北斗の指標
正門
丸池
空蝉童子
うつせみ童子 (創立60周年記念モニュメント)
平成12年3月、同窓会より寄贈

 作者 : 藪内 佐斗司(彫刻家)

 作者の作品解説

 「うつせみ」は「空蝉」と書き、蝉の幼虫から成虫が抜け出したあとの抜け殻のことをいいます。また語感から「移す身(うつすみ)」「現人(うつつみ)」などの意味を掛け合わせて用います。
 蝉の幼虫は、地面の下で7年間もじっと暮らしています。そして夏の日の夜明け前に地上に出てきて木の幹を登り、適当な場所を見つけると6本の足をしっかりとふんばって羽化の時を迎えます。幼虫の背中が縦に割れて半透明の幼虫の姿を現し、だんだんと色を帯び羽を伸ばし暁の風に吹かれながら一人前の蝉になります。少年の日の私は、夏休みに早起きをしてその一部始終を飽きずに眺めたものでした。そして蝉時雨を聞きながら帽子いっぱいに抜け殻を集めたことを懐かしく思い出します。それは、私の作品のひとつの原点です。
 また、「うつせみ」は現実という意味も持っています。現実に生きる人のみならず全ての生き物は日々成長し、経験を積んで、古い殻を脱ぎ去って、生まれ変わっていくものです。
 若い人たちが集い、学ぶこのキャンパスで新しいものを摂取し、古い殻を脱ぎ捨てて、どんどん成長していただきたいという気持ちを込めて、この作品を作りました。

「創立60周年記念誌」および「北高だより第154号」より



Copyright(c) 2007 岐阜北高校マルチメディア部 All rights reserved.