しい時代に向けて、「働き方改革」が提言されています。みなさんにも、保護者のみなさんにもご協力を求めたいと思います。

1 毎水曜日と8のつく日は、18時半に職員・生徒は学校より完全撤収する。
2 各部活動は、週1回は休養日を設ける。
3 部活動の保護者会の部費等の効率化を図る。
4 学校からの文書等は極力省力化し、メール等の移行を検討する。
5 学校の本来の役割である、教科指導をはじめとする教育活動を学校の中心であると再確認し、3年後に迫る次期指導要領の改訂前に、教科指導方法の改善など、生徒に寄り添った教育力ある郡上高校を目指す。



センター試験激励会

激励のことば(要旨)


1 センター試験の出願=親からの自立の第一歩

 先ほど、就職するみなさんに就職激励してきました。みなさんと同じ、緊張する時間を生きています。
 さて、このセンター試験出願にあたって、まず最初に言っておきたいことがあります。それは、この話の瞬間から親から自立をしてほしいということです。先ほど進路指導主事の先生と話をしていたら、 「志願票の下書き」をやっていただくといわれました。私が「そこまでする必要があるだろうか?間違えるのも勉強なんじゃないか?私が進路指導主事の時には、下書きさせるの止めましたよ。」 つまり、このセンター試験を受験するのは受験生であるみなさんです。志願票書きを先生が手伝うとか、受験場を保護者が振り込むとか…いつまでたっても自立できないのです。みなさんのほとんどは、郡上を出て下宿生活をします。
食事を始めとして一切を自分で行っていくのです。その第一歩が、今日この瞬間からだと決意してください。


2 センター試験に対するプレッシャーはどこから来るのか

[受験者56万人]
 まず多くの、受験生がいるということがプレッシャーです。その中の自分自身はとてもちっぽけだということも感じます。世の中には、とてもすごい点数を取る受験生もいます。自分自身が小さく思えてきます。違うんです。 みんな同じなんです。「自分は自分だ」と言い聞かせ、一生懸命に学習を進めることです。

[たくさんの科目がある。不得意な科目がある]
 誰にだって得意不得意はあります。誰にだってあるのです。気にしない気にしない。不得意をなるべく早く不得意でなくせばいいんです。得意でカバーできるようにすればいいのです。

 [ここで得点を取らないと将来がないようなこと先生に言われている]
  私が以前担任を持っていたとき、高三の受験生にはこう言っていました。「最後まで、高校の授業を大切に。模試前の過去問や、授業でやることを除き、12月ギリギリ、センター前までは授業一本で、マークトレーニングに手を出さず頑張れ!」と。 つまり、現役の皆さんは、これから熱中すれば急に成績が上がっていくはずですから、マークになれる練習は直前でいいのです。 それまでは、苦手を克服し、得手を伸ばす姿勢でいいのです。勉強に無我夢中になればいいのです。

ということは
[勉強をしていない人にとってはプレッシャー大]
なのです。


3 プレッシャーを跳ね飛ばせ!

[センター試験は可能性を広げる目標ツール]
 皆さんは、進学志望先は「ここに合格したい」と心に秘める大学等があっても、その大学の受験だけで人生うまくはいきません。センター試験は、この可能性を広げてくれるツールです。 自分の未来を切り開くべく大学への扉を開くために、センター試験で高得点をめざし自身の力と満足感をアップさせて、突き進んでほしいと思います。高い点数をとればとるほど、可能性は広がるのです。

[得点源をしっかり確保]
 現在得点できる得意科目はありますか? 60%くらいの点数の人は80%、90%を目指して、万が一点を失うことがあっても、 カバーできるようにしましょう。

ということは
[不得意を克服し、これからのトレーニングを大切に]
不得意を少しずつ克服して、得意科目で得た点の足を引っ張らないようにすることですね。


 とにかく、今までやったことのないような集中力で「やり抜けば」皆さんは必ず何かをつかむことができるはずです。 そして、将来役立つ「やり抜く力」の原点となるはずです。今日の今を境にして、大人になり、やり抜く力を人生に向けて養っていきましょう。

就職試験前激励会

就職試験に臨む皆さんへ(要旨)


1 いよいよ社会人への第一歩だ
 この瞬間から、大人になって他人の気持ちを推し量って行動できることを決意しましょう。


2 まず就職試験で大人から見られる自分自身の姿
 「健康か?」
 健康なくして仕事はできません。企業は健康な皆さんを求めます。

「いい人柄か?」
 社会では人と対すること、グループで仕事をすることが多くなります。そんな時に、同僚の気持ち、お客様の気持ちを考えて行動できる人が求められます。ということは必然的に、「いい人柄」であることが大切になります。

 「どれだけ大人か?」
 今お話ししたこととよく似ています。大人であるということは、どうするのかわかることです。仕事で他人や上司にどう伝え、どのようにうまく仕事をしていくのか、お金を稼ぐ社会人としての責任が求められます。

 「わが会社でやっているか?」
 企業や公務員で18歳から65歳の定年まで平均的に皆さんに払うお金は4億円程度になるはずです。4億円に見合う利益を生む人材となるか、全体への奉仕ができるか、このことは企業や役所に入ってから教育されることですが、気にかけてください。


3 学校で教えること。社会で教えること、使うこと。
 みなさんは、学校というところで「見える学力」を身に付けています。知識や技能です。みなさんの中には、高校で習っていない専門性を必要とする職場に入っていく人もいます。たとえば、旋盤を操作する。電気回路を理解する。簿記を使う。表計算やワープロを使う…まだまだ身に付ける知識や技能もたくさんあります。
 社会へ出ると見えにくいみなさんの力を使わなければいけない場面もたくさんあります。「思考力」このやっていることは会社の将来にどのようにつながっていくのだろう。「判断力」これをつくったらすごいことになるぞ!こんなことをやったらまずいぞ!「表現力」自身の仕事の内容を他人にどう伝えようか?等、学校であまり習わないこと。見えにくい力が必要とされます。「思考力」「判断力」「表現力」確かめてください。


4 最後に
 みなさんへの激励の最後として以下の5つの言葉を送ります。みなさんに、伝えたいことを言葉だけでなく、紙に認めたのも5つの言葉の2番目にある理由からです。
 (1)聞いたことは忘れる
 (2)見たことは、思い出す
 (3)やったことは、わかる
 (4)発見したことは、できる
 (5)苦労したことは、次への力になる

就職試験頑張ってください。

夏休みを終えて

うれしい報告

 短い夏が終わりました。有意義な夏休みでしたか?
夏休み中の大雨警報は2回。学校へ来られなかった皆さん、学校へせっかく出かけても、帰らなければいけなくなった皆さんもいることでしょう。
2日間は貴重です。これからは1日1日が貴重となってくる3年生の皆さん。時間をうまく使っていきましょう。
ある東京の方から学校へ来たメールを紹介しましょう。
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 残暑お見舞い申し上げます。突然で、ご無礼かと存じますが、先日のことを書かせていただきます。
 お盆に郡上に参りました。せっかく来たのだから八幡町まで行って観光でもしよう…とバスに乗りましたが、停留所が変更になっていたりして、私たちはおたおたしながら、郡上高校前でバスを降りました。
 私たちの前にバスを降りた青年は、立ち止まって振り返り、「何か困っていますか?」と声をかけてくれました。
 「○○店に行きたいのだけれど、どちらの方向か分からなくて…。」と返しますと、青年は「あそこに八幡城があるんですよ。(城を目印に)町はこの道を通って向こうの方ですよ。○○店は、向こうのあの辺りです。僕もそちらの方に行くから、一緒に行きましょう。」と言って、同行してくれました。
 それだけでなく、歩きながら、「今日は雨が降っていますが、郡上は1年に一度は、日本一暑くなる所なんですよ。」「どこから来たんですか?東京?姉が東京にいるから行ったことはあるんですけれど、郡上とは違いますね。交通が便利で。乗り物(電車・バス)が分刻みで来るのには、驚きました。」「郡上は、遊ぶ所がないんですよ。」
 私が「だから、郡上高校の生徒さんは昔から優秀なんでしょう?」と申しますと
 「いや、そんなこと、ないです。~ですから。」と謙遜して答えていました。
 「東京で、働いてみたいな、とも思うんですが…。」と話が続いたので
 「あなたなら東京でも立派にやっていけますよ。でも、昨今の地方(郡上)のかかえる様々な大きな問題を解決していくための頼りになる存在として地元にいてほしい気もします。」と言おうとしたところで…、
 目的地に着いてしまったので、もっとお話をしたかったのですが、お別れしました。
 「他人への気遣い」ができ、「明るく誠実に」、「聡明で礼儀正しく」、「物おじせず、誰とでもコミュニケーションが取れる」これほどまでに優秀な高校生がいるなんて!本当に高校生?と驚き、感動しました。
 あまりプライベートなことを質問しては失礼かと思い「郡上高校の方ですか?」とだけ尋ねましたら、「そうです。」とのことでした。郡上高校にはこのような生徒さんが通っているのだと思うと、「やはり郡上高校は名門校だな。」「郡上の生徒さんは、郡上の宝だな。」と思いました。
 私も、区立の小学校に30年近く勤めております。今回の出会いから、いろいろなことを学ばせていただきました。ありがとうございました。
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 ほめていただき、ちょっぴりはずかしい気もします。でも、第三者が感じてほめてくださることは、とてもうれしいことです。ほめられた人。ありがとう。
 そして、ほかの皆さんもこれから高校生として、そしてその先の大人としてどんな姿をつくっていくのか。将来を見据えて考えていってほしいと思います。
 
 学校祭が2週間後に迫りました。これから一生懸命クラスのため、部活動のため頑張ってください。そして、当日は「はっちゃけなれ!」。終わった後は、美しい思い出として切り替えて、これからの高校生活を続けていきましょう。



夏休みを迎えるにあたって

メタ認知

 厳しい暑さが続く毎日となりました。いよいよ夏休みです。この夏休みは、日本の学校独特の貴重な長い休みです。イギリスのオックスフォード大学では、100日を超える長期休業があるそうです。学生たちは、ここぞとばかりに勉強し、遊び、ボランティア等で奉仕し、若さを爆発させるのです。

 今日は1つお話ししておきましょう。「メタ認知」です。
意味は、「自分自身が理解できていることを、自分が認知できる」ということです。たとえば、小さいころに鉄棒で逆上がりができるようになった。何度も繰り返し練習するうちに、「逆上がりってこうやるとできるよ」と自分自身で言えるようになりました。
 高校生においては、進学を目指す受験生が数学の難題に出会ったとき、解答を見ず七転八倒し解ききる。その後見えてくる数学のある分野に関する考え方の変化は、問題が解ける自分自身を確信することになっていきます。また、就職を目指す生徒が面接において、「私はこんな可能性があるのだ」と大人に伝えたい。どうすればうまく伝えられるかを先生に指摘され、友達に相談し、自分自身で悩むうちに、表現できる確かな自分の姿が見えてくるのです。
 私も高3生の時、ある数学雑誌の添削問題一題を、寝る時も枕元に置き、お風呂やトイレに行く時もその問題を持ち…23時間半も考え、苦しんで解いた記憶があります。解けた後は、「この分野の問題に対してはこんな解き方をする」という自信と「この分野に対して、自分自身が確かに解っている」と自分で認めることができるようになったのです。もちろん添削に出した後は、満点で戻ってきました。
世の中へ出ると、どうしても結果を出さなきゃいけないことがあります。そんな時に、自分はできるんだというところまで自分自身を発見していく経験が大切になっていくのです。
 私は、凝り性で、興味あることを見つけると、はまり込んでいきます。知らないことでも、本を読んだり、調べたりするうちに私の場合半年くらいで大方わかるようになります。メタ認知します。
 おそらく皆さんは、「やらなきゃ」ってことを、それぞれいろいろ抱えていると思います。その「やらなきゃ」という課題に対し、いくらかの時間必死になって取り組みやりきってみることで解決し、自分自身の可能性が広がることがあるのです。「わかる」、「できる」ことでメタ認知できるはずです。

 それでは1か月後。元気に再会しましょう。



郡上高校新聞 学校長より

人を作る本質

 赴任してから約三ヶ月、郡上の土地には、まさに「凌霜」なる精神が眠っていると感じています。
 今や世の中は有為転変。コンピューター通信の深化により電波受信ができる場所ならば、世界中どこにいても同じ映像や言葉を瞬時に共有することができ、発信することができるようになりました。かつて新聞やテレビなるメディアから一方的に下りてきた情報発信が、小さな入口を通してプロ並みに自ら発信できるようになり、反論や共感を享受できます。時には炎上なる言葉も、時代を反映したものでしょう。
 しかし、こんな時代にも変化しないことがいくつかあります。その一つに人が人に直接伝え人を変えていくことです。昔日に大きな働きや偉業を成し遂げた人は、歴史に名を刻むという成果を残しました。時にはその精神が書物や映像となり後世に伝えられています。しかし残念ながら、書物や映像は少しずつ埋没し、忘れられていきます。ところが時空を超えて継承され放つ喩えようもないものや、今を生きる人の言葉は、現生ときには後世に霊のように伝わっていくメディアとなります。たとえば、学校では学校全体が持っている伝統という歴史であり、名物なる冠をつけられた魂を揺さぶるような影響を与える言葉や姿勢を持つ教師です。
 郡上に住む人からは、そのような歴史と教師から影響を受けて育ったという精神が伝わっています。学びという平等なる人の求める根源を求めて、なぜ学ぶかより、学びというものによって得られる人の将来を郡上では「凌霜」なる言葉で伝えているのです。
 人生には、必ずよき出会いがあり、じっと我慢した向こうに達成感に満ち一段人間の高みを上げるような時があるのです。



PTA新聞 学校長より

誇りある郡上、日本

 赴任して3か月近く、郡上市在住、郡上から出て世界で活躍する卒業生の皆様方の郡上出身である誇りや寄せる熱き思いを大いに感じてきました。教えていただいた先生の姿や情熱を、昨日のことのように語られる言葉の向こうに、時代が変わっても変化することのない、出会いと学校の大切さを感じています。
 世の中はめまぐるしく変化し、私たちの生き方も大きく様変わりしました。事業所へ行くと、机上にはPCが開かれて、働く人々はじっと画面を見つめ、キーボードを打つ仕事をしています。お店ではバーコードの読み取りで商品管理等を瞬時に行っています。増え続けるニーズや対応について、機器は恐ろしい情報量を制御しています。生活の中すべてに通信機器が入り、毎日絶えず情報をやり取りしています。高度化した情報社会にインフラは、日々変化を遂げています。そして私たちは、このような世の中で懸命に生きています。一方で日本は、気遣いや謙虚さを奥深いゲームのごとく何手も先を読んで社会でどう在るかを教えてきました。時代を経ても、子どもはきちんと笑顔の挨拶を忘れず、大人は気遣った言葉でもてなしをしています。2011年の震災以降、日本人の行動が世界から称賛されていたことは記憶にあることと思います。
 日本の子どもは、「自身の行動に自信や誇りがない」と答えた調査があります。しかし、それは社会へ出るまでの一過性のものだと感じています。我が国は、家族や学校そして地域が世の中に出てどう在るかを常に教えています。近年の若者たちはよく学びます。そして、社会へ出た若者は慎重に、全体を見据えて世のためになる行動をしているのです。日本人は決して劣ってなんかいません。私たちは、誇りある郡上、日本で学びしっかり生きていると教えていきたいと思っています。



進路の手引きの巻頭言

これからの未来に向けて

 現代は高度情報社会である。70年前の真空管コンピューターの出現後、そのハードウェアは小型化され、通信技術進化の相乗効果により、スマートフォンは持って歩く高度な通信機器を備えたコンピューターと化した。
 情報は発信されると拡散していく。何か、集める手段を講じないと広がるばかりである。間違いを含む情報が拡散すると、複写を繰り返しとんでもないしっぺ返しを食らうことがある。私たちが必ず押さえなければいけないのはこの拡散現象である。
 私ごとになるが、昨年の秋にタブレットを購入した。アプリをインストールすれば、別売のペンシルで、ほとんどノート感覚で書き込むことができる。さらにデジタル入力したカレンダーと同期でき、今まで使ってきた手帳が全く不要になってしまった。多少のお金はかかったが、写真を張り付けたり、いろいろリンクさせたりと、手帳以上のことができるのである。私の頭の中では、拡散する情報を、何とか1つに集約しようと苦心を重ねた途中経過がタブレットのノート化なのである。手帳を忘れても、携帯電話スマートフォンは忘れない時代である。タブレットを忘れたときには、スマートフォンの同じアプリから手帳の内容を確認することができる。
 キャシー・デビッドソンが「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」(According to Cathy N. Davidson, co-director of the annual MacArthur Foundation Digital Media and Learning Competitions, fully 65 percent of today’s grade-school kids may end up doing work that hasn’t been invented yet.)との予言は、タブレットやスマートフォンをはじめとする情報通信機器を駆使していると、正夢になる気がしてくる。現在生活する世の中を含め将来にわたり、人は情報を扱うというメリットやデメリット・リスクを十分に予想し、自身を対応させていかなければならない。そんな未来が待っている。いや、現実を私たちは生きているのである。
 一方、学校は未来への対応とともに大切にしていることがたくさんある。たとえば人として社会に出るための態度を意識し、毎日の日常を繰り返すこと。幼いころから学び積み重ねた内容を深め、振り返り、表現できるよう活用すること。社会に出てどんな仲間が加わっても互いに人間的な成長を求め、社会で役に立つ人となるための人間形成を目指すことなどだ。
 人は、学びにせよ、スポーツにせよ1つのことを集中してやり抜くことにより大きく伸びる。私たちは、激変する未来に向け柔軟に対応し、生涯人として成長しなければならない。氾濫する情報に翻弄させられることなく、今を大切にして、「やり抜く力」を身に付け、大きく成長したいものである。



平成29年度 入学式学校長式辞


 ただいま入学を許可いたしました224名の新入生のみなさん、入学おめでとうございます。また保護者の皆様、お子様のご入学、さぞかしお喜びのことと存じます。誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。     
 さて、新入生の皆さん、本日郡上高校の生徒となり、今は喜びと期待、緊張を持ってこの場に臨まれていることでしょう。今日の喜びは、皆さんの努力の賜であることとともに、ご家族の皆さん深い愛情や支援、小中学校の先生方が自立に向けて一生懸命にご指導くださったこと、そして地域の皆さんが成長を温かく見守ってくださったことが背景にあることは十分に分かっていることだと思います。       

 現実に目を向けてみましょう。今の世界はネットやメディアによる情報で刻々と変化する世界の情勢が身近なことのように伝わってきます。企業等が成長するために海外との結びつきを強めるグローバル化。めまぐるしい速度で進化するIT社会。学んだことは、数年で古くなり、常に学び続け、適応していかないといけない社会です。すでに英語はツールに近い必須のアイテムとなり、観光客が増加する郡上市に住む皆さんは、身近に感じていることでしょう。     

 未来の社会に向けて、これから述べることを参考に本校で大きく成長してほしいと思います。     
まず社会へ出るために、中学校で学んできた「当たり前のことを当たり前に行う」ことです。そんな伝統が郡上高校にあります。きちんとした身だしなみ・他人の心情を考えた元気なあいさつ・しっかりとしたお辞儀。清掃活動。いずれ社会へ出てからの基本となる大切なことをしっかりと身につけます。「自分自身は大人として自立を果たしていくのだ」と決意し高校生活を送ってほしいと思います。     
次に、高等学校の学習は、普通科の皆さんや総合学科の一部の皆さんは主として中学校と同様の普通教科を深めていきます。また、総合学科の一部の皆さん、森林科学科・食品流通科の皆さんは普通科目とともに社会の即戦力となる専門科目を深めていきます。普通科目と専門科目の学習のためには、まず1年生の前半を難しくても時間をかけ分かるまでやり切っていくことです。     

 本校は文武両道を目指しています。部活動に所属し、自分の好きなスポーツや文化活動没頭し一生懸命になることは、所属する同じ部で一生の友人ができ、人としてさらに人間性が磨かれ、大きく成長します。     
学習・部活動ともに共通する鍵は、「やり抜く力」です。3日続けると三週間続く。さらに3ヶ月続くと3年間続く力がついていきます。分からない問題を解決することや部活動で自分自身の技術を磨くことは、ジタバタしながらもあきらめずやり抜くことで身についていきます。本校の校訓は「凌霜」です。郡上の土地で、冷たい霜を必死に凌いで咲く菊の花。まさに、「やり抜く力」の精神が校訓となっています。       

 本校は、来年度で創立100周年を迎えます。これまで、25,000人を超える卒業生を世に輩出し、それぞれが地域・日本・世界の多種多様な分野でご活躍をされています。皆さんにも、そういった先輩方に続いて、本校の歴史と伝統を引き継いでいっていただきたいと思います。    

 最後になりましたが、保護者の皆様方。すでに郡上の子どもは、「郡上学」を幼いころから学び、本校に入学しました。私たち教職員は、お子様が自らの生きる道を切り開いていけるよう「郡上学」を継続すべく、全力で支援する所存です。小学校・中学校同様、ご理解、ご協力・ご支援をいただきますようお願い申し上げます。     
 それでは新入生の皆さんが、今日の緊張と喜びを「やり抜く力」に変えて、有意義な高校生活を送られることを祈念して式辞といたします。



平成29年度 前期始業式学校長式辞


 先日、赴任のあいさつに郡上市長さんと市教育長さんのところを訪問しました。そこで、市長さん、教育長さんからお聞きした郡高生の姿は、横断歩道を渡った郡高生が、止まっていただいた車のほうに180度くるりと向きを変え、あいさつをしてくれる。というものでした。相手の心を考えた、素敵な姿です。

 皆さんは、将来必ず社会へ出ます。その時に、まず大切なことは、中学校の時から言われているように、身だしなみ、あいさつ、相手の気持ちを思いやる行動「凡時徹底」です。     
「凡事徹底」の言葉のもとに、当たり前のことを当たり前に他人の気持ちを思いやる。そんな郡上高校生をつないでほしいと思います。     
トイレの汚れを放置すれば、悪臭や汚れがどんどん増えていきます。たとえば、サービスエリアの掃除をされる方々はそのような場所で利用される人たちのことを考え、他人が汚して所を徹底的に清掃されます。本当に大変な仕事だと思います。そんな仕事をする人たちの気持ちを皆さんは思いやることができるでしょうか。     
先ほど述べた、郡上高校生のあいさつの姿は、まさにここに通ずるものだと思います。「自分が車を止めた、だからありがとうを言おう。」ここに、「凡事徹底」の精神が生きています。あいさつのお辞儀も、深すぎても恥ずかしいことはありません。そして、社会のいろいろな公式の場面で、身なりをきちんと正すことに、誰も文句はつけません。     

 皆さんは学年が1つずつ上がり新入生も入ってきます。皆さんが1年生であった時のこと、不安でいっぱいだったあの頃を思い出して、「凡事徹底」を後輩に教えてほしいと思います。あいさつは、相手の気持ちを考えて。掃除は、外から来た誰が使ってもきれいなトイレ。「郡高生は、素敵だな」と思わせる身だしなみ。そんな姿を発信してほしいと思います。     

さあ、今日から気持を切り替え、がんばりましょう