国立教育政策研究所教育課程研究指定校事業

平成28年度~29年度の2年間、研究指定校として指定され、研究主題を「情報コンテンツ分野で活躍する人材を育成するための学習・指導方法及び評価方法の工夫・改善に関する実践研究」とした。

本事業では、図に示した研究体制の下、2年生と3年生全員が購入しているタブレット端末(iPad)で利用できるプログラミングに関する教材の開発及びその活用についての実践研究を進めた。

IoTデバイスの活用

プログラミング教育の導入として、SONY製IoTデバイス(MESH)を用いて簡単なプログラムを作成する授業を実施した。センサータグなどを利用して、日常生活の中で「あったらいい」と思う道具を自由な発想で作らせた。

生徒はプログラミングの技能習得にあまり時間をかけることなく、センサーやアクチュエーターの制御に興味をもって取り組むことができた。

授業後のアンケートでは、「プログラミングの授業だとは思わずに授業を受けていた」「楽しい授業だった」「内容は理解できた」という意見が多数あった。プログラムコードの記述ではなく、手順を考えるというねらいが十分達成できた。

プログラミング教材を利用した授業実践

1年目に開発したタブレット端末向け電子書籍教材である「学校でアプリを作ろう」を用いて、簡単なアプリケーションを作成する授業を実施した。プログラムコードを書くことよりも、フローチャートなどの手順を考えさせることを重視し、コードは教材から流用できる部分を利用した。

このような指導方法が、論理的な思考力の養成につながったと考えている。

プログラミング教育支援アプリの利用

自主開発教材だけにこだわらず、流通している有用なアプリを積極的に活用するようにした。タブレット端末を使い、Swiftというプログラミング言語を学習できるアプリは、学習コースが整備されていて、子どもが興味をもちそうな玩具をコントロールする教材が用意されている。

今年度は、小型のドローンを操縦し、目的を果たすという授業を行った。操縦するという点ではあまりよい結果は得られなかったが、手順を考え、タブレットの画面上での作業だけではなく、その手順を踏まえて実際にドローンが動くことで生徒は大変興味をもって取り組んでいた。

研究報告書

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